住宅販売、資材調達難で発売延期相次ぐ
朝からのドシャ降りの雨は止んだものの、
時折雨が降ったり、晴れたり、曇ったりと慌ただしい空模様の東京です。
お客様との午前中のアポがあり、出社して仕事をしております。
3.11 「東日本大震災」以降 不動産業界も「まさか・・・」というくらい景気が落ち込んでいます。
友人・知人の同業者からの電話も景気のよい話は聞かれなくなりました。
特に中小業者の業績は急悪化し、リーマンショック後に逆戻りしたような不動産市況です。
被災地の東北地方には、鉄骨・合板・ユニットバス等の建築資材の生産工場が多く、
地震津波の影響で建築資材が全く入荷せず、販売を中止したり、見合わせたり、
延期に追い込まれているデベロッパーも多いようです。
昨22日(金) 日経新聞 「東京・首都圏経済」欄にも記事が出ていました。 (日経新聞より抜粋引用)
● 三井不動産レジデンシャル
「パークリュクス西新宿」などの分譲マンションの販売時期を見直している。
各物件の工事の進捗度会いによって状況が異なるため、顧客からの問い合わせに個別に対応してい
る。
● ナイス (不動産業を営む住宅用資材商社)
3月に予定していた戸建住宅の引渡を延期している。流し台・エアコンなどの納期が遅れており、
メーカーを変更するよう顧客と相談し、早く引き渡せるよう調整中。
● 新日鉄都市開発
江東区に開発中の「ザ・ミッドランドアベニュー」は、3月19日の販売を見送っていたが、工期に影響が
出る可能性を周知したうえで 4月23日から再開する。
● 西武プロパティーズ
休止していた建売住宅「西武ぶしニュータウンプレミアムグローブ」の販売を5月のゴールデンウィーク
から再開する予定。契約から6ヶ月後の引渡しを予定しているが資材の納期の状況によって引渡しが
遅れることもあるとしている。
首都圏(一都三県)の3月のマンション販売戸数は、3685戸で前年同月と同水準。
税制優遇、低金利、住宅エコポイントの効果もあり需要も回復基調だったが、地震の影響もあり、
販売を控える傾向であった。4月は10~15%減る予定。
大手企業でもこのような状況ですから、
中小企業では もっと建築資材の入手が困難で状況は深刻だ。
建売用地を確保してあっても、建築資材の手当てがつかず、着工の目途が立たない業者もいるようだ。
マイホーム取得の贈与税緩和、エコポイント制度の導入、低金利でやっとリーマンショックから立ち直り
かけていた不動産市況であったが「東日本大震災」の影響は大きいようだ。
そんな中で、ここにきて変化も起き始めている。
人気だった湾岸エリアのオーシャンビュー、超高層マンションから、
山の手・武蔵野の低層階マンションへと消費者の人気が変わっているようだ。
立地条件がよくても旧耐震のオフィステナントビルから、
建築年数の新しいオフィスビルへとニーズは変化してきているようだ。
来週から始まる「ゴールデン・ウィーク」
あなたはどちらのモデルルームへ 足を運びますか?
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それでは 又、お会いしましょう。 (^-^)ノ~~