前々回の当ブログでは「安倍、菅、岸田の3馬鹿大将」と書いてみました。これはこれで正しいと思うのですが、でも抜けていますね。何が抜けているかというと、彼ら3人が悪人であることです。そこを強調しておかないことには、本質を見失ってしまいます。とっても大切なポイントですね。

 ということで、「安倍、菅、岸田の3大悪党」と付け加えなければなりません。では、どのように悪党なのかといえば、それは利権政治を推進した、あるいは利権政治を悪用したということになるかと思います。

 さて、利権政治とはどのような政治をいうのでしょうか。私など、政治にタッチしていないどころか近づくこともなかった人間にとって、利権政治を実感として感じることはできません。何しろ田舎住まいの一老人ですからね。それゆえ遠くから想像することになります。当たっているのか外れているのか、私自身はよく分からないところで書くしかありませんが、日本の巨悪を形成している事象ですから無視することもできません。

 利権政治は、もはや日本国内だけの問題ではありません。世界中で大々的に行われていることであり、その規模も、主要国全部を巻き込んでいるものさえあります。などと書いていく前に、まずは、利権政治の定義をはっきりさせておきましょうか。

 そう思って、辞書や辞典を調べてみたのですが、なかなか分かりやすい説明が見つかりません。そんな中でニコニコ大百科の利権の記述がいいかもしれません。以下のとおりです。

 

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 「利権」といえば難しく聞こえるかもしれないが、簡単に言えば「協力して楽してガッポリ稼ぐ方法」と「悪い事をしてもお咎めなし」を組み合わせたもの。一部の人間だけが儲かり、国民(納税者)や消費者は金だけ払わさるため、ほぼメリットが無い。
 時代劇でいえば、越後屋と悪代官。現在は老害、権力者、国会議員や地元政治家と癒着した企業がやっているイメージで大体あってる。
 真面目に働いている人や企業からすれば卑怯極まりなく、良い意味で使われることはまずない。

 

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 以上になりますが、一応ニコニコ大百科に書かれているようなことが利権だとして、具体例を挙げていきましょう。そうですね、地球温暖化詐欺を考えてみましょう。現在の利権政治はまず学問から始まります。つまり、学者に嘘をつかせるのです。いつの頃からか、利権政治を行うに当たっては、学者や専門家、有識者といった人たちに先鞭を着けさせるようになりました。

 学者や専門家ってイメージがいいですからね。その分野に関して、深い知識を身につけているとされていますから、きっと正しい意見を述べるに違いないという先入観をほとんどの人が持っています。

 ところが、新型ワクチンや現在行われている戦争の報道番組を見ていると、すでに分かる人には分かってしまいましたが、学者や専門家でも、金や地位を餌にしていくらでも転ばせることが可能なようです。私など、学生・生徒時代は劣等生だったものですから、学者や専門家は立派な人に違いないと思って生きてきましたが、残念だったですねえ。

 ノーベル賞学者や東大の教授なども、真っ赤な嘘をつくことが明らかになりました。というか、そのように社会的な成功を収めていること自体が、不正をして成り上がった結果なのかもしれません。そして、ノーベル賞をもらい損ねた、東大の教授になり損ねた、あるいは、非主流派の学者と思われているなどの人の方が、真実を語ることが多いのかもしれません。

 少し話がそれました。そのようにして金や地位をちらつかせ、政府に都合の良いことを学者や専門家に言わせるのが、専門家会議、有識者会議、諮問会議などと呼ばれるものになります。そこで、地球は温暖化している、現在のままでは一層温暖化して気候が変動し、人間の生活に支障をきたす、それを食い止めるためには温室効果ガスを削減するしかない、などと嘘八百を並べさせます。日本ばかりではなく世界的にです。

 もう滑稽としか言いようがないのですけれども、そこはさすがに上っ面だけでも一流の学者や専門家と呼ばれる人たちです。哀れ一般国民は、嘘を嘘と疑うだけの知恵を持たずに、彼らの言う嘘をそのまま受け入れてしまいます。

 さて、学者や専門家の力を利用して世間に風評を流してから、政府は利権政治に取り掛かります。これもまずは、学者や専門家の力を借りることからですね。温室効果ガスを削減するためにはどのようにしたらいいのか、それに関しても同様に嘘を発言させて世間に広げます。

 現在はその嘘もすっかり社会に広がって定着してきています。ただし、嘘ですから胡散臭さがいつまでも消えません。電気自動車(EV)がそうです。原子力発電もそうです。風力発電、太陽光発電などもそうですね。その反対に、米作や酪農は温室効果ガスを発生させるから好ましくないなどという、とんでも理論というか、キチガイじみたこともまことしやかに囁かれるようになります。

 それにしても、ここまでコケにされても、一般国民というか、庶民というか、普通の人というのは、疑問を感じないみたいですね。考えてみれば、神などという見えないものを信仰するのが人間というものですから、温室効果ガスでも、地球温暖化でも、それがどんなデタラメでも信じますよね。

 さて、そうやって多くの人にデタラメを信じさせた後は、利権政治家の登場になります。電気自動車、太陽光発電、風力発電などに関する法律を制定します。そして、この段階になると、政治家・官僚と各企業との間で贈収賄が活発に行われるようになります。

 企業は政治家に対して献金、パーティー券購入、裏金用の資金提供などを行います。官僚に対しては、金のやり取りが発覚すると即懲戒免職になりますので、天下り先としての〇〇研究所、〇〇財団などを設立し、そこのポストに各省庁のOBを招きます。

 一方、政治家や官僚はその見返りとして、癒着している企業が儲けを得られるように、法律や条例、通達などを作って便宜を図ります。さらには、補助金を出したり、「省エネ賦課金」などという電気代を値上げする仕組みまで作って、賄賂を出す企業を優遇します。

 政治家も、官僚も、各企業も笑顔で頬が緩みます。学者や専門家は出世の道が開けます。ただし、これで全てがうまくいくかというとそうはなりません。ニコニコ大百科の利権の説明では「国民(納税者)や消費者は金だけ払わさるため、ほぼメリットが無い。」と書いてありましたが、これは大きな間違いで、国民や消費者は大損なのです。なぜなら、電気代は上がりますし、補助金だって私たちの税金です。政治家や官僚や各企業が上機嫌になる分、私たち一般国民は削られ、落とされているのです。

 こうやって説明してみると、利権とは「政治家、官僚、各企業が癒着して贈収賄を行い、不当な利益を得ること。その分、一般国民や消費者が損害を被る。」と定義してもいいかもしれません。

 こんなことを、現在の日本、そして西側欧米諸国が大手を振って行う世界にしてしまったものですから、トータルとして西側諸国は衰退していくばかりとなりました。労せずして利益を得られるような社会になると、誰も真面目に働こうとしなくなりますからね。いわゆるBRICSなどが勢いを増してきているのも、このような西側の腐敗した社会態勢を見るとうなずけるような気がします。

 さて、話は少し飛びますが、2009年に日本では民主党政権が誕生しました。自民党麻生内閣を破って政権を獲得しました。この時、私の記憶では一番の論点というか、民主党が目指したものは " 利権 " からの脱却ではなかったかと思います。同時にこれが民主党が支持を失った原因ではないかとも思っています。

 公益法人の廃止、天下り斡旋廃止、企業献金禁止、パーティー券禁止、世襲の禁止、高速道路無料化などの公約を民主党は出しましたが、これらの公約の底流にあるのは利権政治の否定ではないかと思います。当時の民主党には利権政治から脱却して新しい日本を作るという意気込みがあったのでしょう。大変に素晴らしいことでした。蓮舫の「2位じゃダメなんですか」で話題になった事業仕分けも、利権政治を叩き潰そうとするものでした。

 こうした中で、特に象徴的な出来事が「八ツ場ダム」の建設中止でしょう。八ツ場ダムの建設は、建設会社ばかりではなく、都県をまたぐ巨大プロジェクトで、総工費は5320億円だったといいます。当然のこととして、そこに政治家、官僚、地方公務員、各企業などがワッと群がり、公金チューチューを行いました。そのような面から見ると、当時の民主党の行なおうとしたことは間違いとはいえないですね。

 とはいえ、すでに工事が始まったような巨大プロジェクトを中止することは大変に危険なことでした。というのも、上は政治家から、下は土木作業員に至るまで、八ツ場ダムの工事が行われることを見込んで生活の計画を立てていたからです。末端になればなるほど辛いものがあったでしょう。無理をしすぎましたね。

 そのほかにも、大小様々の公共工事が民主党政権下では中止になったようです。そりゃみなさん怒ります。当てにしていた工事がなくなり、金が回ってこなくなったのですから。仮にそのようなことをやろうとするのなら、新規工事を計画しないこと、それもある年いきなりではなく、徐々に削減するようにしなくては、何も知らない一般国民は途方に暮れます。

 民主党政権は3年余で終わり、安倍政権がスタートしました。みなさん喜びましたね。大好評でした。その理由は、民主党政権がストップをかけていた公共事業を再開させ、財界との結びつきを強めるなどして、金を動かし始めたせいです。アベノミクスなどと変な名前がつきましたが、煎じ詰めれば利権政治の復活です。

 安倍元総理は「利権政治はこうやってやるものだ」と見せつけるかのように推進しました。それが政権が長期間続いた秘訣になります。利権政治に関わる者は儲かりますから文句なしです。関わらない者も直接的に損害を被るわけではないので、大人しくしていました。

 安倍政権は悪いこともたくさんしました。新型ワクチンを導入して、日本人を大量に虐殺する上での道筋をつけたのは安倍元総理でした。アメリカのスーパーリッチであるビル・ゲイツやビッグファーマを引き込み、それらの者との間で利権政治を行いました。海外へのばらまきも始めました。報道関係(マスメディア)を全社抱き込みました。司法にまで手を伸ばして違法行為をした政治家が捕まらないような下地を作りました。移民推進の方針を打ち出し、軍備拡張にも手を染めました。これ以上の悪人はそうそういるものではありません。利権使いの名人でしたね。祖父や大叔父などからしっかり仕込まれたのでしょう。

 実は、岸田総理も安倍元総理の政治をそっくりそのまま踏襲しているのですよね。1にも2にも利権政治です。ただし、岸田総理と安倍元総理のはっきりした違いは、岸田総理が国民を騙そうとせず、直接食い物にしたことです。岸田総理の乱暴なやり方はまるで強姦魔です。

 安倍元総理は気づかせないように、寝た子を起こさないように、騙し騙しそ〜っと行いましたが、岸田総理はいきなり襲いかかりましたからね。そりゃ、日本国民も反発するわけです。岸田総理はそんなにも飢えていたのでしょうか。

 おそらく日本国民を舐めていたのだと思います。「気を遣う必要なんかない。やっちゃえやっちゃえ」ということですね。常識で考えるならば分かりそうなものですが、その常識がないのが岸田総理でした。無理でしたね。これだけ嫌われた総理大臣も珍しいでしょう。

 さて、そんな強姦魔岸田もどうやら年貢の納め時で、間もなく次期自民党総裁が選出されることになっています。誰も、利権政治をやめるとは言いませんから、問題となるのはその手法です。強姦を続けるのか、静かにそ〜っと近づいで行うのか、人によっていろいろ手口が違ってくるでしょう。

 国民が望んでいること、国民にとって大切なことは、不正や腐敗のない、真面目に働く者が報われる社会なのですが、野党も含めて、今の政治家でそのようなことを目指している人は例外中の例外でしょう。

 私としては、日本国民が、日本人が、賢くならなければ日本は変わらないと思います。少なくとも、自民党がどれだけ腐敗しているか、不正をしてきたか、国民を食い物にしてきたかを知る必要があると思っています。しかし、比較的簡単なその程度のことでも、日本人が意識できるようになるまでは何十年もかかるかもしれませんね。何しろ日本政府に国民が大量に殺されても、それさえ気づけない人がたくさんいるみたいですから。