西沢渓谷 不動小屋ドライブインを出発した我ら。


いざ!一般道で日本一長いトンネルで秩父へ。


自動二輪は590円。

亀社長がまとめて払い(これ重要)出発!




「うひょー。ガクガクブルブル…。」

トンネルに入る迄は暑かったのに今度は寒過ぎる。

Tシャツの上にメッシュジャケットだとかなり寒い。中は冷蔵庫の様だった。

寒いから早く抜けたいけどさすがに一般道日本一の長さ6625メートルは長かった。

寒がりの人はトンネルに入る前に1枚多く着る事をお勧めする。

トンネルを抜ければもう秩父。

抜けたら直ぐにまた奥秩父トンネル天狗岩トンネルとトンネルが連続する。

カーブで路面が濡れた嫌な感じのトンネル。

「おぉっ!」

リアタイヤが滑ったー。怖っ!

この時、亀社長はフロントが滑ってたらしい。

後からツーリングマップルを見たらトンネル内スリップ注意ってご丁寧にコメントが書いてあった。

トンネル抜けて進むと何やらダム湖が見えて来た。





奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)


やっぱりここも減水してるねえ。

たいして雨も降らないまま梅雨もあった様な無かった様なで今年の夏は水不足になりそうだな。


高いとこから下を覗き込む。

アソコがすう〜っとするのは何故?

身が竦むとはこの事だ。


旅には映えるCB190X。だいぶこの相棒との絆も深まって来たな。

ダムを過ぎたらループ橋が現れた。

今日のコースはループ橋がつづくねえ。



下に行ける道を見つけてまたループ橋の下へ。

ループ橋の下に行くのが本日のおきまり。




ちっちゃな滝でマイナスイオンを浴びたら出発!

標高が下がるにつれ、押し寄せる熱波は茹だる様な暑さ。

信号待ちで並んで顔を見合わせれば「暑い!」と言う言葉しか出ない。

道の駅あらかわに立ち寄るもとろけそうな暑さ。今って秩父は何℃有るんだとグーグルさんに問いかければ「34℃」



そりゃあ暑いわあ。


容赦なく照りつける日差し。 

本日2回目のソフトクリームを食べようか悩むがソフトクリームは1日1回の贅沢品だから。

木陰に逃げても暑いし。

走るしか無い。

秩父市街は苦行であった。

暑さから逃げよう。また山に逃げ込もう。

国道299号でバイク乗りのメッカ道の駅あしがくぼは寄らずに通過。

県道53号で山伏峠を抜ける。

なんだろう。狭い山道のコーナーで前の方に赤い物体がチラチラ見えてはコーナーに消える。

郵政カブの赤い箱かなあ…。

などと思いながら追いつくとホンダのゴールドウイングだろうか?

やけに派手な赤いテールランプが沢山付いてるゴージャスなバイクだった。

最後尾のバイクの前もハーレーだったり超大型バイクが8台ほど連なる。

その後ろについた我ら小排気量車2台。

まあまあなペースでツーリンググループに編入しながら狭路を進む。

鬱陶しいだろうなあ。

ずっとくっついて来る小さいバイク2台なんて…。

バンク角も無い様な大型バイクでステップ擦るギリギリまで倒して凄く頑張って飛ばしてるのはわかるんだけどこんな道では小排気量車に分があるよねえ。

名栗に抜けた辺り何やら風情のある橋を見つけて停まる。

超大型バイク軍団ともここでお別れ。


この造形美ぐっと来るねえ。


かなり古そうだよねえ。


大正時代の物らしいね。


入間川に佇む。

アーチ橋にしばし見惚れる。



亀社長「なげなわ特別解禁って何?」

俺「投げ縄じゃ無い。とあみだよwww」

「投げ縄だって…ウケた。クククっ。」

疲れて来ると笑いの沸点が下る。

突然投げ縄をぐるぐるしてるカウボーイが頭に浮かぶ。

♪「チビっ子カウボーイがやって来たーサボテンの花咲く西部からー」

そんな懐かしい歌が頭の中をぐるぐる廻り出したら止まらないwww



「疲れたねー!」

「ここで休憩しよう。」

「よもぎ餅食べようぜー。」



丁度良くベンチもあるし。



疲れた身体が甘い物を欲してる。


よもぎ餅を一先ず2個食べて疲労回復。

「身体に染み入る大自然の恵みよもぎ餅。」

此処から青梅街道の軍畑を目指すも、途中で遅い時速30キロカーに前を塞がれ我慢の時間。頑張れば抜けるんだけど。

まあ無理して抜く事も無いさ。狭い道だし。

まだ先は長い。どこかで抜き易い直線が現れるはず。

甘かった…軍畑までみっちり遅い車に付き合いながら青梅街道に出た。

やっと道が広くなる。

これまでの鬱憤を晴らすべく加速する。

ふ〜。ストレスで死ぬかと思った(笑)

前を走ってた亀社長と先頭を交代。

奥多摩の道は若い頃から走ってた自分の方が詳しいから。奥多摩湖への道もバイパスが出来たんだねえ。

昔を懐かしみ、わざわざ旧道で奥多摩湖に到着。




やっぱり凄い減水してる。

公園のベンチでいちゃつく若いカップルを横目に疲れたオッサン2人は戦闘力を温存して奥多摩周遊道路へ。

先週も走ったな…。

相変わらず亀社長のやる気スイッチも入らず後ろから迫って来たスーパースポーツに呆気なく道を譲ったから自分もハザード出して避けつつ先週も休憩した月夜見駐車場で休憩だ。






最後のよもぎ餅で栄養補給する。

ここからも暑い市街地を避けるにはひたすら山越えルートとなる。

奥多摩から上野原。

上野原から宮ヶ瀬へ。

おきまりの裏道志みち経由、牧馬峠経由でやっと宮ヶ瀬湖。


こんだけ走るとケツが痛いな…

お尻注意報発令中。




まだまだここから家まで早くて1時間半かあ…

気合いだな。

宮ヶ瀬を下りながら太陽を見送れば。


国道246号手前のセブンイレブンで夕暮れを迎えた。

なんかまたお腹がすいて来たな。

バイクに乗るのって予想以上に体力を使うのかも。

よもぎ餅のエネルギーはとっくに消費してしまったらしい。

家まで持たない。

「アメリカンドッグでも買おっと。」



アメリカンドッグを食べたらここで流れ解散の儀を行い246号に出る手前で自分は左へ。亀社長は直進。

「じゃ!また!気をつけて!」



無事に帰宅。

行きこそ上野原まで高速使ったけど後はずっと下道。

走行距離437.7Km無給油で帰還!燃費40Km

まだガソリンの目盛りが2本残ってるし(笑)ある意味凄いバイクだな。

久しぶりの400キロ越えは堪えたわあ…。

シャワーを浴びてビールを飲んだらあとは抜け殻の様になった身体で泥の様に眠ったのでした。

おわり。





灼熱の塩山市街から脱出して山に逃げ込んだ。

夏のツーリングも走る場所を考え無いと命の危険があるな。

それほどに近年の夏は暑過ぎる!


国道140号を北上。道の駅みとみへ。


ツーリングマップルで見ると「冒険家の風間深志さんがラリーや冒険で使った実車の展示あり」
ってコメントが書いてあったので寄ってみたけど何処にあるのか?見つけられなかった。

前はあったのかもなあ…なにしろ2021年のツーリングマップルだから。

そろそろやれて来たし買い替え時かも。

そして日本一長い一般国道トンネル6625メートル(有料590円 )   雁坂トンネルで秩父へなんだけどその前に寄りたい場所が…

道の駅から直ぐの西沢渓谷入口にある不動小屋で思い出のよもぎ餅を買いたい!

ついでにそこでお昼ご飯にしようと到着!!

前を走る亀社長が店前の駐車場に停めようと入って行くと、よもぎ餅を店頭で売ってたおばあちゃんに「あ〜そこはダメダメ!無料駐車場が下にあるよ!!」 って間髪入れずに叱られた。

俺は瞬時に状況を察した。

西沢渓谷を散策する人が店の駐車場に停めたまま散策路に行ってしまう事が有るんだろうな。西沢渓谷を往復すると軽く4時間だから。

また迷惑駐車の人が停めたよって思われたんだろうな。

亀社長面喰らう。

でもすかさず俺が「買いに来たんだよー!」って言うと、途端に優しくなった(笑)

俺もかつては歩いたよ。12年前に…

当時の写真↓



山梨の北杜市に行ってしまった。amemiyaさんと行ったけねえ。





こんな超絶に綺麗な滝が続く凄いとこだったけどね…順路と逆に廻ったら後半が下りが多くて膝を壊してしまい、そのうち一歩踏み出すのも激痛が…!

レスキュー隊を呼ぶ訳にも行かず…なんとかしないとと試行錯誤した結果…後ろ向き歩きをすると痛く無い事を発見して帰路2時間後ろ向き歩きで帰って来た壮絶な思い出が…。

それを期に膝に爆弾が有ることを知り山歩きを辞めたんだよねえ。



話しが脱線したけど。

12年ぶりの不動小屋はなんか店内が暗い。

もう、よもぎ餅一本でお食事処は辞めちゃったのか…?






ここのよもぎ餅が凄いんだ。

山に毎日入り自生してるよもぎをおじちゃんが採って来て店先でよもぎをむしり取り餅をついて作ってるんだ。


久しぶりに入ってみる。


暗っ…!



蛍光灯はあるけど灯いて無い…。


でもお食事処の営業はしている様だ。

何食べよう。

おばちゃん「冷たいのだったら蕎麦ね。うどんは温かいのしか無い。」



俺「山菜五目飯にする!」

亀社長「じゃあ俺はとろろ御飯」

おばちゃん「とろろ御飯は何処で食べても同じだけどうちの山菜五目飯はちょっと無いからそっちの方が良いよ!」

亀社長、到着から2度目の面喰らい。

亀社長「じゃあ俺も山菜五目飯で!」

デザートによもぎ餅も1個づつ注文して待つ…。


いつ電気つけてくれるんだろ…

節電…?


なんかこのお店…

時間が止まってる?

電気も止まってる?

昔来た時から調度品の位置すら変わって無い気が…



↑現在。


↑12年前。






電気点けるのは別料金とか…。


おばちゃんは厨房で作ってくれてるから店内をウロウロ。

「オラの手よりでっかい松ぼっくり!」



おかめと天狗…。


たまには売れるかもしれない西沢渓谷キーホルダー。

歴史を感じるよねえ…


特にこの魔法瓶とか…。

これ40年ぐらい前に実家にあったかも…。

なんかぬるいお茶だな…。

ククク…。

いろいろ微妙だあ…。

おばちゃん「待たせちゃってごめんねえ!」

あー来た来た!!




うわっなんか素朴…。

山菜五目飯にコンニャクが2品に味噌汁。たくあん。(900円)


そして、名物のよもぎ餅(200円)

まず味噌汁を啜る。

薄っ!でも実家の味噌汁も健康の為だと同じぐらい薄味だったからどこか懐かしい!

そして五目飯がね…。

俺「なんかこれ美味いね!」

亀社長「これ美味いよ!!」

俺「なんだろうか…この旨さ。」

亀社長「うん!美味いよねえ…。」

コンニャクも素朴な味わいで美味しかったなあ。


そしてなんと言ってもこれだよ。

味の濃いよもぎ餅。

あんこも自家製かな?

餅も突き立て?

柔らかい!

おばちゃんに12年前も来たんだよって話かける。そこから話しが一気に盛り上がる。

後ろ向き歩きで西沢渓谷を脱出した話しはウケてたなあ…。

おばちゃん「よもぎ餅こんな手間かけて作ってるとこ中々、今時無いと思うよ」

おばあちゃん「標高1000メートルまで行って採ってくるよもぎだから!天然の無農薬だし。」

おばちゃん「いまは中国産とかのよもぎ粉末とか使ってるとこが殆どだよ。」

おばちゃん「こんな手間かけて1個200円じゃ殆ど儲からない!」

俺「これで200円だもんねえ…せめて250円ぐらいにしても良いと思うなあ。」

おばちゃん「そうなのよ!原料だってみんな最近は値上がりしてるし…」

どうやら、おじちゃんが値上げに首を縦に振らない様だ。

だから電気つけないで切り詰めてるのかも…。

俺は本題に切り込む!

俺「なんで電気ついて無いんですか?」

おばちゃん「蛍光灯つけたら暑いでしょ!!」

おばちゃん「ここは渓谷が近いからそれでも塩山よりはだいぶ涼しいけど…」

!!

そうだったのか!!

その発想は無かった。

「蛍光灯は暑い!新鮮な言葉であった。」

それじゃあ行こうかねえ。

店内は暗いけどおばちゃんのトークで気持ちは入った時より明るくなり笑顔で不動小屋を後にするのだった。

「ご馳走様でした美味しかったです。」



まだ旅は長い。道中食べながら行ける様に5個入りを亀社長とシェアして買う。防腐剤も何も入って無いから出来ればその日のうちか明日までだよって保冷剤まで入れてくれたのはありがたかった。

また来よう!このよもぎ餅はマジで美味いから!機会があったら皆も行ってみてね。

駐車する時は「あ〜!早くよもぎ餅食べたーい!!」とか叫べばバッチリ。

さあトンネル抜けたら次は秩父だな。

つづく。





道の駅こすげまでのんびり走って上がって来た。

亀社長とゆっくり走ってるなんてあまり記憶に無いぞ(笑)

いつもバッチバチだったから。

暑いし熱い走りは封印なんだろうか…

少しスピード上げると全然付き合ってくれないから減速。

セロッカー、キャブのセッティングが合ってなかったから諦めてのんびりモードだったらしい。

「暑い…」「暑い…」「暑い…」

標高が上がれどやっぱり停まれば暑かった。

太陽のギラギラが容赦なく体力、気力を奪って行く。

亀社長「家でエアコン効いた部屋に居れば良いのにバイク乗りって馬鹿だよねえ…こんな暑い日に長袖のウエア着て熱いエンジンに跨がるんだから。」

周りを見渡せば大型バイクばかり。小排気量の俺達でも暑いのに大排気量なんて本当にストーブの上に跨がる様なもんだろう。

少しでも日陰がある木の下は大人気だった(笑)

日陰の取り合い(笑)



暑いから何も買わないのに物産館にて冷やかし…

此処からもう出たく無い。




紫陽花だって日陰で涼んでた。

まだ始まったばかりの夏の早い午前中。

道の駅こすげを後に走り出す。

大菩薩ラインまで上り塩山方面へ。

大菩薩ラインを柳沢峠に進むの久しぶり!!

懐かしい〜。

きのこ汁の看板の露店はもうやって無いみたい。

山は走ってりゃ涼しく快適。


柳沢峠茶屋にバイクを入れたらお食事をされない方は隣の無料駐車場に停めて下さいと張り紙。




そりゃあそうだよね。

バイクを移動させるのも面倒だし。

「ソフトクリーム食べて行こう!」



俺はスタンダードな奴。

あれっ?亀社長なんか洒落た奴食べてる。

「差をつけやがったなwww」

ツーリングにはやっぱソフトクリームだよねえ旨いねえ!

でもソフトクリームも高くなったよね。今は400円もするのか…。ソフトクリームは300円を越えると高く感じる。

ソフトクリーム300円の壁。

牛丼なら500円の壁。

ラーメンなら1000円の壁。

ガソリンは勝手ながら130 円を超えた辺りから高く感じる。今って167円ぐらい?昔なんて100円切ってた時代もあったのに。

柳沢峠越えて高速コーナー群を快走。

天空を走ってる感覚だ。

「うっひょ~!気持ちいい!!」

この道ってこんなに気持ち良かったっけ!?



展望台駐車場に入れたけど。

ここからは大した展望は無いんだね。

ループ橋の全容をフレームに収めた様な景色を期待してたよ。


我らと入れ替わりで出て行った125cc のライダー2人にモデルになってもらう。


題「夏を抜け走るライダー。」


題「柳沢峠を疾走る。」


ここからループ橋へ。

なんか気持ちいいけど怖ええ〜(笑)

遠心力と戦いながらトミカのミニカーコースみたいにぐるぐる周る。

そして俺は記憶を頼りに減速して右折。

廃道に入る。

う…。前に来たのはいつだっけ。入口が更に荒れたな…このバイクじゃ降りるのキツイかな…って一瞬躊躇したら亀社長が御構い無しに降りたから続く。

枝葉が積もる荒れた急坂を下り僅かなスペースでUターン。

勾配がキツイからギア入れたままバイクを倒さない様に降りる。





「ループ橋の下に来れるんだぜ!!」


ほらね!


中々新鮮な光景でしょ。


おそらくここってループ橋が出来る前の旧道なのでは?


直ぐに道は川に分断されてちゃうんだけど歩いて飛び石を渡たってみる。





自然に帰りつつあるけど道は続いている。

ガチのオフ車なら川渡りしてこの先はどうなってるのか確かめたいけどなあ…。




ループ橋を動画撮影も出来たし戻りますかあー!


「戻るぜ!」

登りもガレたスイッチバックカーブがあってなんちゃってアドベンチャーのCB190Xでぶっ倒さない様に慎重に上がったよ。

亀社長「ガソリンがそろそろ!」


塩山まで降りてガソリン入れよう。
たまたまガソリンスタンドを調べる為に停まった場所が旧家かなあ…。手入れの行き届いた竹林をバックに。


俺「1枚撮るから!」

「カシャッ!」

ブロガーの宿命。


俺のCB190Xは燃費と後続距離のお化けだからまだまだガソリン入れない。

亀社長のトリッカーもセロータンクだからここで入れておけば帰るまで大丈夫!!

塩山市街の暑さがヤバい。

またお山に上がらないと日干しになる。

ガソリン入れたら秩父に抜けるよー。

長い長い涼しいトンネルが待ってるから。

つづく。