5年越しの…西鉄有料座席列車
福岡を拠点とする大手私鉄、西日本鉄道(西鉄)。
西鉄の最長の路線が西鉄天神大牟田線で、福岡(天神)~大牟田間74.8kmを結んでいます。
西鉄天神大牟田線では普通の他、「急行」「特急」という名称の列車が運行されていますが、JRのものとは異なり乗車券の他に追加料金は不要で乗車することができます。
(レールキッチンを除き)全列車が乗車券のみで乗れるというこの路線ですが、2019年にこんな報道がなされました。
なんと、2021年度をめどに有料座席列車を導入するというのです…!
これは西鉄始まって以来の方針転換。
いったいどんな列車になるのか楽しみにしていました。
が…
直後に始まったCOVID-19で西鉄も大打撃を受け、大幅減便や平日日中の特急廃止など、有料座席どころではない状態となってしまいました。
予定の2021年度にも音沙汰がなく…
このまま幻の計画として消えるのか、と思っていました。
ところが、2024年4月、突然こんな発表が↓
なんと消えたと思っていた計画がまさかの復活!
列車名は「Nライナー」。
4・5月の特定日に運行され、福岡(天神)→大牟田間1本、福岡(天神)→花畑間2本の1日3本が運行されます。
車両こそ通常の3000形5両ですが、初の有料座席列車、楽しみです。
Nライナーの乗車整理券
ということで、運行初日の2024年4月19日夜、天神駅にやってきました。
さすが天神、金曜の夜ということもあってまだまだ賑わっていますね。
Nライナーの乗車整理券は当日朝からの発売。事前に買っておきました。
こちらがNライナーの乗車整理券。
常備券タイプでけっこう厚めの紙が使われています。
コンコースに向かうと、Nライナー乗車整理券を販売する特設ブースができており、テレビ局も取材に来ていました。
直行の再来?
発車時刻が近づいてきたので構内に入りますが…
あれ?「Nライナー」の文字はどこにもない…
どうやら対応していないようです。
しばらくすると西鉄の社員の方がやってきて誘導を始めました。
向かうのは降車専用ホーム。
列車が入線するまでの間、ホームで列を作って待機です。
ちなみに今停車しているのは21:30発特急大牟田行き。
かなり混んでいますね…
やがて、「回送列車が参ります」という放送が流れました。
ホームの表示機も「回送」を表示しています。
レールキッチンと同じく、Nライナーもシステム上は回送扱いなのでしょうか?
警笛を鳴らし、Nライナー1号となる3000形5両編成がやってきました…!
先頭にはヘッドマーク…
4月12日より運行を開始したばかりの西鉄天神大牟田線・貝塚線開業100周年記念ラッピング車両です!
側面表示は「団体」。
Nライナー表示がないためでしょうか、なかなか見ることのない表示です。
3号車のドアだけが開き、中へ。
私が座ったのは2号車。発車時点では2割も乗ってなかった気がします。
21:41、定刻通り福岡(天神)を発車。
途中、二日市までは客扱いがありません。
お隣、薬院に停車。
運転停車です。
ホームで列車を待っていたお客さんが、ドアが開かないので怪訝そうな顔をしていたのが印象的でした。
薬院を発車すると列車はスピードを上げて走ります。
大橋を通過。
特急停車駅を遠慮なく通過していくのは爽快ですね~
3月16日に開業したばかりの桜並木を通過。
まだ降り立ったことがありません…
3月より特急停車駅となった春日原も当然のごとく通過していきます。
が…快走していたのはここまで。どうやら先行列車に追いつきそうになったのか、下大利を通過するあたりで減速運転に。
そのままゆっくり走り、定刻より1分遅れの21:57、二日市に到着しました。
今回はここで下車します。
★乗車データ
臨時 Nライナー1号 大牟田行き 福岡(天神)(21:41)→西鉄二日市(21:56 21:57) 3000形 3011F
※2024年4月19日乗車