A男はどこにでもいる普通のサラリーマンだった。

ただ、最近は薄毛が進行してきているのが気になり始めていた。色々な育毛剤を試してみるも、効果を感じることができず、悩んでいた。

 

そんなある日、女性ホルモンを摂取すれば薄毛が改善するという情報を入手した。致命的な副作用はなさそうだし、興味本位で試してみることにした。A男は個人輸入代行業者を通じて女性ホルモン剤を手に入れた。

 

女性ホルモン剤を接種し始めてからしばらくすると、薄毛が改善してきているように感じた。また、皮脂が少なくなり肌が綺麗になってきた。髭の成長も遅くなったようだ。しかし同時に、胸が少し出てきて痛みを感じるようになった。

 

それからも女性ホルモン剤を継続していると、薄毛は明らかに改善してきた。そして肌がふっくらとやわらかくなっていることを感じた。ただ、体力が落ちたのか疲れやすくなったり、筋力が低下して重たい物を持つのが大変になった。そして胸の膨らみが大きくなり、走ったり階段を降りたりする時に揺れを感じるようになった。

 

女性的になってきた自分に興奮を覚え、A男は思い切って女装してみることにした。ブラジャーをしてみると、胸が揺れる感じが抑えられてとても良い。長髪のウィッグを被り適当にメイクをすると、どちらかというとブサメンのオッサンだったはずの顔は、髭さえなんとかすれば悪くない、くらいになった。これはイケるのではないか?

 

A男は早速ヒゲや体毛の脱毛に通い始め、メイクの勉強もし始めた。そして女装して外出するようになった。外出した先で女性として認識されると、とても嬉しくなった。そんな生活を続けるうちに、A男は次第にこう思うようになった。

「これが本当の自分のような気がする。女性として生きていきたい!」

 

A男はジェンダークリニックに通い始めた。そこで性別違和の診断を得て、性別適合手術を受けることを決意した。手術によって男性器を切除し、膣を造成したのだ。戸籍の性別や名前を変更し、晴れて女性になったのだ。

 

 

※この物語は実話を元にしたフィクションです。女性ホルモンの効果には個人差があり、全員がこの主人公のような変化をするわけではありません。また、不可逆な変化を伴いますので投与は慎重に。何があっても自己責任となります。