クロマキー素材には4:4:4が最適なのだが・・・ | スローライフでCMプロダクションinとっとり

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テレビCM専業のワンマンオペレーションプロダクション。
クロマキースタジオ、ロケ車、特殊効果編集、NA録音、完パケ製作。
趣味が仕事なのか、趣味を仕事にしているのか曖昧。好きなことやって金儲け。
そんな仕事的コラムはかなりマニアックだったり…

PCで扱う画像はRGBで1ピクセルあたりにそれぞれ8bitのRGBが割り当てられていて8bit=256諧調×RGB=1600万色ということになる。

カメラで1ピクセルにRGBを割り当てられているのは三板式が有名だが、シネカメラは単板がほとんどでベイヤー配列になっているため1ピクセルにRGBを割り当てようとすると3000万画素以上の撮像素子が必要になる。

しかし問題は記録フォーマットにもある。一般的にH.264などだと4:2:0、高画質と言われるフォーマットでも4:2:2がほとんどなのだ。

色情報が輝度解像度に対して半分しかないのでクロマキーで抜くときエッジがぼやけてしまうという問題が出てくる。細かな髪の毛やアクセサリーなども抜けにくくなるわけだ。

 

一部のカメラではオーバーサンプリングでRGB記録できるものもあるが効果で特殊なカメラという扱いになってしまう。

未だクロマキーは簡易合成機能としてしか見られていないのかもしれない。

ハリウッド映画などでは当たり前のようにクロマキーは使われているというのに…

CMではお粗末な合成エッジの作品をよく見かける(;一_一)