セーラー服と機関銃 | 俺、スカートはかないよ

俺、スカートはかないよ

1977年、俺は女性として生まれ、2008年6月27日、戸籍上の性別が男に戻った。 俺の人生が誰かの役に立つように、誰かの苦悩を癒せるよう祈りながら俺の人生を残す


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小学校卒業~中学生活について書こうと思う。

*それまでのことはこちら



中学入学前に親の都合で小学校を転校した。


転校先の小学校で、淡い恋をした。
ピアノが上手な女の子だった。


そのこに気持ちを伝えるなんてできるはずもなく、
普通の仲良しの友達、という関係のままだった。

僕はというと普段の服装は相変わらずズボンで、
ドッチボールで下級生をコテンパにやっつけたり、
高めの身体能力を発揮してそれなりに目立つ子供だった。


自分の一人称で「わたし」ということはなかった。

「ジブン」とかいってた気がするが、忘れてしまった^^;

そんなこんなで、
中学校入学を迎えようとしていた。



そこで立ちはだかったのは、制服の壁だった。



女子中学生は、セーラー服を着させられるのだ。



セーラー服・・・



詰襟の学ランを着たいのに、
セーラー服を着なきゃいけないなんて。



しかも、何故か小学校の卒業式に
進学先の中学の制服をきて参加するという、
不思議な習慣がある地域だった。

(後日談だが、卒業式のためだけに、
洋服を買うというのが無駄、ということで、
その地域は中学校の制服で参加、になったようだ)



卒業式のことを考えると
辛すぎておかしくなりそうだった。



卒業式がなくなればいいのに。

とか、

台風とかきて中止になればいいのに。

と何度も何度も思ったが、その思いは通じず、
その日の朝を迎えた。


近所のお母さんたちも何故か通学路に集まってきていて、


「あらー、スカートも似合うじゃなーい」


といらんことを言ってきたりした。



これをお読みのお母様方、
絶対にそのような発言はしないでいただきたい。


その子供が、

性同一性障害なのか、

または、

トランスヴェスタイト(異性装者)なのか、
単にスカート嫌いの女の子なのかは
判断が難しいところだとは思うが、


逆に男の子がスカートをはかせられてたら、
何と言いますか?


絶対に同じセリフは言わないでしょう。





僕は中学高校6年間、
無理やりスカートの制服を着させられてきたのだ。



苦痛・屈辱以外の何者でもなかった。

周りから奇異の眼差しを浴びるのも嫌だった。



中学入学後は、運動部に入学したので、
普段からジャージで過ごすことができたけど、
何かの行事ごとがあったり、

高校生になるとそうはいかなかった。



中学校生活のことはあまり覚えていない



辛すぎることというのは、記憶から消したくなるからだ。



余談だが、
去年2016年の夏、25年ぶりに中学の同窓会に参加した。


もちろん、
参加したみんなにはカミングアウト(性同一性障害だと告白すること)をして
中学のときからそういう性別についての葛藤を抱えていたことも伝えた。


仲良くなりたかった男友達にも、そのことを話せて、

僕の気持ちも生き方も受け入れてくれて、
すごく清々しい気持ちになったのは、

とても嬉しいことだった。


その同窓会に誘ってくれたのは、
あのピアノが上手な初恋の女の子だった。


彼女とは引越しを何度もしても、

年賀状のやり取りなどでずっとつながっていて、
彼女の結婚式にも参列した。

旦那さんや子どもたちと遊んだりして、
もう幼馴染の域であるw


中学校生活では、

両親の離婚問題も勃発していて、
あまり明るくはないジブンだった。

 

その暗さを解消するように、

部活と勉強に明け暮れていたけど、
同じ部活の先輩に恋心を抱いていた。

 

3年間好きだった。

告白はしなかったけど、

先輩は僕の気持ちには気づいていたようだ。
恋愛のことはまた別の記事にしようと思う。


中学生のころは、ジブン自身のことを

ジブンの肉体への違和感も強かったし、
周りと違う感覚をもっている、変な存在だと思っていた。


下着は自分で買えなかったから母に買ってもらっていたし、
髪型もいつもスポーツ刈り。
恋やおしゃれに目覚めていく女子友達とは、

話は全く合わなかったので、孤立感を感じていた。



中学を卒業した後は、
両親の離婚により母方の実家である東北のある地域で3年間を過ごした。


高校3年間は、その雪深い地域で過ごすことになる。

つづく。。。

 

 

 

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https://twitter.com/ftm_hikaru

 

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