恥をかいた分だけ、人間は磨かれる。プライドを捨てて頭を下げた時に、初めて見えてくる世界がある。

——本田 宗一郎(1906-1991)

 

 

 今日(4月25日)は桜の写真を撮りに行こうと思っていたのですが、ちょっと寒いのと(予想最高気温11℃)、満開まではあと2、3日ありそうなのとで、混み合う明日の日曜日を避けて月曜日にしようと思います。問題は天候ですが、今日は快晴なのに対して、月曜日は晴れのち曇りです。う〜ん、ま、いっか。

 さて、テレビを見ていると、たまに「夢グループ」のテレビショッピングのCMが入ります。ご存知ですよね。「私こそが田舎者」と言いたげな石田社長という人と、歌手の保科有里という人が掛け合いで商品を紹介するのですが、注目したいのは歌手である保科有里です。見事に、絵に描いたような"ぶりっ子"おば(あ?)さんです。

 「すご〜い🩷」「安〜い🥰」「わ〜、嬉しいぃ💕」「社長ぉ~、安くして~ぇ❣️」「お願いっ💞」「ありがとう社長😍」などのセリフをぶりっ子風に甘えた口調で連発します。

 調べてみると、この保科有里は1961年生まれだそうですが、あの松田聖子と同学年になります。なるほどと思ってしまいます。日本中が松田聖子でフィーバーしたのですから、取り入れるのも自然なことでしょう。

 私などは品性下劣なものですから、ついニタニタと目尻を下げて見入ってしまうのですが、そこで「あれっ?」と気がついたことがあります。どこぞの総理大臣をしている高市早苗とやらいう人も1961年生まれなのです(学年は一つ上)。へええ。

 同じ年齢でも、これ以上ないくらいにぶりっ子をする人と、これ以上ないくらいにぶりっ子を避けて、偉そうに威張り散らす人格を演じる人に分かれるのですね。両極というのは結局同じことなのでしょうか。高市早苗が微笑むと私は背筋が寒くなるのですが、その理由は恐ろしい人がぶりっ子をするせいですね。

 つまり、高市早苗なりに受けを狙って微笑むのでしょうが、「ぶりっ子は絶対にしない」と決意しているものですから、こわばった不自然な微笑みになってしまいます。そのような気持ちを持った人は通常であれば微笑もうとはしないのですが、総理大臣になってしまったものですから、「微笑みなさい」という要請があるのでしょう。その結果、背筋が寒くなってしまうような不自然さが表に出てしまいます。

 話はここからさらに進みます。絶対にぶりっ子をしないということは、相手に取り入るようなことはしないということになりますが、高市早苗くらいに偏りが強くなると、相手に依頼(お願い)したり、相手を褒めたりすることも嫌がるようになります。

 昨日こんな報道がありました。「高市首相、五輪選手との懇談会欠席 官邸でドタキャン」(2026.4.24時事ドットコムニュース)

 これをどのように考えたらいいでしょうか。オリンピックで活躍した選手たちが表敬訪問でやってきたわけです。懇談会の時間を30分予定に組み込んでもいました。なぜ拒否するのでしょうか。楽しくおしゃべりしていればいいだけのことです。なぜそんなことを嫌がるのでしょう。

 ぶりっ子するのを嫌うという筋で追いかけていくと、高市早苗は自分が女王様でいられない場、つまり、相手を褒めたり、相手に感謝したりするなどで、自分が威張ることができない場を嫌がるのではないでしょうか。人へのサービスなどは死んでもするものかというスタイルですね。それゆえ、懇談会でさえもドタキャンしてしまうのかもしれません。

 反対に、相手が嫌がることを命令して、強制的に従わせることならいくらでもします。自分が支配していることを感じられるものですから気分がいいのでしょう。多少の抵抗であれば、それを潰すことは自分の権力の強さを実感できることから、好んで行うに違いありません。

 しかし、それが全く通用しないのが外交の場になります。外交の相手には当然のことながら日本の権力は及びません。おまけに、基本が親しい関係ではありませんから、社交辞令を言ったり、ギブアンドテイクの提案をしたりなど、ふんぞり返っていればいいというものではありません。ところが、高市早苗は「ふんぞり返っている以外の仕事はしたくない」のでしょう。

 そのために、一番大きな国際会議であるG20への遅刻・夕食会の欠席、討論番組のドタキャン、中東諸国の駐日大使らとの面会及びイスラム諸国外交団との食事会欠席など、おおよそ総理大臣としての職務を放棄しているような状態です。オリンピック選手との懇談会さえシカトしてしまうのですから、高市早苗の女王様度は底が抜けているといってもいいように思います。

 加えて、国会で答弁する一番大切な自分の仕事も大嫌いです。党首討論もしたがりません。国会答弁は女王様気分ではいられないためと考えていいでしょう。真面目に政治をするつもりがないのでしょうね。自分で考え、自分が打ち出し、実行しようとしている政策についての質問があるのならば、自分から進んで説明して、国民の理解を得たいと考えるのが真摯な政治家です。

 それを嫌がるというのは、自分がデタラメな政治をしている自覚があるためかもしれません。知られたくない、追求されたくない、いつも女王様のように威張っていたいとの思いなのでしょう。

 そういえば、日本政府は武器輸出を解禁したそうですね。これからは日本製の武器が海外の戦争でジャンジャンバリバリ、ジャンジャンバリバリ人殺しに使われることになるようです。そういえば、アメリカ軍はイランで女子小学生を一度に175人くらいも虐殺したようですね。今後日本の武器はそのような虐殺のお手伝いとしても使われることになるのでしょう。日本がそんなことをするなんて信じられますか? 儲かればいいという話ではないと思うのですけどね。

 

 高市早苗の方針では、軍産学複合体を作り、防衛産業を国の柱の一つに持ち上げ、主要産業にしたいようです。しかし、果たして狙いどうりにうまくいくものでしょうか。隘路がいくつもあります。

 

 まずは防衛産業は真面目さに欠けるようになります。何しろ、発注元が国ですから金はいくらでもあります。無理してコストカットを図る必要がありません。高い武器や兵器でも言い値で買ってくれます。これだけでも、大変に杜撰な産業になってしまうことが予想されます。すでにアメリカはそうなっています。

 

 もちろん、防衛産業と政府との癒着も避けられません。企業献金はもちろん、キックバックや賄賂なども、影に隠れて行われるようになるでしょう。元手は税金ですから、私たちの税金によって政治家や企業が丸々と太ることになります。

 

 さらにいえば、軍産複合体の先進国であるアメリカ製の武器や兵器は大変に高価なものになっていますが、性能が劣ります。国がいくらでも買い上げてくれますので、高性能を目指す必要がなくなるからです。謳い文句だけは高性能ですけれど、謳い文句だけです。

 

 さらに最悪なのは、軍産複合体に大量の税金を回すことで、他の産業が沈滞・衰退してしまうことです。武器や兵器をたくさん作って金儲けをしたところで、副次的効果はほとんどありません。武器や兵器は他に転用ができないものです。そのための技術も他の産業にとってはほとんど役に立たないですね。

 

 もっと最悪なのは、軍産複合体が大きくなればなるほど、国は戦争を待ち望むようになることです。儲かるからです。お分かりになりますか? つまり、高市早苗が行なっている国づくりは、戦争立国日本なのです。驚きますねえ。今でも高市早苗は戦争をしたくてうずうずしていることが分かりますが、そんな甘いものでは済まなくなります。実際に戦争を始めますよ。すでにアメリカがそのようになっています。軍産複合体の国にしてしまうと、アメリカのように常時戦争を行う国になります。

 

 そして、軍産複合体の先進国であるアメリカですが、現在何が生じているかお分かりになりますか? 軍産複合体のために国がすっかり傾いています。いくら増税しようが賄いきれなくなります。日本も高市早苗のように調子に乗っていると、亡国に至るおそれさえあります。そのくらい軍産複合体というのは危険なものであることを理解された方がいいかと思います。

 

 話がすっかり脱線してしまいました。高市早苗は外交の場でも、国会の場でも全く仕事を満足にこなすことができないという話をしていました。特に私たちの生活に直結する海外との貿易問題です。ホルムズ海峡経由の石油輸入、中国からのレアアース、ロシアからの天然ガスの輸入などはどうなっているのでしょうか。いずれも日本から頭を下げて十分な量を確保する必要があります。もちろん、そればかりではありません。日本は資源の乏しい国ですから、食料品から、肥料から、鉄鉱石も、衣料品も、多種多様なものを輸入しています。

 貿易は当然のこととして「I'm OK, You're OK」の世界です。商売ですからね。つまりお互いの合意の上で成り立つものなのですが、そのためには当然交渉が必要になります。命令をして圧力をかけるという、高市早苗お得意の方法では通用しません。

 保科有里のように「社長ぉ~、安くして~ぇ❣️」「お願いっ💞」「ありがとう社長😍」とまではやる必要がありませんが、「Give and Take」でお互いに満足できる、あるいはお互いに我慢できるように交渉しなくてはなりません。高市早苗はこれができません。そんなことをするくらいならば、死んだ方がマシと思っているのではないでしょうか。

 個人的な思想、信条なのかもしれず、それを優先させるなとは言いません。しかし、そうであるならば総理大臣は辞めるべきです。当たり前ですよね。国民の生活・命がかかっているからです。「国民など死んでもいい、私は女王様だ」と言いたいのであれば、総理大臣を辞任するべきです。

 しかし、できないものなのでしょうかねえ。難しいですか? ちょっとアメリカに飛んで、トランプに「あんたのせいで日本は大変に苦しい。」「イランとの取引をさせてほしい。」「それがダメならイランの石油と同じ価格でアメリカの石油を日本に売ってもらいたい。」と言ってきたらどうでしょうか。簡単なことです。

 それがうまくいかないのであれば、イランに飛んで、ホルムズ海峡を通してもらう算段をつけてくればいいのです。

 これは中国に対しても、ロシアに対しても同じです。頭を下げてお願いしてきたらいいのです。国民のために働くのが総理大臣の仕事なのですから。「すみません、今まではちょっと言い過ぎでした。」「心を入れ替えますので、以前のように貿易を活発化させましょう。」と言ってくればいいのです。

 そんなことは「女王様としてのプライドが許さない」のでしょうか。そんな安っぽいプライドは犬にでも食わせてしまえばいいのです。「武士は食わねど高楊枝」をしたいというのであれば、お一人でどうぞ。