You're My Only Shinin' Star (198) ミニョの困惑 2 | 星の輝き、月の光

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。

三人が店に入り食事を始めどれくらい経った頃だろうか。

ミニョはソユンがしきりに時間を気にしていることに気が付いた。


「もうこんな時間なんですね。」


ソユンとシヒョンの会話に自分とテギョンのことで思い巡らせていたミニョだったが、時計に目を遣り「そろそろお開きですかね」と荷物を手する。


「あ、ミニョさん待って、もうちょっと時間ない?話したいことがあるんだけど・・・」


椅子から立ち上がりかけたミニョにソユンが慌てて声をかけ、シヒョンの方をチラリと見た。シヒョンもミニョを引き止めるようなことを言い、チラチラと店の入り口の方を気にしている。


「私なら大丈夫ですけど。」


ミニョが再び椅子に腰掛けるとホッとしたようなため息をつく二人。


「お話って何ですか?」


「え?あ、うん・・・実はテギョンオッパのことで聞きたいことが・・・」


ミニョは飲みかけていた水をゴクンと音を立てて飲み込み、目を丸くしてソユンの方を見た。



テギョンオッパ?・・・オッパのことで聞きたいこと!?

・・・もしかして私のこと、ばれちゃったのかな・・・

あ、でも交際発表はしたんだし、別に隠さなきゃいけない訳じゃないけど・・・

ああ、でも答え辛いな・・・

ソユンさんもシヒョンさんもオッパのファンだって言ってたし・・・

恋人ってミニョさんなの?とか、いつから?とか、どうやって知り合ったの?とか聞かれたら何て答えよう・・・



ミニョはグラスに口をつけソユンの次の言葉を緊張しながら待っている。

暫くそのままシヒョンと目くばせをしながら何となく口ごもっている様子のソユンだったが、急に顔がパッと明るくなったかと思うと、手を挙げて「ここです」と誰かに声をかけた。

ソユンとミニョは向かい合って座っている為ミニョにはソユンが声をかけた人物が誰だか判らなかった。

誰だろう?と思いながらも振り返らずそのまま水を飲んでいるとその人物はミニョ達のテーブルまで来て立ち止まった。


「久しぶり、ゴメンずいぶん遅れちゃって。」


聞き覚えのある声にミニョはすぐ傍に立った男性を見上げ、その男性はミニョを見下ろす。お互いに相手の顔を見た二人は「あっ」と小さな声を上げた。


「もう、テギョンオッパ遅いですよ。危うくミニョさん帰っちゃうとこでしたよ。」


「今日って、君達二人だけじゃなかったの?」


「ごほっ、ごほっ・・・」


笑顔のソユンとシヒョン。驚いた顔で三人の女性を順に見るハン・テギョン。飲んでいた水にむせて咳込むミニョ。


「テギョンオッパ、立ってないで座って下さい。」


ハン・テギョンはシヒョンに腕を引っ張られ、空いている席・・・ミニョの隣に腰を下ろした。


「・・・こ、こんばんは・・・」


「・・・やあ、どうも・・・」


まさかこんな場所でハン・テギョンに会うとは思ってもみなかったミニョは、咳がおさまると驚きながらも取り敢えず挨拶をする。

シヒョンに呼ばれてこの店に来たハン・テギョンもミニョが一緒だということを知らされておらず、思いもかけない再会に言葉を詰まらせた。

振った振られたという関係でなければこの再会も、もっと違った驚きと喜びがあったに違いないが二人の間には気まずい空気が流れていて。

挨拶はしたもののその後の言葉が続かず俯いてしまったミニョ。そんなミニョを見て自嘲気味に笑うハン・テギョンは大きく息を吐いた。


「自分で言った言葉とはいえ・・・本当にいつどこで再会するか判らないな。まさかこんなところで会うとは思わなかった。」


アフリカでボランティアをしている時に、ハン・テギョン、ソユン、シヒョンの三人はアドレス交換をしていた。

韓国に帰ってからもメールの遣り取りはしていて三人で食事もしたことがある。

アフリカにいる時にミニョとハン・テギョンはお互いに好意を持っているのではないかと思っていたソユンは、数日前スーパーでミニョと会った時に二人を会わせようと思った。

元々シヒョンと会う約束をしていたソユンはシヒョンと相談してハン・テギョンも呼び出すことにした。


「あれ?もっと感動的っていうか、驚いてもらえると思ったのに・・・」


『感動的な二人の再会』を期待していたソユンは二人の反応に少し不満気な顔をしている。

ミニョもハン・テギョンも十分過ぎるほど驚いている。驚いてはいるが、それは決してソユンが期待していたものではなく。

あからさまに顔を逸らしては失礼だと思いながらも、ニコニコ笑って話をすることも出来ないミニョは、こんな時はどうしたらいいのかと困っていた。




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昨日から小5の長男が野外学習でキャンプに行ってます。

初日から雨・・・寒い。

2泊3日の日程で、2日ともテントです。雨でもテント・・・


もうちょっとあったかい時期ならいいのに、急に寒くなるこの時期。

厚手の服を用意して、リュックがパンパン。

大きなリュックを背負い、よろよろしながら学校に行きました。


長男の学年、雨が降ったりインフルエンザで学級閉鎖になったりと、校外学習がつぶれてしまうことが何度かあって・・・

さすがに今回は雨でも行きましたが、昨日は1日雨でした。

今日は晴れましたが、1日雨が降った後の山歩き。足元大丈夫かなぁ、とちょっと心配。


そして来年の修学旅行・・・台風がこないことを祈ります。




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