「ねぇねぇ、俺たちも総選挙やろうよ~」
「総選挙?」
突然のジェルミの提案にすぐ横でアイスを食べていたミナムが首を傾げる。
「ほら、日本のアイドルグループでファンに投票してもらって、一位になるとセンターで歌えるってやつ、やってるじゃん。」
「ああ、人気投票か。でもあれはグループの人数が多いから成り立つんだろ?俺達四人しかいないんだから無理だろう。それに、人気投票なら前にもやったことあるじゃん?」
「ええ~、いいじゃん、俺最近バラエティーも、英会話も、幼児番組も、ラジオも、CMもいーっぱい出てるし、メンバーの中で一番老若男女に人気があると思うんだよね。今なら一位になれそうな気がする。」
目をキラキラと輝かせるジェルミ。
「俺ステージでいっつも後ろの方だろ?スティック回してたってあんまり気づいてくれないんだよな。もっと前の方で、センターでドラムが叩きたいんだ。」
目を瞑り、頭の中で自分がセンターでドラムを叩きながら歌っている姿を思い浮かべるジェルミは、楽しそうにドラムを叩く真似をしながら鼻歌を歌っている。
「総選挙ねえ・・・まあ、無理だと思うけど・・・」
アイスを食べ終わったミナムはジェルミの様子を見ながらニヤリと笑う。
「よし、じゃあジェルミが一位でセンターになったとしよう。歌はテギョンヒョンと二人だ。ジェルミはドラムを叩きながら歌ってる。」
「うん。」
ジェルミは目を瞑ったまま頭の中で演奏を続ける。
「おおーっと、テギョンヒョンがマイクを持ってジェルミの前に・・・」
「ええ~~っ!」
ジェルミの頭の中では自分の真ん前にテギョンが立ち歌い出した。
「テギョンヒョン、ちょっと邪魔だよ、どいてよ~」
ジェルミは目を瞑ったまま眉根を寄せる。
「あ、間奏になったらテギョンヒョンはステージの端の方に・・・」
ホッと胸をなでおろし、ジェルミがそのまま演奏を続けていると・・・
「あーっ、今度はシヌヒョンが来た~。シヌヒョンがジェルミの前で得意気にギター弾いてる~」
「ええ~~っ、ずるいシヌヒョン、どっか違うとこで弾いてよ~。俺はここから動けないんだから~」
ジェルミの前に立つシヌは客席に向かって自分のテクニックを見せつける様にギターを弾き続ける。
「あっ、テギョンヒョンが戻ってきた。シヌヒョンと並んでジェルミの前でまた歌ってる。」
テギョンとシヌが目の前に並んで立ち、ジェルミからは二人の背中しか見えない。
「ねぇ、二人共俺の前に立たないでよ。俺がセンターなのに、全然目立たないじゃーん。」
「・・・そしてそのまま曲は終わってしまいました。」
ミナムの言葉に頭の中の演奏を終えたジェルミがハァハァと息を切らしながら目を開けた。
「もう、ミナム!変なこと言わないでよ。折角いい気分で叩いてたのに。」
「だってあの二人ならやりそうじゃない?絶対途中で動いてきそう。特にテギョンヒョン・・・」
「う~ん、確かに・・・」
ジェルミは腕組みをすると、何とか二人に邪魔されない方法はないかと考えだした。
「プッ・・・何真剣に悩んでるんだよ。人気投票なんかやったってジェルミが一位になれる訳ないだろ。」
ミナムはクスクスと笑いながら、ジェルミが怒って追いかけてくると思い身構えている。
ジェルミはそんなミナムを見て、フンと顔を背けた。
「そういうミナムだってこの間どっかの雑誌がやってた 『A.N.JELLの中で誰が一番好きか』 ってアンケート、最下位だったよね。」
「・・・・・・・・・」
「俺は最下位じゃないも~ん」
「ジェルミだって俺とほとんど差がなかったじゃないか~っ!」
ミナムの頬がぷうっと膨れる。
「でも最下位じゃないもん。・・・・・・って、え?ミナム?・・・うわ~~っ!」
ジェルミをからかったつもりのミナムが逆にジェルミにからかわれ・・・
二階から下りてきたテギョンに怒られるまで、二人の鬼ごっこは続いた。
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AKB48・・・特に好きという訳ではありません。
顔も名前もちょっとしか憶えてない・・・
あの人数・・・憶えられません。
次男が年長になった時に、担任紹介で先生達が 『ヘビーローテーション』 を踊っていたのを思い出しました(笑)
― ピグのお部屋より ―
いつも色々と食べ物を置いて下さってありがとうございます。
お礼が遅くなってしまってすみません。
オレンジジュースありがとうございます。
これは・・・コロッケ? あとは、ミッキーのカップケーキ・・・かな?
私あまりおでかけしないんで、どこで手に入れてるんだろう?と探しに行くのですが、探しきれなくて・・・ちゃんとした名前も判りません。
皆さん凄いですね。
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