梅雨明け!! 見えぬ不動産業界
気象庁は7月14日関東甲信地方の梅雨明けを発表した。
いよいよ、夏本番、これから真夏日が多くなりそうだ。
同日、不動産経済研究所は2009年度上半期(1~6月)の
首都圏マンション発売戸数が対前年同期:-26%と発表した。
バブル崩壊後の1992年以来の低水準のようだ。
昨年秋のリーマンショック以降、
マンションデベロッパー・ゼネコンの史上最多の連鎖倒産が相次ぎ、
「景気のつるべ落とし」にあった不動産業界としては当然のことだと言える。
建築途中で中断した工事現場、
高値で取得して事業化できない塩漬けマンション建設用地、
工事受注しないゼネコン、
完成在庫を赤字でアウトレットマンション再販業者に卸さざるを得ない中堅デベロッパー、
建設資金の融資が付かず新規開発できないデベロッパー、と
生き残りをかけた業界の大混迷の危機と言えるだろう。
民事再生・会社更生中のマンションデベロッパーの中でも
良いスポンサーがついた会社はまだいいが、給与カット、リストラ、退職勧告・・・ と
それでもスポンサーの付かないデベロッパーもあるようだ。
不動産市況は底を打ったとしても雇用問題・政治不満など、先行き不透明感で
分譲価格の浮上には程遠いだろう。
購入者には買い手市場で
良い物件を安く購入するチャンスでもある。
購入希望者は、このチャンスを活かして
値下げ交渉するのも一方法であろう。
このような不動産市況の中で ごく 一部のマンションデベロッパーは
来年度・再来年度の事業用地を取得しようという動きも始まったようだ。
財閥系マンションデベロッパーの他、
大京:メガバンク3行の協調融資で300億円の資金調達
野村不動産:野村證券での公募増資で600億円の資金調達
野村不動産は7月2日 ‘Thanks Party 2009‘ 「感謝の集い」 を
渋谷 セルリアンタワー東急ホテル で例年通り 開催。
約1000名超の 盛大なパーティーであった。
今、まさにマンションデベロッパーの生き残りをかけた
自然淘汰が始まった瞬間と感じさせられた
梅雨明け発表 と、
分譲マンション発売戸数対前年:26%減少
の同日発表であった。
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