このシリーズもいよいよ佳境に入ってきました。
いわゆる音感とは全然別の「セッション的聴覚」
をCDを聞くだけで身につけられるコツをまとめてきましたが、
今回はそれこそ音程のない「打楽器編」
ドラムや様々なパーカッションにフォーカスしていきます。
(セッション的聴覚の意味自体がわからない人は
こちらの記事からどうぞ。)
まず、ドラムですが、
正式には「ドラムセット」と言われる位なので、
太鼓やシンバルのかたまり全体の事を指します。
そして、考え方によっては、
ピアノやギターと同じく、
同時に複数の音が出せる「複音楽器」とも言えるのです!
ということは、
このドラムセットが一度に聞き取れれば、
セッション的聴覚を鍛えることができます。
でも、普段ドラムをプレイしたり、打ち込みをしたりと
そのサウンドに慣れていない人は、
なかなか一度に聞き取るのは難しいです。
そこで、ステップを踏みましょう!
1 バスドラムを聞きとれるようになる
2 バスドラ、スネア、ハイハットの『3点セット』を聞き取れるようになる。
3 その他のタムなどを聞き取れるようになる。
ここまで耳が慣れると、
自然とドラムセット全体をイメージして
一度に聞き取れるようになっているはずです。
また、その際に、
ビートボックスのように
口でもドラムを歌えるようにすると、
さらに耳が開くのが早くなります!
そして、大抵の人は
この辺りで止まってしまうのですが、
打楽器には他に「パーカッション」もあります!
これもやはり一度に聞き取れると、
さらなるセッション的聴覚の鍛錬になります。
でも、ここが一番大事なポイント!
「あくまでドラムセットと一体のイメージで
打楽器群全体を一つのものとして聞きとること!」
アフロキューバンやサンバなど、
大人数で沢山のパーカッションを使い
ウネるようなアンサンブルを作る時はもちろん。
普通のバンド編成で、
ドラムセットと一緒にパーカッションも
入っているような時にも、
打楽器群全体を大きく聞き取ることが大事です!
一つ一つのドラムやパーカッションを、
詳細に聞いていたら、
いくら耳が良くてもその情報量は処理しきれません。
ましてや、
その上でアドリブなんて夢のまた夢!
人間業ではなくなってしまいますので、
最終的には、大きくリズム全体を聞きとる耳、
つまりセッション的聴覚を身につけることが大事です。
特にリズム隊以外の人は
参考にしていただけると音の世界が広がると思います。
是非試してみてくださいね!
では、
次回もお楽しみに!