第五章 パイロットとして小空にはばたく 9 | プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

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世界を動かす「超」大富豪の投資の世界とはどんな世界か?
大富豪の象徴であるプライベートジェットの機長として日本人で唯一、
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10月にはいっていよいよ訓練も佳境に入ってきた。もうすぐ単発機での訓練の節目である「事業用操縦士」の免許の取得となる。

 

事業用操縦士とは

1.自家用操縦士が行うことができる行為 

2.報酬を受けて、無償の運航を行う航空機の操縦 

3.航空機使用事業の用に供する航空機の操縦 

4.機長以外の操縦者として航空運送事業の用に供する航空機の操縦 

5.機長として、航空運送事業の用に供する航空機であつて、構造上、一人の操縦者で操縦することができるものの操縦

これらを行うことができる資格だ。

我々は最終的にはエアラインの副操縦士になるので、4を遂行するためにこの免許をとることになる。

 

この最後のチェックライドは能力の到達を確認するためだけではなく、免許を発行するためのものとなる。我々はアメリカで訓練をしているのであるがFAAの基準で行うのではなく、日本の航空局(JCAB)の基準で行う。これは、我々は将来日本国籍の航空機を操縦する必要があるのでアメリカの免許ではなく日本の免許である必要があるからという理由からだ。

 

訓練所はアメリカにありながらJCABから指定養成施設の認可を受けているため、会社の査察教官がチェックライドを行うことが可能なのだ。

 

会社の査察教官といってもなあなあで行われているわけではない。査察教官もJCABからの認可で行っているので、そのあたりはJCAB、いや、それ以上に厳しいものがある。

将来、大型ジェット機の操縦かんを握ることになる訓練生なのだ。そのあたりは見極めを厳しくせざるを得ないのが本当のところなのではないだろうか?


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さて、前回の記事でも書いた通り、10月に入ってくるとカリフォルニアの天気も曇りや雨の天気が多くなってくる。

訓練の日程も変更を余儀なくされることもある。

 

有視界飛行パイロットの我々としては雲に入るどころか、雲にかするだけでも危険行為となり、一発でアウトになる。

つまり、あちらこちらに地雷があるってことだ。

 

天気の解析にも力が入るのであるが、やはり

「これがピーカンの青空だったらどんなにいいだろう~~」

と何度思ったことか................

 

そしてチェックライドの日を迎えることになる。

 

つづく
 

 

 

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