みんなの九州きっぷで行く!南九州ローカル線の旅②JR最南端区間を行く(指宿~枕崎) | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。

次に乗る列車まではまだちょっとだけ時間があるので外へ。

 

駅前の足湯…に入りたいところですが、タオル持っていないのでやめておきます。

 

しばらく駅前をぶらつき、戻ってきました。

 

そろそろ改札内に入ります。

 

ホームに向かうその前に、竜宮写真館というコーナーがあったので行ってみます。

 

海の写真のほか、10周年を迎えるいぶたまのこれまでの歩みが展示されていました。

 

さて、次に乗るのは普通 枕崎行き。

JR最南端路線を終点まで向かう列車です。

 

この列車は鹿児島中央始発だったので始発から乗っててもよかったのですが、いぶたまに乗りたかったので…

 

ボックスシートに腰を下ろし、一息ついたところで出発!

最南端路線の完乗を目指します。

 

指宿を発車してしばらくすると海が見えてきました。

山川湾です。

約5500年前に形成された噴火口の跡で、現在も活火山に分類されているとか…

 

山川に到着。ここで折り返す列車も一部存在します。

 

この駅は本土最南端の有人駅として知られていますが、簡易委託駅であり、平日の16~18時のみと極端に短い営業時間となっています。

 

山川を出るとなにやら目立つ山が現れました。

竹山といってソテツ自生地があることで知られているようです。

 

 

そのお隣には煙を吹き上げている施設が。

九州電力山川地熱発電所です。

いつか見学に行ったことがあり、すごい轟音を立てて噴気を上げていたのを思い出します。

 

さらに進んでいくと円錐状のきれいな山が見えてきました。

薩摩富士こと開聞岳です。

 

しばらくすると列車は西大山に停車しました。

ここは北緯33度11分に位置し、JR日本最南端の駅として知られています。

ここより南となると沖縄のゆいレールしかありません。

 

この駅では一部列車が2分ほど停車し、記念撮影タイムとなっています。

私もさっそく撮ってみました。

 

 

駅前には黄色いポストなども設置されており、見てみたいのですが、さすがに2分ではちょっと…

 

西大山を発車した列車は開聞岳に近づいていき、その優美な姿がだんだん目の前に迫ってきます。

指宿枕崎線のハイライトとも言える風景ですね。

 

 

列車は開聞に停車。開聞岳の最寄り駅で登山口も近くにあるようですが…

登山客が利用することはあるのでしょうか…

 

発車すると横に大量のレールが積み重ねてあるのが見えました。

 

今度は開聞岳はどんどん遠ざかっていきます。

 

そろそろ乗っていて気づいたことがあります。

どうやら線路周辺の木々が車両限界内にまで枝を伸ばしているらしく、車体に当たる音が響いてくるのです。

それも一度や二度ではなく、10秒に1回くらいは枝の当たる音が聞こえてきて…

これも指宿枕崎線の風物詩……いやいやちゃんと刈ってほしいものです。

 

ちょっとした街に出たところで列車は西頴娃に到着。

一部列車の折返しも行われる駅です。

 

西頴娃から2駅、列車は石垣に停車。

いつの間にか沖縄に来てしまったかのような駅名ですね。

ただ、琉球新幹線ができる見込みが限りなく低い以上、駅名が改称される可能性はほとんどありません。

 

車窓左側には東シナ海が見えてきました。

 

薩摩板敷に停車、あと一駅です。

 

12:56、列車は終点・枕崎に到着しました。

指宿枕崎線完乗を果たしました…!

 

こんな看板がありました。

 

 

 

稚内からはるばる続いてきた線路はここで終わり。

終端部分には車止めが置かれています。

これほど「終着駅」を感じさせる駅は他にはないでしょうね。

 

JR最南端はここではなく西大山のため、この駅は「本土最南端の始発・終着駅」を名乗っているようです。

 

駅舎前にモニュメントが設置されていました。

稚内から3099.5km。鉄道ファンであれば一度はここから稚内へと行ってみたいと思うことでしょう(笑)

 

枕崎はカツオ漁業で有名な街。かつお節行商の像が設置されていました。

 

こちらが駅舎。

2006年に旧駅舎が解体されて以降は駅舎無し駅でしたが、最南端の終着駅に駅舎がないのは寂しい、と市民の寄付によって2013年4月に設置された駅舎です。

 

駅舎内にはその旧駅舎の写真が。

旧駅舎はJRが管理していたのではなく、鹿児島交通の持ち物でした。

というのも以前ここには伊集院駅との間を結んでいた鹿児島交通枕崎線が乗り入れていたため。

指宿枕崎線より30年以上前に鹿児島交通のほうが開業しており、国鉄線として乗り入れるときにそのまま鹿児島交通(当時は南薩鉄道)の駅舎を共用することとなりました。

鹿児島交通の路線が廃止となったあとも同社所有のまま駅舎は残り続けましたが、鹿児島交通側が2006年に駅舎の用地をスーパーに売却したためあえなく解体されてしまいました…

 

駅舎内には海幸彦の像が…

 

帰りの時間までまだ十数分あるので駅前を散策します。

 

以前は駅前にあったという灯台みたいなモニュメント。

そのお隣にがあるので観光案内所があったので行ってみました。

 

観光案内所には「日本最南端の始発・終着駅のある町到達証明書」なるものが売っていたので買ってみました…!

いい記念になります。

 

駅へ戻ります。

 

 

 

折り返し指宿行きとなる列車に乗車。

 

発車を待っていて、ふと窓の外を見ると…なにこのカツオの群れ(笑)

正体はわからずじまいですが、遊び心を感じますね。

 

帰りも開聞岳を見ながら走ります。

 

西頴娃に到着。

ここで対向列車との行き違いのため少々停車。

 

せっかくなので駅舎を見に行ってみることに。

 

駅舎は平屋建て。

 

簡易委託駅のため、平日ならここで常備券を購入することができるのですが…残念ながら今日は土曜日です…

 

 

列車は再び開聞岳に近寄り…

 

 

最南端の駅、西大山に到着。

またも時間があるので少々降りてみます。

 

気になっていた黄色のポスト。

幸せを届ける黄色いポストらしく、SNS映えするスポットとして多くの人が写真に収めていました。

 

西大山を出た列車は山川湾に差しかかりました。

遠くに見えるオレンジのラインが入った船はフェリーなんきゅう。

ここ山川と対岸の大隅半島根占を結びます。

 

 

山川からは一駅で終点の指宿に到着。

 

開聞岳を見ながらの最南路線の旅、楽しむことができました。

 

次回は指宿のたまて箱で鹿児島中央へ戻ります。

 

 

★乗車データ

1333D 普通 枕崎行き 指宿(11:30)→枕崎(12:56) キハ47-9049+キハ47-8120

5326D 普通 指宿行き 枕崎(13:20)→指宿(14:44) キハ47-8120+キハ47-9049

 

 

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