梅山恋和 卒業に寄せて | まあ、言うだけ言っとくわ。

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なんか、ふと、「あー、恋和ってもう高校卒業なのか。この先どうするんだろう・・・」

急にそんな事が親戚でも何でもない私の頭をよぎった翌日、卒業発表があった。何故か驚かなかった。予感してたのかな?

いや、なんかね、高校卒業したら髪染めて、大人っぽい格好して、みたいなのがあんまり想像出来なかったんですよ、恋和の場合。


加入したての12歳の頃からしたらさすがに成長した。



かつて須藤凜々花に「将来美人になる事が確定している」と言わしめた少女は、親が付けた「恋和」という名前に見事に応え美しく成長したが、いまだ前髪ぱっつんで、あどけなさをも残す。

今年から成人年齢が18歳となり、自らがそのPRを務める役割を負ったが、自身はまだまだお子ちゃま風に収まっている。

バリバリの大阪弁でジモティ感満載。お父さんからしたら、どこにも行かない「ずっと赤ちゃんのまま」という理想を体現しているようにも思える。


まあでも、グループの中ではベテランの域に入り、フロントにも立たされるから、それ相応の大人の立ち振る舞いをしたりもしていた。


グループ以外の活動もモデル、バラエティーへの出演とかあるが、はっきり言って何か突出したものがあるかと言うと、もうひとつで、全国区になることは難しそうだった。

だから、この先どうするのかな?って勝手に心配してたんだけど・・・そうか、卒業するか。


卒業後、芸能活動をするかどうかはぼやかしていたが、たぶんしないだろうな。



でも、梅山恋和というアイドルは存分に可能性を秘めていたと思うんですよ。

単純に48グループの隆盛が続き、コロナなど流行らなければもっとアイドルとして活躍出来たでしょうし・・・


この人は、与えられたアイドルの雛型的な仕事は淡々とこなす一方で、自分自身の世界があるようで、それをたまにshowroom配信などで垣間見ることが出来ます。

・・・たまに垣間見る、です。計画性はありません。つか、機嫌が良い時っていうか・・・


showroom配信って、ほとんどの子がコメント読みながらダラダラと進行していくのですが、ココナはラジオ番組をやるように心地よいテンポでコメントを読み、ぽんぽんと答えていく。ここではテンポの良い大阪弁が心地よく響く。

たまに自ら大きく振っておいて落とす、みたいなことをやってのける。

笑いのセンスはある。でもなんかポテンヒットっぽいんだよね。「ぷぷぷ」って笑いの。

渋谷凪咲の1、2塁間を抜くヒットとは違う。

凪咲は立ち技不利と見るや、グラウンドに持ち込む、というような事が出来るけど、恋和はひたすら骨法、ハマれば面白いけど、って感じ。例えが格闘技で申し訳ないが。


好物のお餅を、何も味付けせずにずっと口の中でずっともぐもぐしてるのが好きらしく、同じく笑いに関しても1周回って面白くなったこととかがツボに入りおかしくてたまらなくなってしまうようなことがあるとか。

いつかのshowroom配信では、何やら最近大阪人である自分があえて「エセ大阪弁を喋ってみる」ことが面白いとか言っていて、とてもニッチェな笑いの世界を持っているみたい。

こういうshowroom配信や昔やっていたフリーマガジンのような、1人おままごとの世界があるようで、これがもっと大きなかたちになっていれば面白かったのだが・・・


で、showroom配信で突然歌い出す事があるんだけど、これがなかなか良い。

ここなタンと言えば、まあまあ下手っぴぃで、私も実際ソロコンで生歌を聞いた。

でもね、これがなかなか中毒性がある。

ホンキートンキーなんですよ、チューニングが。つまり心地よく音がズレている。

アカペラで歌っていると、転調するところでちょっと道に迷ってしまうことがあるのだが・・・



卒業記念のソロ曲をもらい、迎えた卒コンでその曲を生歌で披露した。

これがまたここぞというところで音を外す。そこがなんともクセになる。

ちなみに私はこの卒業記念の「秘密日記」より、前のシングルのカップリングの恋和のセンター曲「落とし穴」のほうがちょっとトボけた感じで恋和っぽく、こちらを彼女の代表曲にしてあげたい。



で、この方は実は楽屋裏では声が大きいらしく、本郷柚巴、中野未来とともにやかまし三姉妹と言われるほどだが、そんなことで喉が開いていて、低音に力がある。



ただ、そういう声のコントロールは自覚出来てないようで、かしこまって歌うと小さく萎んでしまう。

なんかね、やり方次第ではとても面白いシンガーになると思うんですよ。


そういう歌唱法を持って、さらにあのココナロイドのキャラとかを使って独自の世界観を作っていっても面白かったと思う。きゃりーぱみゅぱみゅみたいになれたかもよ。



48グループにいたら、どうしても皆が共有できる最大公約数の楽曲のなかでやらざる得ない。秋元康作詞から逃れられないし、歌謡曲構成の曲になってしまう。

要するに恋和に対して当て書きするような曲が必要。


今のグループの環境ではそれは出来ないだろうし、自分の世界は自分で作って、自分でプロモーションしてねって言うなかではなかなか難しい。大人が少し、いや、かなり手を貸さないと。そこに48グループ、ショウタイトルの限界を見る。


そんなことで、本人としても芸能人としての将来が具体的に見えて来ないがゆえの卒業なのではないのか?


卒業後は演技の勉強を・・・なんてほのめかしていたけど、アナタ、棒読みクイーンでしたよね。そしてコテコテの大阪弁。

でもあの「ヒーロー少女可憐フラワー」は珠玉の作品でした。あれをどうにかして、ローカルど深夜枠で1クールやって欲しかった。




5期のドキュメンタリー番組など通して、恋和を小さい頃から見ているから、こちらは勝手に親になった気分になっていて、その成長をしみじみと感じる。

まだ幼虫のような容姿の中1の頃に加入して、おそらくはまだ体が出来上がっていなかったゆえに激しくダンスには対応出来なかったんだろう、公演デビューは遅くなり、1人涙する姿にこちらも心を痛める。



頑張っても上手くいかず、挫折して卒業も考えたらしいが・・・

それを留めたのは、先輩からの金言・・・

とかではなく、単に「慣れた」らしい。

ああ、たぶんアイドルをやっていくルーティーンみたいなのに慣れたんだろうな。そうやって人生をサバイバルしていく若者の姿を見たのだった。


アイドル的には、あまりハツラツとした感じではなく、口数も少なく、プライベートでも引っ込み思案でコミュ障なのかな?と、おじさんは心配しちゃうんだけど・・・

実のところ彼女は相当コミュ力が高く、グループ内では、特に後輩たちとよく絡み、先輩方にも愛され、でも同期とはホテルで相部屋になっても2言くらいしか言葉をかわさないらしいが・・・親しい仲では「おここ」と呼ばれる。

さらに48グループを始め、他のアイドルグループの子達との交流もある。イコラブ齊藤なぎさとの交流は有名。


さらに、何かで読んだんだけど、中学校においては、常にクラスの人気No.1の子の傍にいて、スクールカーストの上位に着いて、学校生活を謳歌してたらしい。

一方で同期だったの山本彩加はクラスの片隅にいるタイプだと自白していたし、上西怜などは学校でかなり孤独な立場にあったとか・・・

たぶん恋和は芸能人になんかなっていなければ、地元でブイブイいわす立派なヤンキーだったと思われる。



山本彩加と言えば、「だってだってだって」で恋和の卒コンに現れた。

自分の卒コンがゆえに、そこまでずっとセンターポジションにいて、ちょっと張りつめていた恋和が、あーやんと隣り合わせになった途端、すっかり安心した表情をしていた。

ついでにMCまであーやんにお任せ状態で、あーやんが、これまた淀みない喋り口でその場をまとめた。




やっぱり恋和は、グループにおいては、センターよりちょっと外れたところで無責任にのびのびとやってるほうが面白いかも。ま、もう卒業ですけど。

・・・ああ、「梅山本」はホント儚かったなあ・・・



卒業後は語学の勉強を、なんて言ってたが、NMB48と言えばアホの・・・

でも恋和は割と勉強してる風な事は言ってた。とは言え漢字の読みには難点があったが。

かつて大学生だったマリリン溝渕麻莉亜が同じチームNに在籍していた時はよく「マリリンに勉強を教えてもらってます。」と言っていた。だから全く勉強してないわけではない?

憧れの先輩であった薮下柊の影響もあるようだ。

あのアホの柊ちゃんは「yesとno」だけの語学力を持って1人で海を渡っていった強者。




まあしかし、彼女たちのようなアイドルは、大人数のオーディションを勝ち抜いて、あらゆる賞賛と中傷を受けながら、笑顔でハードスケジュールをこなすドえらい根性を持ってます。やるとなったらやりますよ。


実は私自身が英語を学習するなかで、日本人の英語話者に関西弁のきっつい人が割に多いということに気づく。

英語のアクセント=関西弁と同じ説もある?

だから恋和も何年後かにはペラペラかもよ。



最後の最後に写真集を出す事になりましたが、もう、そんな水着とかいらんですよ。

なんか、どう受け止めたらよいやら・・・水着姿とか、海水浴以上に想像できないし、お風呂のシーンも、赤ちゃんの入浴としか思えない。

まー、どっかに需要はあるんでしょうけど・・・



本人としては、一度はお断りしたという写真集の企画。しかし昔からお世話になっているウェブマガジンのスタッフに丁寧な説明を受けて、やると決めたと。

勝手な推測だけど、長年の恩義を感じたのかなと。なんかそういう義理堅いところがあるのかなと。


とにかく私個人的には子供のままの印象でカットアウトしてくれた方が理想的。

なんかちょっと色っぽいところが微かに見え始めたけど、まだ充分あどけなさがあるうちに、前髪ぱっつんのイメージのまま記憶に留めたい。

そしてリア充の世界に踏みとどまり、金周りの良い男を捕まえて、幸せになって欲しいですね。


・・・いや、

やっぱり恋和はお嫁に出しません!!!

うえ~~~ん!!!(泣)