絶望からかすかな光が・・・ | 俺、スカートはかないよ

俺、スカートはかないよ

1977年、俺は女性として生まれ、2008年6月27日、戸籍上の性別が男に戻った。 俺の人生が誰かの役に立つように、誰かの苦悩を癒せるよう祈りながら俺の人生を残す


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高校生活について書こうとおもう。

 

*それまでのことはこちら


両親の離婚(父にとっては2回目の離婚)によって、
僕は育ての母に引き取られた。


そんな母親に対して勝手に引け目を感じて、
高校生活はひっそり暮らしていたつもりだった。


自分の肉体に関することは一切口外せず、
自分を押し殺して生活していたように思う。

(同級生曰く、バレてたらしいけど。。。w)


大学進学も考えていたので、
絶対東京にいく!と決めていた。
東京に行けば、何かがある。
何かが変わると思い込んでいた。


高校2年生くらいのときだっただろうか。
「同窓会」というタイトルのテレビドラマが放送されていた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E7%AA%93%E4%BC%9A_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)


これは当時、多くの話題を呼んだ番組だった。
テーマは「男性同性愛

youtubeにアップされていたので、ご紹介しよう。
https://www.youtube.com/watch?v=hHy_ehP8SCs

 

 


この番組を欠かさず見ていたのだが、
ある日、いつもは夜いない母がたまたま家にいて、
一緒にこの番組をみる格好になった。


気まずいなーと思いながら見ていたら、
突然、僕の恋愛観について問われた。


「あんた、女の子が好きなの?」


唐突すぎる質問だったので思わず、


「う、うん。
たぶん、これからもずっと、好きなのは女の子」


と答えたら、初めてビンタをされた。


「そんなふうに育てた覚えはない!!!」


と。

何につけても理解を示してくれていた母から、初めて向けられた怒り。

それを僕は受け止められずに、雪の中を家出した。


今思うと、血のつながりがない僕を育てていて、
自分の愛情不足のせいで同性愛に走った、と思ったのかもしれない。


僕の母親(生みの母・育ての母両方)と、全国のお母様方にいう。


母親の愛情不足で、恋愛の対象が変わるのではない。


これを強く強くお伝えしたい。
自分の育て方のせいで。。。なんて思わないでほしい。
決して自分を責めないでほしい。


もっともっと本能的な感情で恋愛をしているので、
親がどうした、どうたったとかは関係ない。
安心してほしい。

(特殊なケースで、父や義父や親戚のおじさんとかに
性的ないたずらをされて男性恐怖症になった、
というようなケースもあるが、それはまた別の問題である)


また、性同一性障害なのか同性愛者なのか、
そのはざまにいる方にも言いたい。


親にカミングアウトして喧嘩になっても、
親もつらいんだということをわかってほしい。


親に、自分のセイについてカミングアウトせずに一生を終える人は、
少ないのではないかと思うが、
そのタイミングはさまざまで、
必ずカミングアウトをする必要もないと思っている。


でも、理解してほしいと思うから
カミングアウトするんだろうけど、
された方にも受け止める「時間」と「情報」がほしいのだ。

そこは相互理解が必要な部分だと思う。





話を戻すと、、
僕の場合、恋愛の対象が女性、ということよりも、
自分の肉体に関する違和感のほうが強かったので、
恋愛対象はついてはあまり重要な問題視ではなかった。
(そうではない人ももちろんいる)


でも、この「同窓会」というドラマの影響か、
TVでは夜の世界で働く、
いわゆる「おなべ」と呼ばれる人々が紹介されるようになった。

たしか、上岡龍太郎の●●100人、とかいう番組だったと思う。
(おなべ、というのは蔑称だが、ここではあえて使用した。
水商売で、主にホストのような恰好で接客をするFTMや男装したレズビアンをさす)


その人たちをみて、
「あ!俺と同じ人がいる!!」


と思った。
あのTVをみたときは、本当に救われた気持ちになった。
水商売をしたいということではなく、
なんか同じ匂いがしたのだ。


東京にいけば、あの人達に会える!
本当の自分らしく生きることができる!


そう思いを膨らませ、毎日勉学に励んでいた高校3年間だった。


無事、東京の大学への進学も決まり、
いよいよ東京での生活をスタートすることになった。


たくさんの希望を胸に、大きな一歩を踏み出したのだった。

*ツイッターもやってます。フォロミー♪

https://twitter.com/ftm_hikaru


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