俺の尊敬と葛藤のはざま | オレブログ

オレブログ

さあ、
俺の話しを聞いてくれ。

毎年冬のある時期になるといつもより早めに出勤する。

 

その道中、歩行者と自転車のみが通行できる橋があるが、そこで必ずと言っていいほどランニングする特定の男性に出会う。

そのスパンは約2ヶ月もあるのだが、ほぼ出会うということはその時間帯毎日走っているのだろう。

 

橋の幅は約1.5m程度と狭く、彼とすれ違う際は危険回避のためもあり、自転車の俺はスピードをゆるめるか通り過ぎるまで止まって待つ。

 

その行為は危険回避と言うよりはむしろ毎朝ランニングを嗜む彼への憧れと言おうか、大袈裟に言えば尊敬の念からジャマしてはいけないという気持ちが働くからだと思う。

こんなこと書くと、ちょっと俺ってイイやつっぽい感じになるが、いや、ほんとにそう思うんだ。

 

そんな彼の影響から幾たびか朝ランに挑戦したが、3日と続いたためしはない。

その度、夜に走りながら朝を走れなかった不本意な気持ちが心のどこかで軽くつっかえるのを繰り返していく。

 

 

今朝も橋に差し掛かる手前で彼が向こう岸から走ってきた。

 

いつもここで折り返す彼を待つため自転車を止める。

彼は会釈すると背を向け、元来た道を走り去っていった。

 

この時期だけ遭遇する会釈だけの赤の他人との関係は、この先も俺に一方的な葛藤を与え続けるのだろうか。

 

 

まあ、はやい話、もうちょっと早よ起きろやってことだな。