CDを聞くだけでセッション的聴覚が身につく方法5~トップノートとベースの2声編 | FTJS!オフィシャルブログ

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さて、このシリーズも第5弾。
実践してくれている人は、
かなりセッション的聴覚がどんなものなのか
イメージがつかめてきたのではないかと思います。

ぶっちゃけた話、
ここでこのブログを読んで、「なるほど!」
と思う時間があったら、
実際にセッションしてしまった方が、
内容が身につくのは早いです。
(元も子もない。笑)

でも、
なかなかセッション仲間がいない人も多いですし、
セッション入門へのとっかかりとして
読んでくれている方が多いので、
その方々に向けて、今回もコツをお伝えしていきます!

今回のポイントは、

【コードのトップノートとベースを同時に聞く】です!

トップノートとは、
ギターやピアノなどが一度に複数の音を弾いて、
和音を出す時に、「一番高くて目立つ音のこと」


ドミソという和音だったら、
一番高いソの音がトップノートとなります。

特に、コードが良く聞き取れない!
とか、コードのコピーが苦手!
という人は、まずこの練習から始めると吉です。

よく、和音の話になると、
「私、一度に音を出されると聞き取れないんです!」
という悩みを持つ人がいます。

もちろん、子供のころから
音楽の英才教育を受けていて、
複雑な和音を全て一瞬で聞き取れる
「絶対音感的耳」を持った人もいます。

でも、少なくともアドリブセッションにおいては、
この能力はほとんど必要ありません!

なぜなら、
【アドリブ中は和音を聞きとるだけじゃなくて、
 他にも沢山やることがあるから!】

セッション中は、
周りをしっかり聞いて反応したり、
バンド全体にアイコンタクトしたりと、
和音を聞く以外にも沢山やることがあります。

そんな状況で、
「うーん、今のコードはドミソで…、次がファラドで…。」
なんてやっていたら、
とっくにセッションが終わってしまいます!(笑)

なので、和音全部を聞き取ろうとする意識を、
まずは捨ててしまいましょう!

そしてその分、脳みその負荷を軽くして、
もっと楽器コミュニケーション自体に、
頭のCPUを使用することが大事です。

そこで、具体的に和音の聞き取りを楽にする方法が、
【トップノートのみを聞く】なのです!

人間の耳の特性上、
一度に複数の音を出すと、
一番高くて目立つ音に
耳が集中するようにできています。

この特性に素直に従って、
一番聞こえやすいトップノートだけを
しっかり聞き取る癖を
まずは身につけてみてください。

そしてそのうえで、
今度は同時にベースラインを聞き取ります!

別々ではなく、
「あくまで同時に聞き取る」のがポイントです。


すると不思議なことに、
コードのトップノートとベース音が
同時に聞こえてくれば来るほど、
【コードの流れが自然と耳に入ってきます!】

本当に不思議なもので、
ベースとトップノートが
同時にしっかり聞こえる耳が出来上がってくると
その和音の中の音も予想できるようになります。

そして、これが一番のポイントですが、
【次に来るコードがなんとなく予想できるようになります!】

この「コード予測可能状態」になると、
飛躍的にアドリブは楽になり、
素晴らしいフレーズが飛び出しやすくなります!

なんにせよ、
「理論とかめんどくさいし、和音は苦手!」
という意識を持つ前に、
だまされたと思って、
トップノートとベースラインの2声を、
同時に聞き取る練習をしてみてください。

セッション的聴覚が身に付き始めると、
きっと聞こえてくる世界が変わってきますよ!

是非参考にしてみてくださいね。




では、


次回もお楽しみに!