23年型 聖宝さん と 真雅さん その219「いの〜いの〜」 | 平安な妄想「聖宝さんと真雅さん」

平安な妄想「聖宝さんと真雅さん」

何故か頭の中で
聖宝さんと真雅さんが、、、

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

本日も妄想にお付き合いください。


真雅さん「いかな仏法といえど

 恋の願いだけはうまく成就とは

 いかんもんじゃの。」


聖宝さん「なに?急に。

 しかもまたゲスな話ですか?

 暑くなると変な人増えるから

 嫌じゃわぁ。」


真雅さん「誰が変な人や!

 藤原定家さんの歌の話を

 しとんやがな。」



聖宝さん「えっ?藤原定家さん?

 百人一首ですか?」


真雅さん「年も経ぬ

 いのるちぎりは初瀬山

 尾上の鐘のよその夕暮れ」


聖宝さん「どういう意味ですか?」


真雅さん「修行のしすぎで

 恋についてはわからんか?

 『ずっと相手と結ばれる事を

 初瀬の観世音菩薩に祈って来た。

 が、その甲斐なく結ばれず

 初瀬山の尾上には夕方の鐘が

 鳴っている。

 然しその鐘は、私以外の人の

 逢瀬を告げる鐘だ』」


聖宝さん「仏様にそんなお願いして

 そもそも筋違いですな。

 どこの仏様ですか?

 失格のカーンちゅう鐘を

 鳴らすなんて粋ですやん。」


真雅さん「お寺の鐘をのど自慢の鐘と

 一緒にすな。菩薩さんが

 秋山気清さんやったら

 びっくりするわ!!」



聖宝さん「いや、この人、

 下手くそやのにサビまで歌うん?

 カーン!ほら、失格。」


真雅さん「日曜お昼のおばちゃんの

 感想を聞いとるんとちゃうんよ。」


聖宝さん「いや、この人、、

 下手くそやのに、よう

 予選通ったな。。。

 ほら、やっぱり。エピソードが

 涙モンやからやわ。」


真雅さん「せやけん、のど自慢

 フリークのおばちゃんの会話は

 いらんから。」


聖宝さん「ほなけど、実らぬ恋に

 鐘一つって、粋な仏様ですな。

 どちらの仏様ですか?」


真雅さん「長谷寺の観音様や。」



聖宝さん「長谷寺?

 あの観音様がそんな粋なことを。

 やりますなぁ。

 尾上の鐘をならすやなんて。」



真雅さん「尾上の鐘ゆうても、

 ほんまの尾上の鐘とはちゃうで。」


聖宝さん「え?、高野山にあった

 あの尾上の鐘でしょ。」


真雅さん「それは尾上神社の鐘。

 神功皇后が三韓従伐からの帰りに

 尾上神社に納められたやつな。」



聖宝さん「ほなけん、あれでしょ。

 海賊が盗み出して、足摺岬まで

 来た時に大嵐になり船が

 沈没しそうになって。

 海賊たちはこれは鐘の神が怒っとる

 ゆうて、慌てて鐘を海に

 投げ込んだやつ。」


真雅さん「その後、その辺りの海が

 夜中になると光るようになって。」


聖宝さん「ほんで漁ができなくなって

 困った漁師たちが鐘を引き上げ、

 高野山へ奉納したやつでしょ。」


真雅さん「この話、、、

 どっかで聞いたような、、、

 聖宝!!やったな。

 海の中で光るゆうくだりは

 聖宝の聖通寺の観音さんの話で

 きいたでな。

 また、パクったん?」


聖宝さん「人を東京五輪マークの

 デザイナーみたいに。

 その鐘は高野山にあるんでしょ。

 それがなんで長谷寺に?」


真雅さん「当時、銘鐘の例えとして

 尾上の鐘が使われとった。

 長谷寺の鐘も尾上の鐘のような

 銘鐘だとゆうことで、尾上の鐘と

 詠まれたんやろな。」


聖宝さん「そうですよね。

 尾上の鐘は高野山ですもんね。」


真雅さん「それがやな。

 高野山に奉納された鐘を打つたび

 おのえへ、いのー。

 おのえへ、いのー。

 (尾上へ帰ろう)って

 鳴るんよ。」


聖宝さん「えっ?」


真雅さん「調べてみたら

 尾上神社の鐘やと分かって、

 尾上神社に帰されたそうや。」


聖宝さん「お師さん、、、

 三井寺の弁慶鐘にも似たような

 話が、、、、、」


真雅さん「尾上の鐘にも弁慶鐘と

 同じように、海賊に捨てられた

 ときの傷があるらしい。」


聖宝さん「こ、これは、、、

 もしかして、、、、」


真雅さん「聖宝、、、やったな。」


聖宝さん「なんでわし??

 関係ないがな。。

 無茶苦茶ですがな。

 もうええわ。」