本日も妄想にお付き合いください。
聖宝さん「お師さん。
曼殊院に黄不動さんが
帰って来とりましたな。」
真雅さん「曼殊院門跡！この春
曼殊院門跡第四十三世門主に
西郊良光大僧正が就任されとる。」
聖宝さん「えっ？かどぬしって
なに？」
真雅さん「やっぱりおくどはんでの
ご飯は美味しいなぁ。。って
誰が竈門めしの話しとんじゃ！！」
聖宝さん「ほな門跡の代表やから
もんぬしですか？」
真雅さん「そうそう。正式な場では
もんぬし袴が正装じゃ。って
ちゃうわっ！
もんしゅや、もんしゅ！！」
聖宝さん「ああ、モンシュ、、、
堂島のね。」
真雅さん「それは堂島ロールの
モンシェール！
皇族が管理するお寺を
門跡。その代表を門主！！」
聖宝さん「ゆうことは、わしの
醍醐寺も門跡！そしてわしも
門主とゆうことに
なりますか、、、。」
真雅さん「曼殊院に黄不動さんが
帰って来たんかぁ。」
聖宝さん「いや、ほなけん、
わしも皇族やし。
門主でしょ。」
真雅さん「聖宝。いくら皇族とは
いえど、本島では魚を沢山捕れる
もんのほうが偉かったじゃろ。」
聖宝さん「まあ、そういう一面は
ありますけど、わしも皇族です
がな。」
真雅さん「本島では網元が一番。
ゆうか、秘仏の黄不動さんが
拝めるチャンスやったゆう
ことか。」
聖宝さん「黄不動さんて円珍さんが
感得してつくらせたもんですよね。
三井寺にある。」
真雅さん「曼殊院の黄不動さんは
その三井寺の黄不動さんを
模写して作られたもんじゃ。」
聖宝さん「元々の三井寺黄不動さんを
模写したのが曼殊院の黄不動さん。
三井寺の黄不動さんが国宝で
更に曼殊院の模写も国宝って。
黄不動さんってそんなに
凄いんな？」
真雅さん「聖宝に負けんくらい変態の
円珍が感得した仏様やし、
そら凄いんちゃうか。」
聖宝さん「変態って、、、、
仏様を感じることができるゆう
信心が深いゆうことやと
思いますけど。」
真雅さん「そうそう。その信心深い
円珍が感得したお不動さんを
わしらみたいな一般ピープルにも
わかるようにしてくれとんが
仏像や仏画じゃ。
複製なんかなんぼあっても
ええじゃろ。」
聖宝さん「まあそれはね。」
真雅さん「複製とはいえ、元々とは
違う部分もあって、そこがまた
渋いがな。」
聖宝さん「並べで見比べ出来たら
ええんでしょうけどね。」
真雅さん「そんなんしたら
空間歪むで！
今回はなんや、愛知芸大が4年間に
わたり模写作業した黄不動さんが
並んでかけられとったらしいで。」
聖宝さん「なるほど。
千年くらい前の黄不動さんと
現代の技術で模写された
黄不動さんを比べられるゆう
ことですな。」
真雅さん「ありがたいこっちゃのう。
なんせ曼殊院黄不動さんは
2年掛けて修復作業が行われ、
その作業過程で『御衣絹加持』の
痕跡が日本で初めて発見された。」
聖宝さん「えっ？なんですか？
いとをかじ？？」
真雅さん「みそぎぬかじ！」
聖宝さん「禊を抜いてなるものか！」
真雅さん「ちゃうがな。絵師が仏画を
描く際に描く「絹」に「みそぎ」を
施すんよな。」
聖宝さん「禊を施すって、、、
いったい何をするん？」
真雅さん「仏画を描き始める前に
絵仏師が、「香水（清めた水）」で
描こうとする仏像の姿を絹に
描いたんよ。」
聖宝さん「予行練習みたいな？」
真雅さん「いや、香水でキャンバス
となる絹を清めるというお清めの
儀式じゃな。
これを「御衣絹加持」(みそぎぬかじ)
とゆうらしいで。」
聖宝さん「下描きですか？
♪別に君を求めてないけどお」
真雅さん「懐かしいな。
絵師が香水でなぞれるように
ミニサイズで描いた痕が発見された
ゆうこっちゃな」
聖宝さん「なるほど。香水で清める
為に描いたんでは、その跡は
わかりにくい。それを見つける
現代の技術は凄いですな。」
真雅さん「これまで話では聞いたこと
あるけど、ホンマにそんなん
しとったんかどうかわからんかった
「御衣絹加持」(みそぎぬかじ)。」
聖宝さん「黄不動さんのお陰で
その儀式自体、ホンマに行われ
とったゆうんがわかったと。」
真雅さん「♪別に君を求めてないけど
修復してたら見つけ出す
君の曼殊院の黄不動のせいだよ♪」
聖宝さん「それ、わしが先に
歌たのに、、、、、。」