2022年の東京ヴェルディ | まあ、言うだけ言っとくわ。

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今年の陣容がほぼ決まったようなので書きます。

毎年のことなのですが、貧乏J2チームのことわり、良い選手は獲られちゃう、と。

活躍すればするほど餌食になる?

で、多分持っていかれるだろうなと思われていた若手、佐藤凌牙、山本理仁、森田晃輝などが残留。

ま、山下諒也の横浜FC行きは想定内。

その他も大きな移籍は無かったと言える。


これ、どう見る?


他のチームにとって上記の若手選手はそれほど魅力的では無かったのか?

コロナ禍による財政難なのか?

まあとにかくヴェルディにしたら、去年とほぼ同じ陣容で望めることは計算が立ちやすい。

これはチャンスと言える?


で、最後のピース、佐藤優平の去就がついに判明。どうやら移籍する方針だと。

昨シーズンのラスト5試合。良かったですよね。
江尻強化部長が、次年度の方針、監督選びをこの5試合をもって考慮する、というような発言があった。

この5試合っていうのが、佐藤優平が出場してない試合なのだ。理由は怪我のはずだが。


佐藤優平が在籍したこの何年か、攻撃のタクトを振っていたのは彼だった。

おそらくかなり自由を与えられていただろう。あちらこちらに顔を出して、そこから巧みなパス出しをする。

プレイスキックも魅力で、テクニカルな選手の多いヴェルディの中でもさらにテクニカル。

そしてただの技巧派で留まらず、ミッドフィルダーとして走りまくり、ピンチとなれば最終ラインに駆けつけてスライディング。

すぐカッとしてキレちゃうのが玉にきず。


佐藤優平の、個人の能力とは関係なく、佐藤優平のいないシステムのほうが功を奏すという見方をする人もいる。それ故のラスト5試合の結果だと。

確かに、良くも悪くも、なんでここにいるの?なんでそこにいないの?ってなことが多い気はした。

戦術的なこととか、私は、よく分からないです。

ただ、佐藤優平はヴェルディに於いては、そしてJ2に於いてはエクストラで、スーパーな選手でした。ひとつアタマが出ていた。

この先、昇格争い、さらには晴れて昇格したとしたら、J1での戦いで必要な選手、なのかもしれない。


昨シーズン、全て試合を見て、このブログで再三指摘してきたのは、ゲームコントロールのことでした。

華麗な攻撃は結構だが、自分たちのやりたい事ばかりでなく、状況に応じて、相手を見て、守りに徹する時間もあると。

こういう事に関して気づき、発言しているのが、私がちょいちょいツイートを引用していた加藤弘堅です。

だから、巧みな攻撃で点をとり、加藤弘堅のような選手が試合をコントロールして勝ちをつかむ。

もうちょっと時を経れば佐藤優平とのボランチコンビが熟成したかもしれない。

ボールを制して、試合を制して地道に勝ち点を積み重ね、シーズンの終盤に上位につけられたとしても、その先、1位、2位を争う時には、どうしてもエクストラな選手が必要だと思う。

あの’18年のジュビロとのプレイオフを思い出すと、あっ、選手のポテンシャルが違うって試合開始直後から感じたよね?

そういう局面になったら必要な選手、だったかもしれない。佐藤優平は。


今年はJ1から4チーム降りて来ます。それぞれがどれだけJ1クラスの戦力を保持しているかは定かではないが。

昇格争いはより困難になるでしょう。

そして、来年からはまた更に困難になるでしょう。J2のレベルがさらに上がるから。

J2の中にも堅いヒエラルキーが出来て動かなくなるでしょう。

そしてJ3も。

で、落ちたらもう簡単には上がれない。

今や、ちょっと気を抜くとJ1→J2→J3と、スルスルと滑り落ちます。ほら、私たちは松本山雅の様を見ましたよね。あー、くわばら、くわばら。


いや、まあ、しかし、ヴェルディにしたらこんなに選手の出入りが少ないシーズンは珍しいのでは?やはりこれは最大のチャンスかもしれない。

逆にスタッフは、いろいろ多方面から集められたようですが・・・

監督は結局堀さんの続投。うーん、良し悪しは、ま、分かんないね。でも昨シーズン後半は永井時代より落ち着いたチームになった印象はある。

私はいつも外様を呼んだほうがいいと言ってます。非ヴェルディ、非読売。

堀さん、レッズでしょ。そして強化部長、江尻さん、ジェフでしょ。うん、そういう感じが良いと思います。あらゆる血を入れた方が。

社長も新年の挨拶で言ってました。伝統もよろしいが、今が大事だと。これからのヴェルディは我々が作るんだと。

うん、なーんか、雰囲気的に刷新した気がするなぁ。

つか、勝手な推測だけど、フロントにしたら、もう読売、読売、かつての伝統、とかウザい!って思ってたかも。なんかそんな表情してない?

今や読売の血を受け継ぐひとが見当たらなくなったので、せいせいしてるかも?!というか、チャンスだと思ってるかもしれない。


新加入のバスケス・バイロンに注目します。
青森山田〜いわきFCという経歴。母国であるチリのリーグにも一時いたとか。

選手権経由、フィジカルのいわきFC。ちょっと新しい風を吹かしてほしいね。もちろんあのドリブルはヴェルディで存分にいかせるでしょう。




去年の味スタでの最終戦。勝って終わって、なんかもうそれで全て良し。なんて、見てる方はそう思えたけど、試合後の挨拶では社長もキャプテン平も、結果的に中位に甘んじたことを悔いていた。

ああ、ちゃんと大きな目標に目を向けているんだなあと確認できて安心した。


とにかくねえ、サッカーをすること以外でドタバタしないでほしい。


昨年で退団することになった柴崎貴弘が、やはり試合後の挨拶で、ヴェルディにいた17年、本が書けるほどのことがあったと語っていた。

その真意はどういうことか分からない。個人的なサッカー人生のことなのか、それとも居続けたこのチームのことか。

具体的には何も言わなかったが、あのポーカーフェイスのシバが苦々しく語っていたのが印象的だった。




J2に降りてからのヴェルディは選手の入れ替わりが激しく、長く在籍する選手、バンディエラと言えるような選手が・・・うーん、いない。ホント、シバが最後だったか。

ユース上りはどんどん個人昇格して散っていく。これは悪い事ではない。

だから、やはりJ1昇格して、資金を集めて、選手を集めて、より強固なチームにしたいです。って毎年言ってます。


追伸 あけましておめでとうございます。