シャクナゲの接木 | 【富士園芸】花屋の嫁ブログ

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ツツジ・シャクナゲを中心に生産し、人気の花木や果樹苗、ハーブ苗などを取り扱う、福島県奥会津の小さな園芸店です

皆さん、こんにちは!花屋の嫁です!

大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます!

2024年は、がんばってブログ執筆にも注力していきたいと思っています💪

 

今年は、年明けから目を覆いたくなるようなニュースが立て続けで

年初めから暗く不安な気持ちになってしまいましたが、

元気な私たちは元気にがんばらないと!

元気にがんばっていれば、きっと「元気」をお届けできると信じて

お花の力、植物の力を信じて

今年もお客様にご満足いただけるお花をお届けできるように

富士園芸一同がんばってまいりたいと思います黄色い花キラキラ

 

 

さて、当店は、福島県は奥会津の只見町という小さな山間の町にありますが

全国でも有数の特別豪雪地帯に指定され、平均で1~2m程度の積雪は毎シーズンあります。

そんな我が町ですが、今年は記録的と言っていいほど積雪がありません。

12月中もほとんど降らず、積雪深はたったの30cm

アスファルトが顔を出す、只見町らしからぬ状況

町唯一の只見スキー場も地肌が顔を出し、滑走不可となり当面の間営業休止。

花屋にも2人の小学生の息子がいますが、スキーは待ちぼうけ。

 

ようやく年明けの成人の日(1/8)の頃には、再度まとまった降雪がありましたが

まだスキー場の再オープンには足りない程度の雪でした。

このまま今シーズンはまとまった雪がないまま終わってしまうのでしょうか・・・

積雪が少ないのは助かりますが、なんとも物足りない只見町民の性(さが)です

 

↑の写真は、1/9(火)の氷点下8度の凍てつく朝の当店の畑の様子です

前日までは薄っすら畑の土も見えているほどでした

 

 

こちらは本日、富士園芸 店長がハウス内でシャクナゲの接ぎ木をしている様子です

毎年この時期になると、秋頃に採取していたシャクナゲの穂木を台木に接ぐ「接木」にいそしむ店長なのです

 

 

一般的にシャクナゲ接木の台木に使われる赤星(アカボシ)シャクナゲです。病気に強く丈夫な品種です。

写真は、接木しやすいように上部の葉をむしった状態です。

 

 

台木をこのようにナイフで切り出します。

 

 

穂木も同じようにスパッと!切り出し面はガタガタになったりえぐれないようにスパッと!

 

 

穂木の切り出し面はこんな感じ。形成層(理科の授業で習う維管束)があらわになります。

 

 

台木と穂木の形成層をピッタリ合わせ、接木テープ「メデール」でしっかりつなぎ合わせます。

メデールの詳しい使用方法はコチラ! 

当店でも接木にはメデール一択!大変お世話になってます!

 

 

 

メデールでしっかり巻き付けると、接木完了!

しっかり台木と穂木が活着するまでは、気温が上がれば2週~1ヶ月程度で活着します。

その間は接地面が乾燥しないように湿度を保つことが重要です。

 

1月頃の春待ち期間は、店長の接木週間となります。

当店で保有している貴重な品種や、海外から輸入した品種、人気のある品種を

手元で接ぎ木をして絶やさず増やしていっております。

 

Youtubeにて、接木の開設動画を載せておりますので

ぜひご覧いただけると嬉しいです爆  笑

 

 

また折を見て店長の接ぎ木の様子をレポートしたいと思います!

見た目ほど難しくはないので、ぜひお手元でお気に入りのシャクナゲの品種の接木に

挑戦してみていただければと思います!

接木成功した時の喜びは格別ですよっ!!!