みんなの九州きっぷで行く!南九州ローカル線の旅①はやとのたまて箱!? | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

JR九州ネット予約限定で発売されている「みんなの九州きっぷ」。

全九州版と北部九州版があり、土日祝の連続する2日間、JR九州の全線の新幹線・特急・快速・普通の普通車自由席が乗り放題(北部九州版は豊肥本線以北の路線と鹿児島本線宇土以北・三角線全線のみ) となっており、指定席も6回まで利用可能な超お得なきっぷです。

 

今回はようやく利用できる機会を得たので、このきっぷを利用して博多を起点に日帰り×2の旅行をしてきました。 

 

まずは博多より九州新幹線みずほ601号で鹿児島中央へ。 

いつもはさくらばかりなので、みずほに乗るのは超久しぶりです。

 

発車3分前くらいに入線してきました。

 

それでは乗車です。

 

列車はどこにも止まることなく、筑後川を渡り南下していきます。

 

熊本城が見えると最初の停車駅、熊本。

次はもう終点の鹿児島中央です。

 

熊本の車両基地を横目に…

 

博多から1時間17分、鹿児島中央に到着です。

さすがにみずほは最速達列車なだけあって速いですね。

 

次に乗車するのは指宿のたまて箱1号指宿行き。

さっそくホームに向かうと……

 

え……なんではやとの風?

 

前2両は間違いなく指宿のたまて箱車両でしたが、なぜか3両目だけはやとの風車両(キハ147-1045)がくっついていました。

 

いぶたまは予備車があるのではやとの風タイプの車両が連結されることはまずありません。

それに今日はもともと2両編成の日のはず…おかしなこともあるものです。

 

あまりにも乗客が多いので急遽増結されたのか…と思いましたが…

はやとの風のほうはドアが空いていません。

いわゆる締め切り扱いになっています。

 

これはどういうことなのか…

後から調べてみると、いぶたまの鹿児島中央寄りのキハ47-9079の運転台が昨日故障したため、運転台代用としてはやとの風車両をつないでいるのだとか。

運転台代用のため車内は締め切りで入ることはできません。

 

2号車の車内側から見るとこんな感じ。

はやとの風のほうには行けないようになっています。

ということで今回ははやとの風+指宿のたまて箱という超レアな編成に乗車することとなりました!

運休中のため団臨でもない限りは見ることができないはやとの風を見られた上にいぶたまとつながっている姿を見れるなんて、二重にレアですね…!

思いがけないことでなんだか得した気分(笑)

 

前から見ると普通のいぶたまです。

 

私が乗車するのは1号車。
予備車のキハ140-2066です。
こちら、もともとははやとの風の予備車でしたが、2012年より塗装と座席モケットの変更などを行って指宿のたまて箱の予備車として使用されています。
 
もともとがはやとの風車両だったため中央には展望スペースがあります。
普段使用されている2両のいずれにも展望スペースはないため、お得感があります。
 
こちらは2号車。
 本棚やベビーサークルなど、水戸岡色全開な車内です。
 
9:59、定刻通り発車。指宿を目指します。
 
数年前に高架化されたばかりの区間を走り…
 
しばらくすると、市街地の向こうに鹿児島のシンボル・桜島が見えてきました。
 
平川動物公園の最寄り駅、五位野で運転停車。
対向の列車と行き違います。
 
平川を過ぎると海沿いへ…
桜島を臨む景色のいい区間を走っていきます。
 
せっかくなので展望スペースから景色を楽しみます…♪
 
列車は途中唯一の停車駅、(喜び入る駅)喜入に到着しました。
近くに石油備蓄基地があることで有名です。
 
喜入より先でも錦江湾を見ながら進みます。
 
ふと展望スペースのテーブルを眺めるとこんなものが…
「言霊サービス」といって、普段口に出して言えない想いをカードに書いて、たまて箱に入れておくと、後で客室乗務員さんが放送で読み上げてくれるとか…
 
こちらがそのたまて箱。
実際に指宿到着前に客室乗務員により放送でメッセージが伝えられていました(内容は忘れました…)
 
これは……
もしかしたら、普段は恥ずかしくって伝えられない「好きな気持ち」をこの機会に相手に伝える百合…なんて尊いシーンもあり得るかもですね…!
 
 

指宿に近づくに連れ、車窓からはヤシの木が…南国・鹿児島らしい風景です。

 

やがて、遠くに島が見えてきました。

これは知林ヶ島といって3~10月ごろの干潮時に本土と砂州で結ばれ、歩いて渡ることができる島です。

指宿の観光名所の一つとなっています。

 

知林ヶ島が見えなくなるとすぐ、終点の指宿に到着しました。

48分の短い観光列車の旅でした。

 

路線自体はこの先山川・JR最南端の駅西大山を通って枕崎まで続いていますが、いぶたまが乗り入れることはありません。

乗り入れてほしい…とは思うのですが、採算が取れないようです。

 

再び目の前に現れた黒と白。

やっぱり違和感ありますね、この対比(笑)

 

 

列車は今度ははやとの風車両を先頭にして、折り返し指宿のたまて箱2号として鹿児島中央へ向け発車していきました。

 

 

さて、次はさらに南へと進みます。

 

 

★乗車データ

601A みずほ601号 鹿児島中央行き 博多(8:30)⑮→鹿児島中央(9:46) JR九州 N700系 R1編成

8071D 指宿たま1号 指宿行き 鹿児島中央(9:59)→指宿 (10:47)

キハ140-2066+キハ47-9079+キハ147-1045(はやとの風車両・締切)

※2021年10月30日乗車

 

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