こんばんは、なおです。


ふつーに生まれた私が
どうやって今まで生きてきたのか?について
綴っています。。。


前回はここ

【わたしの世界観29】


25歳、私はバツイチになった。
離婚までのことは忘れたいのかなんなのか

こうして強引に記憶を引っ張り出そうとしても
出てこなく、
あまり覚えていないのだ。


鮮明に覚えているのが一つ、

離婚届を提出しに行ったこと。


冷房のない町の役場で職員の人たちが
窓全開の建物の中で

あちこちに設置された扇風機のなかで
黙々と仕事をしているシーンだけ。



どうやって記入し、提出したのかも
よく覚えてはいないけど

1人で行って1人で役場の玄関から出た瞬間に
風が吹いたのだけは

当時の夏の空気の匂いとセットで覚えている。

あの時、
なぜかとっても清々しいって思ったんだ。


その後、数ヶ月
娘と2人で住むアパートの資金が貯まるまで
実家にいた。

絶対にもう2度と帰るもんかと
飛び出た家。


両親は何度も
「もう2度と家の敷居はまたがせないつもりだった」
そう言った。


だけど・・・・
結局、20歳をすぎ大人になった年齢なのに
こうしてまた舞い戻っている自分が
ダメな人間だなって思った。


だから、速攻で出るつもりで働いた。



そして、
ここでまた離婚の際の借金問題という
お金の問題があった。



その当時、もうすでに
相当な額に膨れ上がっていた
消費者金融の借金は

とりあえず全部キレイにしなさいと
私の両親が出してくれた。

毎月きちんと返すことを
元結婚相手とうちの両親が話し合ったようだ。


ここでまた
両親に借りを作ってしまっていた。


そして、元結婚相手が
毎月きちんと返すなんて
そんなことはないこともわかっていた。



何も無駄遣いせず、
自分のものは一切買わず、

毎月、定期的に元結婚相手が
娘に会いに来る時に合わせて

私が払った。



並行して実家を出るためのお金も貯めた。



年が明ける前に、目標金額達成し、
やっと娘と2人だけの生活を手に入れた。


やっと全ての「お金」の問題から
解放されたのは

2年後、私が27歳、
娘が小学校に上がる頃だった。


その時思った。


「お金」の問題は、
真面目に働いていれば問題にはならないって。

みんなが知ってる常識を
この時ほど体感したことはなかった。


収入以上に使わない。
本当に当たり前のことで
そんなことは小学生でも知ってるのに、


この世にはわかってても
できない人がいるってこと。



それと同時に、自分の力で
借金もコツコツ返せるのだから


コツコツ、地道にさえ生きていれば
お金を増やすのだってできるじゃないか、

そんな自信もついた。

シングルマザーだってやっていける。

それは確信だった。

ゲームで言うなら、私はこの時に
レベルが10以上一気に上がったと思う。

最強の武器と心の回復の薬を手に入れて。



続く