どんな世界にも、差別や偏見は大なり小なり存在する。
そして、バックパッカーなんかをしてると、それを感じることも多々ある。
私がこれまで50カ国ほど旅した中では、98年のドイツが、「大なり小なり」の大だったように思う。
※あくまで主観だし、たまたまということもあるし、私には大好きなドイツの友人がいることも、付け加えておく。
まず一つ、世の中の空気がそうだったように思う。
当時、ネオナチが台頭し、スキンヘッドのそれとわかる若者が、けっこう町にいて、アジア人で小汚い私は、よく彼らに睨まれ、侮蔑的な言葉を吐きかけられもした。
また、頻繁に警官(私服警官含む)に呼び止められ、パスポートチェックがあった。
もちろん私の身なりの問題もあったが、やはり社会の空気を反映していたように思う。
小さな子どもにまで、よくからかわれたものだ。
「チン・チャン・チョン」という言葉がある。
中国語の響きから、中国人(及びそれに似たアジア人)を侮蔑した言葉で、ヨーロッパで広く使われている。
電車なんかで指差され、ヒソヒソと「チン・チャン・チョン」と言われたり、
通りすがりにそれを吐きかけられたり、
街中で「チン・チャン・チョン!」と言いながら数人の子どもが囲んで、そして逃げて行くことも。
そして、それをその親が黙って見ていることも。
とにかくその頻度が、ドイツでは多かった。
こんなことがある度、私は、つくづく日本っていい国だ、と思ったもんだ(当時)。
もちろん日本にも差別はある。
でも、日本では人目もはばからず外国人に差別的な言葉を吐きかけることはほとんどなく(当時)、子どもがそんなことをしたら親が止めるはず(当時)、、、
そんなモラルのある日本だからこそ、世界が仲良くなるためにできることがあるのではないか、、
とか思ったりしたもんだが。
だから、私は昨今のヘイトスピーチに、心から失望し、唾棄すべきものだと思っている。
なんだか旅ブログっぽくなくなってしまったが、少なくとも、あちこちで差別的な扱いを受け、特にドイツではよく受け、そして当時の日本と比較し、日本を誇らしく思ったことが、私を政治へ誘ったことのひとつでもある。
一方で、今の日本への失望が、更に私を政治へ突き動かしてもいる。
旅人ふちがみ