You're My Only Shinin' Star (304) 罠 5 | 星の輝き、月の光

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。


駐車場に停められている一台のワゴン車。

ミニョは大きく息を吸うと、意を決したようにスライドドアを開けた。


「よかったちゃんと来てくれて。ま、絶対に来ると思ってたけど。」


中にいたのはゆったりとシートに座り、脚を組んで微笑むヘジン。他には誰も見当たらず、ミニョは車に乗り込むとドアを閉めた。


「どう?私が送った写真、きれいに撮れてたでしょ。」


ミニョがシートに座った途端、ヘジンの先制攻撃。



『話があるの』



ミニョに送られてきた短いメールには一枚の写真が添付されていた。裸で眠っているテギョンにべったりとくっつくヘジンの姿。

あの日テギョンから話は聞いた。気がついたらヘジンとベッドにいた、と。

しかし言葉で説明されるのと、こうして事実を目の当たりにさせられるのとでは、受けるショックに格段の差がある。ミニョは画像から目を逸らした。

話の内容は何となく想像がつく。

ミニョは自分の手を握りしめると気後れしないようにと息を張った。


「それで?」


「感想聞こうと思って。自分の夫が他の女と寝てる写真なんてなかなか見られないでしょ。」


「でも何もなかった。」


「テギョンさんがそう言ったのね。そりゃあそうよね、他の女抱いたなんて素直に認める訳ないもの。だから私が本当のこと教えてあげる。あの日テギョンさんがどんな風に私を抱いたのか。」


「無駄よ、私はそんな話信じない。」


ヘジンの挑戦的な瞳に負けないくらいミニョも強い瞳で返す。


「テギョンさんのこと疑わないの?本当にテギョンさんの言うこと全部信じられるの?」


「私は信じてる、眠ってただけだって、気づいたら朝だったって言葉信じてる。だからヘジンもそんなウソつくのはやめて、せっかく事務所が記事にならないように何とかしてくれたんでしょ。オッパのこと好きなら苦しめるようなことしないで。」


「何か勘違いしてるみたいだけど、私は騒ぎになっても構わないの。それにマスコミを止めたのは事務所じゃないわ、私よ。だからいつでも私の好きな時に出せる。じゃなきゃわざわざあの日を選んだりしない。」


ヘジンの言っていることが本当かどうかミニョには判らない。しかし自信満々で余裕の笑みを見せるヘジンを見ていると、あながちウソとも思えない。


「何がしたいの?オッパのこと陥れるようなことして。オッパのこと好きだって言ってたのに、こんなことしたって悪く思われるだけじゃない。」


「それがどうしたのよ、どう思われたって関係ないでしょ、私のこと好きになってくれる訳じゃないし。それってミニョがいるからでしょ。一体どんな手を使って落としたの?全然釣り合ってないのに。はっきり言ってあんた邪魔なのよ。ったく、信じらんない、どうやったらバックに元マフィアがつくのよ。おかげで直接あんたに手が出せなくなったじゃない。」


ヘジンは一気にまくし立てギリリと奥歯を噛むと、興奮してしまった自分を落ち着かせるように、何度か深く息を吸った。


「私は別にテギョンさんを苦しめるつもりはないの、結果的にそうなっただけ。私が苦しめたいのは、ミニョよ。」


ヘジンの放つ冷たい光がミニョを刺した。

ヘジンとの関係がどうしてこんな風になってしまったのか。この間会った時もそれまでとはガラリと変わった冷たい態度に戸惑ったが、今日はそれ以上のものを感じミニョは困惑する。


「テギョンさんはミニョのこと護ろうと思ってあの日食事に来たの。だったら今度はミニョがテギョンさんを護る番じゃない。今すぐ別れたら?そうすれば不倫って言葉は避けられるわよ。『真実の愛はここにあった』って書いてもらえばこれ以上のイメージダウンは防げる。人を殴ったのも正当防衛だったってことに出来るわ、私ならね。テギョンさんのことを思うなら、テギョンさんの為に別れてよ。今ここで約束するならあの日のことは絶対に流れないようにしてあげる。どう?」


理不尽なことを言われているのは判る、彼女の言っていることは滅茶苦茶だと思う。でもだからといって他にテギョンを護る方法が思いつかない。

こんな時は自分の非力さが嫌になるほど身に染みる。

自分はテギョンの為に何ができるのか・・・

ミニョは胸元の星を握りしめた。


「別れないって言うならすぐにでもあらゆるメディアに流すわ。きっとすごい騒ぎでしょうね、暴行事件も起こしてるし、しばらくは外にも出られないわよ。バッシングを受けるテギョンさんを見てミニョは苦しむの、「私が別れないって言ったばっかりに・・・」って。私はその方が面白いんだけど。でもテギョンさんはもっと辛いでしょうね、芸能界にいられなくなるかも・・・で、どうする?ここに離婚届あるんだけど、名前、書く?」


手に持った薄い紙をひらひらと見せつけるヘジン。

冷たく笑う口元が、ミニョに返事を迫った。




。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆




あははー、しろさんビンゴです!

あのコメは驚きましたΣ(・ω・ノ)ノ!

ズキューン!って心臓撃ち抜かれた感じ?(笑)

これからも鋭いコメお待ちしてます(o^-')b




*:.。。.:゜ *:.。。.:゜ *:.。。.:゜




昨日、過去にアップした記事の更新通知が届いちゃった人、ごめんなさい~

ブログのチェックをしてたらリンクがおかしくなってることに気がついて、それを修正してアップし直したらそうなっちゃったみたい。

過去の記事で日付は変えてないから大丈夫かと思ったんだけど、ダメなのね~

とやままさん、教えてくれてありがとう(^∇^)



未だにパソコンもブログもよくわからない(´_`。)

通知しないでこっそりやる方法ってないのかなぁ・・・






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