チェコで初めて経験したこと② | チェコに住む私の日々のあれこれ

チェコに住む私の日々のあれこれ

チェコに9年住む私。チェコでの結婚生活、仕事、趣味の書道、毎日のいろんなコト

さぁ、プールの更衣室で腹痛のため

倒れこんだ私。


続きです。


近くにいたチェコ人女性が驚いて

受付の人を呼びに行ったようデス、、、

みんなの慌てる声が頭上で聞こえる、、、

聞こえるけど

オナカ痛すぎて反応できない自分。


誰かが救急車呼んでるよー、と気づく自分。


しかも、私の床に転がっていた携帯電話で。


なんで私の携帯電話使うんだろ???

通話料取られたくないから?

慌てているようで、結構冷静だねチェコ人。


デモ、イイノ、救急車だってなんだって

この痛みが治まれば。

そんな自暴自棄気味の私。


そして救急車より早く夫登場。

(家からほんの10分ほどの場所なので)


夫、素晴らしいよ、キミは本当に

夫選手権世界一だよ、、、


受付の人に状況を説明する夫

受付の人が更衣室の女子達に

事情を説明し、夫、女子更衣室に入室


床にうずくまっている妻を発見。


夫、、、私は激しくお腹が痛いのです。


説明してまたうめく私。


それにしても、いつ救急車来るのですか??

救急車さえ来れば、

まるで痛みが治まるかのような

そんな錯覚に陥る。


そして、ついに救急車登場。

この間、実際にはそれほど長くなかったようですが

当人にはものすごく長く感じられました。


救急隊員がやって来て

私を運びこもうとはしてくれるのですが、、、


ですが、、、、


その前に、

「彼女は保険を持っているのか?」

「彼女はチェコのID(身分証明のようなもの)を持っているのか?」


としきりに聞いています。


本人は、それより先に病院連れて行ってくれないな

という気分です。


持ってるよ、持ってるよ

一般チェコ人と同様の健康保険を持ってるよ、

ちなみにIDだって保険カードだって

常時所持しているよ、、、


と、心の中で叫ぶのですが

痛みのあまり答えられない。


さすがの夫も、

私がどこに保険カードを所持しているかなんて

知りません。

でも一生懸命、私はチェコ人と同様の保険を持っていることを

説明しています。


ここで余談なのですが

この国で救急車を呼んだ場合、

健康保険に加入してるかどうかは

とても重要になります。

必ず聞かれます、特に外国人。


夫がきちんと説明してくれたおかげで(?)

私、ようやく救急車に乗れるようです。


タンカを持ってきましょうと言われたようですが

こっちの方が速いと

夫がひょいと私をかかえて出口に待機していた

救急車まで連れて行ってくれました。


力持ちだな、夫。


変なところで感心。


と、私はこのように全てのことが聞き取れて

分かっていたのですが

痛みのあまり返答できないという状態でした。


とても不思議なのは

この状況下で、チェコ語が全部理解できていた自分。


それほどチェコ語できないのに、、、


これぞある意味

火事場のなんとか、、、っていうヤツなのでしょうか。

人間追い込まれると、意外な能力を発揮するものなんですね。


自分の隠れた能力に感心。


次回は

チェコで入院編です。