(神奈川引地川沿いの桜並木。数百本の桜の満開。壮観です。)

 

 

今回は前回からの続き、滞納の実例、ケース2です。

約20年前に父親所有の小規模なアパートで発生した滞納です。

 

この話には「胸糞話」がありますので、イヤな方はスルーでどうぞ。

不動産賃貸業ではこういうリスクがあるという「症例」の紹介です。

 

なお、かなり端折った状態で書いています。

実際はもっと様々な話とか行動したこととかあるんだけどね。

 

 

1.最後に

 

…これ、最後に解決するまで都合5年を要しているんですよね。

長げぇよ。長すぎる。

 

投資を目指す方は、本件のような事態に至った場合の対処、

相当の覚悟が必要になるケースがあることの認識を。

 

また、娘の対応も当初から誠意を見せておけばこんなことにはなりませんでした。

滞納系の方の傾向として、問題を放置し拡大させるきらいが大です。

 

問題が発生したら即対応し、出来ることをやり、相手方と連絡を密にすること。

個々の人生訓としてこちらも学ばせて頂きました。

 

 

【教 訓】

 

(1) 滞納者の都合に合わせる必要はない。既に振り回されているからだ。

  相手は常に逃げ、ゴールポストを動かす。イニシアチブはこちらが握れ。

(2) 滞納者の多くは自分の都合だけを言い訳にする。

  どうせロクなことは言っていないから、全てを真に受ける必要はない。

(3) 情に流されるな。「それはそれ、これはこれ」だ。

  ましてや義務を一切果たしていない相手に情をかければ、その後は泥沼だ。

  「泥棒に追い銭」は避けなければならぬ。

(4) 相手の弱みを見付けろ。正当な理屈が通らねば尚更だ。

   理屈が通る相手ならとっくに解決している。滞納回収はせめぎ合いだ。

(5) 相手の事情を少しでも汲んでやると軟化することもある。

   人間は、厳しく臨まれて最後の最後に「優しさ」を見させられると弱いものだ。

   状況に応じて硬軟使い分けよ。

(6) 滞納回収のためには多少意に反することも実行せよ。実を取れ。

   怒りの感情をさらけ出しても回収が遅れるだけだ。

 

今回の事例研究の記事は都合9回に及びました。

もっとたくさんありましたが、端折ってこの長さです。

 

ということは、手間も時間ももの凄く要したということ。

滞納は発生させないに限ります。

 

超長文のお付き合い、ありがとうございました。

 

 

 

続きはまた次回。

今回もお付き合い、ありがとうございました。

(神奈川小田原城址公園天守閣と桜。こちら側は桜の密度が高くて天守閣が…)

 

 

今回は前回からの続き、滞納の実例、ケース2です。

約20年前に父親所有の小規模なアパートで発生した滞納です。

 

この話には「胸糞話」がありますので、イヤな方はスルーでどうぞ。

不動産賃貸業ではこういうリスクがあるという「症例」の紹介です。

 

なお、かなり端折った状態で書いています。

実際はもっと様々な話とか行動したこととかあるんだけどね。

 

 

1.前回のあらすじ

 

前回は、娘との話につき埒があかないため、

娘の夫の召喚を要請したところまででした。

 

さて、夫はやってくるのでしょうか。

夫にウソを付いていた娘はどうなるのでしょうか。

 

では、今回分、以下どうぞ。

 

 

1.夫の召喚

 

最終的に本件、旦那様も参加の上での話合いに。

また無視されるのかと思いきや、あっさりと足を運んで頂ける流れに。

 

そして、夫にとっては初めて聞く娘の父の話。

娘がウソを付いていたのですから当然です。

 

しかし、夫は顔色を変えることなく、

当方の話を淡々と聞いてくれました。

 

だけでなく、こちらに感謝の意を伝えて頂き、

娘の保証分を全額肩代わりしてくれるとまで言ってくれたのです。

 

 

1.娘のウソの伝え方

 

当方からは、娘が夫に付いていたウソにつき、

以下の理由があったことを伝え、やむを得なかろうと添えることにしました。

 

同時に、娘の境遇を鑑みて欲しいこと、

夫に捨てられるかも知れない恐怖があることも伝え、

娘を責めることのないようお願いをしました。

 

こちらも半分は心にもないことを述べましたが、

ここで感情的に荒立てて入るべきものが入らなかったら元も子もありません。

 

(1) 娘が子供の頃からご老人の「被害者」であったこと。

(2) ご老人が若かりし頃は、旦那様に存在を隠すほどのことをしていたこと。

(3) ついてしまったウソとの狭間で相当悩んでいたこと。

(4) 助けてあげられるのは旦那様だけであること。

 

また、3年放置したことやこれまでの経緯から、

請求は満額できちんとさせて頂くことも伝えました。

 

旦那様は姿形ともイケメン。

何も言わずに承諾して下さり、2年間、毎月の分割で支払うことに合意。

 

本当に返してくれるなら致し方なし。

満額を最後まで支払って頂きました。

 

 

…次回はまとめ的な部分をお伝えします。

 

 

 

続きはまた次回。

今回もお付き合い、ありがとうございました。

(神奈川小田原城址公園の桜。グランド側の桜は地面近くまで垂れ下がって立派。)

 

 

今回は前回からの続き、滞納の実例、ケース2です。

約20年前に父親所有の小規模なアパートで発生した滞納です。

 

この話には「胸糞話」がありますので、イヤな方はスルーでどうぞ。

不動産賃貸業ではこういうリスクがあるという「症例」の紹介です。

 

なお、かなり端折った状態で書いています。

実際はもっと様々な話とか行動したこととかあるんだけどね。

 

 

1.前回のあらすじ

 

前回は話合い編の第2回でした。

娘が意外なことを言い出したところまでで切りました。

 

それに対し、当方はどのように対応したでしょうか。

それでは、今回分、以下どうぞ。

 

 

1.当方の対応

 

当:

「事情はわかりました。けれども…」

「事件発生時だったら真摯に耳を傾けますが、こちらからすれば後出しです」

「悪いけど、今聞いた話も全部アナタの都合ですよね」

「今は自分のウソと放置した問題の辻褄合わせを求められているのだと思いますよ」

娘:

「はい」(相変わらずシクシク泣いている)

当:

「こちらも3年待ちましたが、アナタは自分の都合ばかりで信用できません」

「もうこちらは待つことも振り回されることも拒否します」

「3年待ちましたから時間的な利益は消失したと考えて下さい」

「これ以上待てません」

娘:

「はい」

当:

「旦那様への伝え方はアナタに不利にならないようにしますから」

「必ず次は同行して下さい」

娘:

「はい…本当に申し訳ありませんでした」

 

…やっと娘が「完落ち」しましたよ。長かった。

次は旦那様です。どのような方がおいでになるのでしょうか。

 

 

1.皆様へのメッセージ

 

なお、今回の当方の対処。

散々待たされた上での話でしたから、猶予は与えませんでした。

 

この辺り、情に厚過ぎる方、女性の涙に弱い方。要注意です。

 

基本的に滞納者等は自分の都合しか述べませんし、

自分の都合でしか行動しません。

 

そして、都合の悪いことには一切手を付けようとしません。

これを待っていたらこちらの「やられ損」になってしまいます。

 

相手が何を言おうがお涙頂戴に走ろうが、それは自己保身のためです。

少しでも謝罪の意思があれば口に出すはずですし、払うはずです。

 

絶対に騙されないようにして下さい。

 

特に「不動産投資」をしている方。「賃貸業」という事業を営んでいる方。

滞納者等はそれらを破壊する者です。アナタのビジネスを崩壊させます。

 

特に借金を背負っている方。

そんな輩のために下手をしたら破綻する、それが許せますか?

 

そうしたことを忘れずにいて頂きたいと思います。

 

 

 

続きはまた次回。

今回もお付き合い、ありがとうございました。