You're My Only Shinin' Star (294) 近づく影 1 | 星の輝き、月の光

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。


秋に発売する予定だった新曲はミナムの入院の影響で延期になったが、年末のライブは予定通り行うことになっている。退院してもその後の怪我の回復状態によっては舞台構成や演出を変えなければならず、ドラマの撮影に追われる中、テギョンはやることも考えることも山のようにあった。


「ヒョ~ン、見て見てこれ、シヌヒョンだよ。シヌヒョンてばいつの間に・・・ね、ヒョンは知ってた?」


「ジェルミ暇そうだな、練習はどうした。」


アン社長との打ち合わせを終え、練習室に足を踏み入れたテギョンは能天気な声を上げているジェルミに顔をしかめた。


「ちょっと休憩してるだけだよ。それよりこれ、気にならない?」


ジェルミが見ているのはネット記事。そこには”カン・シヌ交際中”という見出しと、シヌが女性と一緒に写っている写真が幾つか載っていた。


車の助手席に女性を乗せるシヌ―

女性と買い物をするシヌ―

女性に見送られ、マンションのドアから出るシヌ―


「シヌのプライベートだ、ほっとけ。」


「でもさあ、気になるじゃん、誰だろう。」


相手の女性は一般人なのか、誰だか判らないように加工してある。

テギョンはそんなことどうでもいいから練習しろと、チラリと覗いただけでそれほど気にも留めなかった。




「テギョン宛てに何か来てるぞ。」


ドアを開けたマ室長が手にしていたのは白い封筒。B5サイズほどの封筒を裏返してみるが、送り主の名前はない。

訝しげな顔をしながらもテギョンが封筒を開け中を覗くと、そこには写真がたくさん入っていた。

数枚を取り出し見ていたテギョンの顔が、徐々に曇っていく。


「ジェルミ、さっきの記事見せろ。」


「へ?」


「シヌの記事だ。」


ジェルミはテギョンに言われた通り、記事をテギョンに見せる。

テギョンは封筒の中身をテーブルの上にどさりと出すと、ネットと写真を見比べた。


「あれ、これって・・・ミニョ?」


ジェルミの指摘通り、テーブルの上にある写真に写っていたのはミニョ。それもシヌと一緒に写っているものばかり。そしてネットに載っている写真と同じものもある。違うのはネットでは誰だか判らないように加工してある顔が、テギョンが手にしている写真でははっきり判るということ。


「シヌは?」


「さっき連絡があったからそろそろ着く頃だと思うが・・・」


テギョンに視線を向けられたマ室長がそう言ったのとほぼ同時にドアが開き、シヌが姿を現した。


「シヌ・・・」


「テギョンヒョン落ち着いて、これにはきっと何か訳があるんだよ。シヌヒョンがそんなことする訳ないし、ミニョだって・・・」


テギョンの目がシヌの姿を映した瞬間、ギラリと鋭く光ったのを見ていたジェルミはテギョンがシヌに掴みかかるんじゃないかと、おろおろしながらも慌てて二人の間に割って入った。

しかしテギョンはジェルミの予想に反し、シヌに対して顎でこっちに来いと示しただけだった。


「何かあったのか?」


「大ありだ。」


テギョンはテーブルの写真の山の中から数枚を手にした。


「車の中、は、許す。もともと俺が頼んだからな、シヌが帰った時にミニョがいたら送ってやってくれと。買い物、も、許す。コンビニに寄ったとミニョがその都度俺に報告してる。だけどこれは、許せない。」


二人で車に乗っている写真、二人で買い物をしている写真と順にシヌに見せ、最後に許せないと言った写真をシヌの目の前に突き付けた。それはシヌがマンションの部屋から出てきたところを写したもの。


「こんなこと俺は許可した憶えはない、ミニョからの報告もない。」


睨みつけるテギョンに、やっぱりうるさく言ってきたなとシヌはため息をつく。


「ミニョから聞いてないのか、ひったくりにあったって。それはその時のだ。怪我してたしショックで不安そうだったからすぐには一人に出来なかった。ミニョが何も言わなかったのは、俺が上がり込んだなんてテギョンが知ったらうるさいから、黙っておいた方がいいと言っておいたからだ。」


二人の秘密があっさりとバレてしまったことは少し残念な気もするが、後ろめたさなど微塵もないシヌは堂々と答えた。

確かにテギョンは沖縄から帰った日の夜、ミニョからひったくりにあったことを聞いていた。しかし、「なーんだ、そうだったのかー」と明るく流せるほど寛容ではない。

自分の留守中に、自分の家にミニョとシヌが二人きりでいたという事実に、テギョンの目と口が不機嫌に歪んでいく。


「まさか疑ってるのか?俺?ミニョ?」


「ミニョを疑う訳ないだろ。シヌのことだって・・・疑ってる訳じゃない。」


もしもまだシヌがミニョに対して恋心を抱いていると思ったら、テギョンはミニョのことを頼んだりしない。

ただ、俺の留守中に家に出入りする写真は誤解を招くだろうと、テギョンは不満を露わにした。



。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆ 。.:*゜゜*:..☆



遅くなってしまいましたが・・・




明けましておめでとうございます。


昨年もみなさんには大変お世話になりました。


こうしてお話を書き続けることが出来るのも、読んでくださるみなさんのおかげです。


本当にありがとうございます m(_ _)m




新年1話目、本当はもっと早くアップする予定だったんですが、年明け早々トラブルが・・・(;^_^A






また腰を痛めましたーっ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。




もうっ!気をつけてたのに~っo(TωT )





1月2日の朝でした。

洗濯物を洗濯機から取り出そうとした瞬間 ―


あ・・・ヤバい?


腰に違和感を感じ、その後、かーなーり慎重に動いてたんですが・・・ダメだったみたいです。

幸い、以前のように ”少し動くだけで激痛が走る” とこまではいかなかったので、出来るだけ安静にして日々を過ごし、何とか病院には行かなくて済みました。

一昨日やっとパソコンの前に座れるようになって・・・

少しずつ以前の生活に戻りつつあります。

時々腰を痛めるんで、気をつけてたつもりなんですけど・・・(ノ_・。)

忙しくてちょっと慌てちゃったのが原因でしょうか(/TДT)/



みなさんも気をつけてくださいね~(;´▽`A``






相変わらずな更新スピードですが・・・・・・



今年もよろしくお願いします m(_ _)m





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