A男はごく普通の男性でした。ただ、女性の体に強い執着心を持っていました。ある時、自らの体を女性化しようと思い立ちました。いつでも女性化した自分の体を見て興奮できる上に、銭湯で女湯に入って女性の裸を好きなだけ見る!という夢も叶えられると思ったのです。
女性化にあたり、まずは女性ホルモンを投与することにしました。次第に体が変化していきます。胸が大きくなってお尻に脂肪が付き、体全体が丸みを帯びてぽっちゃりとした体つきに変わっていきました。ただ、投与を始めて半年くらい経った頃から男性的な性欲がほぼなくなってしまいました。しかし、女性の体を手に入れるため、女性ホルモンを継続します。2年後には睾丸摘出手術を受け、ますます女性らしさが増していきました。
頃合いを見て、性別適合手術を受けました。膣を作ることもできたのですが、人口の膣が塞がらないように拡張するダイレーションという作業が面倒に思えたので、作らないことにしました。手術を終えると戸籍の性別も変更できます。こうしてA男は女性になることができました。これで合法的に女風呂に入ることができます。
しかし、完全に女性になったところでふと思いました。性的な目的で女性化を始めたはずだったのに、今では女性の裸を見ても特別な感情を抱かなくなってしまいました。もちろん、男性の裸を見ても同じです。かつて夢見た銭湯で女湯に入ることでの喜びや興奮を感じなくなっていたのです。こんなはずじゃなかった、一体何が間違いだったのだろう…と、彼女は時折複雑な思いに駆られることがあります。
現在は彼女はパートタイマーとして普通の生活を送っています。彼女は一人の中年女性として、周囲と調和しながら平穏な日々を過ごしています。
※この物語は実話を元にしています。女性ホルモンの効果には個人差があり、全員がこの主人公のような変化をするわけではありません。また、不可逆な変化を伴いますので投与は慎重に。何があっても自己責任となります。