ある日の午後、トイレから出てきたジェルミは廊下を歩いていて、妙な動きをしているマ室長を見かけた。
こそこそと、そして素早くサササーッと小走りのような足取り。キョロキョロと辺りを見回しながらドアを開け部屋へ入ると、ぴょこっと頭だけ出し、またキョロキョロと何かを確認するように辺りを見回し静かにドアを閉める。
この変な動きに、また何か問題を起こしてワンコーディから逃げているのかと、それほど気にも留めなかったが・・・
「マ室長って今日、休みじゃなかったか?何で来てるんだ?」
シヌにそう言われ、ジェルミも、そういえば・・・と視線を上へ向けた。
「借りてるDVD今日中に全部見て返さなきゃって、一日家にいるって言ってたよな。どうせエッチなヤツだと思うけど。」
クスクスと笑うミナム。
「じゃあ何でここにいるの?」
「AV見るよりも大事なことがあるってことだろ。」
ミナムはマ室長が借りたDVDをアダルトだと決め込んでいるようだ。それを見るよりも大事なことって何だろうとジェルミは首を傾げた。
「何か秘密でもあるのかもな。」
休みの筈なのに事務所に来て、しかもこそこそと隠れるようなその行動。一体何があるんだろうと、興味がわいてくる。
一度気になるとじっとしていられず、秘密の正体を突き止めようと動き出したミナムとジェルミの背中に、やめておけとテギョンが声をかけた。
「知られたくないようなことなら、わざわざこっちからかかわる必要はない。面倒なことはご免だ。」
もっともな意見だが好奇心に駆られたミナムとジェルミには通用しなかった。
「大丈夫だよ、ちょこっと覗いてくるだけだから。テギョンヒョンには迷惑かけないって。」
二人はすぐ戻ってくるからと言い残し、いそいそと練習室を後にした。
人の秘密を覗くというのは何だか楽しくて、二人はワクワクとしながら廊下を歩く。
「ここだよ。」
ジェルミが指したのはあまり使われていない小会議室だった。中にはいくつかの長机と椅子、ホワイトボードくらいしかない。
まずは・・・とドアに耳をくっつけて、中から何か聞こえてこないか様子を窺った。しかし残念なことに何も聞こえてこない。そこで次は少しだけドアを開けてみることにした。
しゃがんだ状態でドアノブにそっと手をかけるミナム。
「早く開けてよ。」
「そう急かすなって。」
少しかがんだジェルミはミナムの後ろに立ち、ミナムの頭の上に自分のあごを乗せるようにしてドアと壁の隙間に顔をべったりとくっつけ中を覗こうとしている。
ミナムがなるべく音を立てないように、細心の注意を払いながらゆっくりとノブを回した。
カチャ
ほんの少しだけ開いた隙間から中を覗いてみる。
部屋の中は電気がついているようで明るいのだが、隙間が狭すぎてドアから真っ直ぐ正面に伸びた直線上にある机と椅子しか見えない。
「ミナム、見えないじゃん、もっと開けてよ。」
「わかったから、押すなよ。」
中がよく見えないと、後ろから押し気味に身体をくっつけてくるジェルミに小声で文句を言いながら、ミナムはもう少しだけドアを開けた。
隙間が広がり少し中の様子が見えるようになると、椅子に座り机に突っ伏しているマ室長が見えた。
「寝てる?」
「休みなのにわざわざ出て来て、昼寝か?」
上と下で互いに顔を見合わせ怪訝な表情をした二人は、もっとよく確認しようと再びドアの隙間から中を覗いた。
すると、不意に目の前が暗くなり中が見えなくなった。
そして、どうしたんだ?と思う間もなく、いきなりドアが大きく内側へと開けられた。
「うわっ!」
後ろから押してくるジェルミの身体を、ドアノブを掴むことによっておさえていたミナムは急に支えがなくなり、そのまま部屋の中へと転がりこんだ。そしてその上には、当然のようにジェルミの身体ものしかかる。
「ヘンな人がきたよ。」
床に這いつくばるように倒れている二人の頭上から、声がした。
見上げるとそこには小さな子供が一人。
ミナムとジェルミの侵入に驚くこともなく、小さな目で床に倒れている二人を見下ろしていた男の子は、平然とした様子でマ室長を振り返った。
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久しぶりにピグのお部屋に入ったら、テーブルの上にたくさんの食べ物がありました(‐^▽^‐)
どうもありがとうございますm(__)m
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ああ、でもこれ、釣りなのね・・・。(´д`lll)
釣りは全くやってないからな~
やっててもたぶん手に入らないと思うけどo(TωT )
ううっ、残念・・・(>_<)
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