今日の記事は、前回(気分は今でも大航海時代)の補足説明が中心になるかな。

 「そういえば書き忘れた」と思ったことが一つあって、それは新型コロナ騒動を忘れさせるためにロシア・ウクライナ紛争を起こし、ロシア・ウクライナ紛争を忘れさせるために、イスラエル・ハマス戦争を引き起こした面もあったというもの。

 まず押さえておきたいのは、新型コロナ騒動、ロシア・ウクライナ紛争、イスラエル・ハマス戦争の中で、圧倒的に多くの人命が失われたものが、新型コロナ騒動であるという"事実"になる。

 厚生労働省が、つまり日本政府が情報を明らかにしようとしないために、素人の推測でものをいうしかないのだけれども、日本だけで"新型コロナ用ワクチンのために亡くなった人が30万人程度はいるはず"というのが私の考えになる。

 日本だけで30万人ならば、世界では数百万人が新型コロナ用ワクチンで命を奪われているはずだ。人によっては1000万人以上と言う人もいる。ロシア・ウクライナ紛争もイスラエル・ハマス戦争も、どちらも世界情勢に影響するような大事件ではあるけれども、犠牲者の数を考えると新型コロナ騒動の足元にも及ばない。

 ものの分からない人は原因を理解しないままに、ハマスによって行われたテロだ、ロシアの一方的な侵略だなどといって大騒ぎしたいようだけれども、そんなものは新型コロナ用ワクチンの被害に比べると雀の涙に過ぎない。新型コロナワクチンは人類史上最大のテロ事件になる。空前絶後の大掛かりなテロであり、それも単なるテロではなく、"バイオテロ"になる。女子供を区別しない無差別大量虐殺だ。

 まさかそんな残虐なことをアメリカ政府が、あるいは日本政府がするはずがないと思う人が多いけれども、その程度のことは少なくともアメリカは平気の平左だ。というのも、アメリカ合衆国を形成する過程で殺したインディアンは数百万人になるというのが、一般的にいわれていることだからだ。昔のことであり、正確な数値は求めようがないが、1000万人が殺されたというのも非常識な推測ではない。

 試しに、ChatGPTに質問したところ、「数百万人から数千万人のアメリカインディアンが死亡したと考えられています。」(正確な総数は難しい質問であり、議論の余地があります。)という回答だった。この回答から、少なくとも数百万人のアメリカインディアンが殺されたのではないかと推測できる。

 よく、人口削減論という嘘を持ち出す人がいる。それも、「地球の人口は多すぎるから、減らすことが人類のためであると考える権力者がいる」という意味で。違うなあ、アメリカに関していえばそのような上品なことはありえない。自分たちに都合の悪い者たちは際限なく殺しまくり、アメリカに利益をもたらす者たちだけの世界にするというのがアメリカの国是のようだからだ。そして実際の歴史がそれを証明している。

 少し話がずれたけれども、要するに、新型コロナ用ワクチンによる殺人(テロ)は世界史上に残るような大虐殺であり、もちろんそのことがバレては困るというのがアメリカの立場になる。ただでさえ沈みゆく巨大帝国なのだから、バレてしまってはいっぺんに沈没しかねない。

 そこで、新型コロナパニックが落ち着きを見せてきた頃に、アメリカはコロナ騒動の影を薄くしようとロシア・ウクライナ紛争を仕掛けた。もちろん、「私たちが仕掛けました」とアメリカが正直に言うはずはなく、親米諸国は「ロシアの侵略だ。ロシアが悪い。」の大合唱となった。日本の評論家やマスメディアなども、皆さんアメリカの犬をして尻尾を振っている。

 そのロシア・ウクライナ紛争も最近はさっぱり成果を上げられなくなった。ロシアが強かったのだ。しかも、ゼレンスキーがアメリカのいうことを素直に聞かなくなった。金や武器をよこせという要求ばかりであり、それらが真面目に使われるのならまだしも、実際に行っていることは金の着服、武器なら横流しをして売り払うなど、自分たちの私腹を肥やすことばかりだ。

 さすがの腹黒いバイデン政権も、このままでは自分たちの利益までかすめ取られてしまうという危機感を持ち始めた。もちろん、アメリカ世論も逆風が吹き始め、来年の大統領選挙にまで影響しかねない。身から出た錆なのだから少しは痛い思いをすればいいと思うのだけれども、そんな殊勝な心がけがあればバイデンのような耄碌悪人には最初からなっていない。何とかして失地回復を図ろうと悪あがきを続けている。

 そこで登場させたのが、イスラエルを使っての軍事作戦になる。御存知のとおり、イスラエルというのは日本以上にアメリカの犬をする国になる。ワクチン接種率の高さで日本に並ぶくらいであり、軍事力の行使も平気で行う。これまで中東が不安定だったのはアメリカの傀儡であるイスラエルが大きな原因になっている。

 アメリカは、自国の利益を求めて戦争のネタがあるところにはどこでもつけ込もうとする。仮にコロナ用ワクチン問題を隠蔽する目的がなくても戦争をしたがる。最終的に戦争に負けたとしても利益が上がると考えている。中東はもちろん、アフリカでもアジアでも南米でも、戦争ができるのであればどこでも良いというのがアメリカの基本姿勢になる。もちろん、台湾や朝鮮も有力な候補になっている。

 日本にはアメリカのスパイがとても多くてね。スパイ防止法が必要と言っている政治家などはほぼアメリカのスパイだと思っていい。自分がスパイであることを棚に上げてスパイ防止法の必要性を訴える。なぜなら、スパイ防止法が制定されても、アメリカはその対象外であることを知っているからだ。そして、中露を少しでも締め出そうとする。

 私がいつもありがたく勉強させてもらっている伊藤貫氏や西鋭夫氏などの核武装論者も、アメリカのスパイの可能性があると私は感じている。なぜなら、中国やロシア、そして北朝鮮も含めて日本は敵に囲まれており、だから核武装が必要というのが彼らの論理だからだ。中露を敵視するのはアメリカの基本的な外交政策になる。それを強調する人たちを、手放しで日本の味方であるとみなしていると足をすくわれる可能性がある。

 参政党は一枚岩ではないようだけれども、神谷党代表の演説を聞いていると中露を敵視する方針のようだ。そうであればアメリカのスパイ政党である可能性があると私は見ている。維新の会などはもうはっきりしたアメリカのスパイ政党で、そういう意味では自民党よりも露骨だ。ロシアに話合いをしに行った鈴木宗男を排除したのを見ればそうとしか思えない。

 日本、台湾、韓国、中国、ロシア、北朝鮮の関係を何とか険悪にして、一触即発の状態に持っていきたいというのがアメリカの戦略になる。険悪になったところに、アメリカが偽旗作戦でも何でも手段を選ばずに火をつけ、中東のようにしたいと虎視眈々と狙っている。

 今のところ、中東よりも東アジアの方が賢いようで、アメリカもつけ込んでくることができずにいる。しかし、ワクチン接種率80%が本当のことであれば、日本人はアジアで一番愚かな民族かもしれず、アメリカは中露憎しのプロパガンダを次々と日本のマスメディアや政治家を通して行ってくるだろう。あの悪評高い「増税して軍備を拡張する」という岸田総理の発言も、中露を敵国扱いして日本を戦争に誘導したいとするアメリカの意をそのまま言葉にしたものだ。

 中露を敵視して外交や戦争を行うことは、日本人に何一つ利益をもたらさない。しかし、日本人くらい愚かな民族になると、どこでどう狂い始めるか分かったものではない。大東亜戦争がそうだったように中露憎しという、煽られた感情だけで戦争に突っ走る可能性すらある。

 

 ついでにいえば、今岸田政権の支持率が大変に低いが、屈折した考え方をすれば、これも戦争の準備段階であると考えられないこともない。大東亜戦争の前もそうだったけれども、戦争をするためには国民の不満を高めることが定石になる。増税でも何でもいいから国民の不満を高めるだけ高めておいて、それとは全く別のことのような顔をして、「中露が悪い。進軍だ。」とやると、愚かな日本人はそれまで溜まった不満を中露にぶつけようとする。「鬼畜米英」の再現になる。世の中にはそんな手口もある。

 

 それにしても、日本人はどうしてこうも愚かなのだろうか。そこが改まらないことには、何をやっても成功しない国になる。まあ、その理由ははっきりしているのかな。日本人は一枚岩になりすぎる、挙国一致になりすぎる、全会一致になりすぎる、そこが欠点だね、きっと。

 全員が一致することは、生物としても、人間としても、社会としても大変に危険なことになる。なぜなら、全滅の可能性があるからだ。道が右と左に分かれている場合、全員が右に行くことで、全員が成功するかもしれない。しかし、全員が落とし穴に落ちて死んでしまうかもしれない。多様性は生物として、人間として、社会として、生き延びるための安全弁として機能している。

 日本人はある意味、原始的なロマンに溢れているのかもしれない。「生きるも死ぬもお前と一緒」とばかりに、ベッタリもたれ合いながら生きていたいのだろう。しかしそれは間違いだ。日本人は、挙国一致で大東亜戦争を始めた誤りをいまだに理解していないようだ。大東亜戦争の開戦に反対で、戦況次第ではすぐにでも停戦交渉に取り掛かる勢力を、そうだなあ、3割程度は残しておくべきだった。それが、日本民族を絶やさない上で大切なことになる。

 どこで読んだか忘れてしまったのだけれど、実は、徳川家康はそのことを知っていたらしい。徳川家康にとって大切なことは徳川の世を長続きさせることだった。その点は自然な感覚の持ち主になる。そのため、将軍に世継ぎが欠けた場合には、御三家である尾張、紀伊、水戸の各藩から次期将軍を選ぶようにさせた。ただし水戸藩に関しては、通常の場合将軍を出すことは想定されていなかった。水戸藩は万が一のために用意された。

 どういうことかというと、水戸家は幕府と朝廷が争った時に、朝廷に味方をする役割を与えられた。そうしておけば仮に朝廷側が勝ったとしても徳川家は滅びずに代を重ねることができる。そのような戦略を立てた。そういえば、戊辰戦争でだったかな、水戸家出身の将軍慶喜が妙な動きをしたよね。あれって、朝廷の味方というか、朝廷には反旗を翻さないという定めに縛られての行動だったのかもしれない。

 徳川家の戦略は今の日本にもピッタリ当てはまる。米国が世界の覇権を失いつつある現在、それに代わってBRICS等が台頭してきている。BRICS等が大っぴらに米国に逆らったところで、今の米国は制裁を加えることができない。アメリカも限界なのかもしれない。そのうち、かつてのソ連崩壊のように、アメリカが崩壊することも可能性としては十分に考えられる。

 

 その時、今の日本のように全政治家が、全メディアが、全国民が、アメリカ一辺倒では日本という国が立ち行かなくなる。平時から3割くらいはBRICS等に親和的な勢力が必要とされる。そう、鈴木宗男のような人がもっとたくさん必要になる。徳川家康は徳川家のために現実的な対処法を考え、徳川家を一枚岩にしなかった。リアリズムの時代を生きた家康はそのようなことを理解することができた。しかし、その後の日本人は劣化するばかりで、脳内お花畑の人間が主流となった。家康のような懐の深さを少しは身につけようとする人が出てこないものだろうか。

 そんなに難しいことを書いているつもりはないけれども、今の日本人には理解不能、ないしは理解したくないことかもしれない。