東急線、よく利用していました。ぼくが子供の頃はいろいろな型式の個性豊かな電車が走っていました。
吊り掛けモーターで、古いか新しいかわからない車体の旧3000系（青ムシ）。直角カルダン方式で軽やかな走行音だったお多福顔の旧5000系（青ガエル）。車両数が少なく、なかなか出合えなかった旧5200系（湯タンポ）、モーターの音がサイレンのようだった旧6000系。低速域での加速の音、回生ブレーキの音、低速時のディスクブレーキの音、空気バネの音が独特だった、車輪外側のブレーキディスクが目立ったステンレスカー旧7000系（弁当箱）。正面が折れ曲がって洒落た形状だった旧7200系。音が静かで、運転席の曲面ガラスが美しかった営団旧3000系（マッコウクジラ）。運転台はもちろん、車内の配色や雰囲気が全く異なる電車達。何が来るかとワクワクしたものでした。前は、地方の出張先で、第二の人生（車生？）を送っている車両に出合うこともありました。そのときは必ず、当時運転席後ろの窓にへばりついて眺めていた 懐かしの運転台 を見に行ったものでした。
現在、相互乗り入れでいろいろな会社のいろいろな高性能の電車が走っています。でも、ぼくにはみな同じに感じます。