香川県まんのう町にある「仲南産直市」を併設した道の駅「空の夢もみの木パーク」に行ってきました。
道の駅の入り口にある一見不釣り合いなセスナ機を載せた看板が目を引きますが、実はこの場所は飛行機と深い関わりのある場所なんです。
愛媛県八幡浜市出身で「日本の航空機の父」と呼ばれる二宮忠八が、この地で飛ぶカラスの様子を見て飛行の原理の着想し、後に模型飛行器「カラス型模型飛行器」を完成させたのに続き、自由に空を飛べる二枚翼「玉虫型飛行器」の開発に努めるきっかけとなった飛行機に関係の深い場所です。
残念ながら「玉虫型飛行器」の実用機の完成目前でライト兄弟が先に有人飛行機を飛ばし先を越されてしまいましたが、ライト兄弟が成功する14年前に飛行原理に着想していたことから「飛行機の真の発明者」とも言われています。
何度もこの道の駅は利用したことがあったのですが、隣接する「二宮忠八飛行館」にはまだ一度も行ったことが無かったので今回訪問しようとやってきましたが、ちょうどこの日は年末年始の休館日で残念ながら入館できませんでした。
で、もう一つの訪問場所へ。
晩年、二宮忠八は、自らの考えていた飛行機が現実に世界の空を飛び交うようになったとき、その事故による犠牲者の多さに嘆き、自宅である京都府八幡市に「飛行神社」を創建し、航空界の安全と航空殉職者の慰霊に努めました。その「飛行神社」の分社である「二宮飛行神社」が二宮飛行公園内にあります。
さい銭箱があるのでチャリン。
初詣となりました(笑)
近くには二宮忠八翁銅像。
毎年、11月3日には二宮飛行神社大祭、忠八祭りが行われているそうなので今年は行ってみたいと思っています。
この日は、もう一つ飛行機に関係のある神社へ行きました。
同じ香川県の綾川町にある「高山航空公園」の奥にある「高山航空神社」です。
神社にはおよそ10年ぶりの訪問。当時の記憶がほとんど残っていません。
現在の高松空港の完成後に、この地の上空を飛行機が通過することから、空の交通の安全を願い建てられたそうです。
歴代の運輸大臣、国土交通大臣が参拝に訪れており、周辺に記念植樹がされています。
ちなみに「飛行機が落ちないように」と願って建てられた神社なので、受験生が多く訪れることでも有名だそうです。
高山航空神社建設念碑
神社の隣には、陸軍少年飛行兵香川県出身者有志により建立された陸軍少年飛行兵顕彰碑と、神社建立前からある地神の祠があります。
神社近くの公園からは、高松空港の滑走路周辺を見渡すことができます。
駐車場近くにある高山パークセンター、産直市や軽食、航空神社の「落ちない御守り」などが販売されていますが、現在は日曜日だけの営業の様で土曜だったこの日は閉まっていました。
高山航空公園のシンボル的な存在、T-2。
いつみてもカッコイイ
神社巡りを終えた後はこのあとは、高松空港に行き飛行機撮影してきました。
2020.1.4