You're My Only Shinin' Star  (137) サプライズ | 星の輝き、月の光

星の輝き、月の光

「イケメンですね」(韓国版)の二次小説です。
ドラマの直後からのお話になります。

テギョンが出演しているドラマの主題歌はもちろんA.N.JELL。他に挿入歌をテギョンがソロで歌っていた。

今日は最近ソロ活動が多くなっていた四人が久しぶりに揃って出演するライブ形式の歌番組の収録がある。

ライブ活動は時々やっていたが、テレビでしかA.N.JELLを見られない人達にとっては心待ちにしていた番組だった。





A.N.JELLの控室でワン・コーディが忙しそうに衣装やメイクなどメンバー四人の準備をしている傍では、ミニョがワクワクと大きな瞳を輝かせていた。


「あー何か緊張しちゃいます、色んな歌手の方達が近くで見られるんですよね。楽しみです。」


「何言ってるんだよ、今回一番注目されてるのはA.N.JELLなのに。四人揃った歌番組なんて久しぶりだから、皆すっごく楽しみにしてるんだよ。それなのに他の歌手がいいなんて、贅沢だなぁ。」


「あ、もちろんA.N.JELLも楽しみです。頑張って下さいね、ジェルミ。」


「よーし、気合入ってきたー!今日はミニョの為に最高の演奏するからね。ちゃんと見ててよ。」


「はい、楽しみにしてます。」


ミニョとジェルミの会話を傍で聞きながら、テギョンはミニョの様子を窺っていた。

雑誌に載せる写真の撮影をした日からミニョの様子が変だった。ミニョから事務所へ行ってもいいですかとメールが来たのは数日前。ミニョが休みだという日はスタジオでA.N.JELLとしての収録があった為、皆と一緒に来てスタジオで見学することになった。

いつもと変わらないミニョの様子にテギョンは少し安心しながら、数日前にアン社長に言われたことを思い出し、小さなため息をついた。


『テギョン、ドラマの延長が決まったぞ。』


アン社長の思惑通り新しいファンの開拓に成功したのか、ドラマが始まってから着実にファンクラブの会員数は増え、CDの売り上げもトップ。大喜びのアン社長はスケジュールの心配はしなくていいからドラマをしっかりやれとテギョンの肩を叩き、テギョンは顔をしかめた。




「スタンバイお願いします。」


スタッフの声がかかる。

ミニョは部屋から出て行くテギョンの後ろ姿に伸ばしかけていた手を引っ込め、胸の前で拳を握った。


「頑張って下さいね。」


皆に笑顔を見せると、ミニョも収録スタジオへと向かった。




いつもは邪魔にならない所にいろというだけのテギョンが、今日は場所を指定して、俺が歌っている間はここを一歩も動くなと、スタジオの端にミニョを立たせた。

収録が始まった。

司会者が次々とゲストを紹介していくと客席から歓声が上がる。

A.N.JELLが紹介されるとひときわ大きな歓声が沸き起こった。

テギョンを先頭にシヌ、ジェルミ、ミナムが観客の前に姿を現す。

四人は司会者と挨拶を交わすと、最近のソロ活動の内容や今後のA.N.JELLとしての活動予定などを話し、一旦ゲストの控えている場所に座った。

出演する全グループの紹介が終わり、今度は一グループずつ順番に歌を歌っていく。テギョンはその間チラチラとミニョのいる方を見て、ミニョが指定した場所にいることを確認すると、こっそりと笑みを浮かべた。

A.N.JELLがステージへ上がると、司会者が曲の紹介を始めた。ドラマの主題歌だということを話し、今日はサプライズゲストが来ていると言った。

出て来たのは主演の男女二人。

ドラマの中の役の話や、撮影中の話、テギョンの演技について冗談を交えた話しに観客は大いに盛り上がった。

テギョンはスタンバイしながら、楽しそうに見ているミニョを視界の端の捉えると微かに口の両端を上げ、マイクスタンドの前に立った。

演奏が始まった。

テギョンの歌、シヌのギター、ミナムのキーボード、ジェルミのドラム。

A.N.JELLの演奏に皆酔いしれ、客席は盛り上がる。

ミニョもスタジオの端でじっと見ていた。事務所の練習室で見ている時よりも、ステージの上のA.N.JELLはとても輝いて見えた。

マイクを握る長い指。マイクにギリギリまで近付けている唇。時々目を瞑り、うっすら開けた時の表情。

ミニョはテギョンを見つめていた。ドキドキと高鳴る胸。

普段のテギョンも好きだが、やっぱり歌っている時のテギョンは最高にかっこいいと思う。


― この人が私の好きな人・・・


その想いはアフリカへ行く前からずっと変わっていない。

自分はテギョンが好きで、テギョンも自分を好きでいてくれる。今まではその想いだけで十分だった。


― ・・・だった?過去形?今は?今は違う?どう違うの?


このまま考え続けていると自分の心の中の触れたくない感情に気付いてしまいそうで・・・

ミニョはステージの上でライトを浴び、光り輝いているテギョンを見つめると、頭の中に浮かんだ思いを振り払うように軽く頭を振った。





曲が終わり大きな歓声の中、A.N.JELLがステージから下りるとステージの中央に一台のグランドピアノが横向きに設置された。そして暗かった客席が少しだけ明るくなるようにライトが点けられた。

司会者が曲の紹介をする。

ドラマの挿入歌を今日はテギョンが弾き語りをするという。

愛する人に自分の気持ちを伝えたいという内容の歌は、主役の二人をイメージして作った曲だが、テギョンが出る場面にもよく使われている。

テギョンはミニョを想いながら曲を作っていた。今日はその歌をミニョを見つめながら歌うつもりでいた。

客席に横向きに置かれたピアノ。椅子に座り、少しだけ視線を動かせば視界に入る位置にミニョを立たせておいた。その位置はリハーサルの時に何度もマ室長を立たせ確認し、準備は万端だった。

テギョンが椅子に座りピアノを弾こうとすると、少し待つようにスタッフから指示があった。


「今日はもうお一人、サプライズゲストをお呼びしています。テギョンさんの愛を一身に受けている人・・・皆さん、誰だと思いますか?」


司会者の思わせぶりな話し方に客席にいるファンはざわつく。

突然何を言い出すんだと、ファンよりも驚いているテギョンは目を丸くして司会者の方を見た。


「どうやらテギョンさんが一番驚いているようです。誰を想像してるんでしょうか。」


司会者はテギョンの顔を見て客を煽るような言葉を言う。


「イ・ミンジさんです。」


司会者の声と共にミンジが姿を現した。



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お久しぶりです、大変遅くなりました。


うわ~、本編十日以上も更新止まってた~!



お休みしてる間に風邪をひきました。

39度近く熱が出たのって、何年ぶり?

インフルエンザかと思ったけど、違ったようです。でも病院行ってないから正確には判んないや。


アメ限書いてる頃からずっと悪寒はしてたんですが、おでこ触っても熱くないんでほったらかし。体温も測ってませんでした。

あんまり何日も続くんで試しに・・・と思って測ったら、38度4分。


お?いつの間に。

いや、いつから?


おでこ触っても熱くなかったのは、自分の手が熱かったから?


悪寒、鼻水、咳、関節痛、等の症状はあったけど結構平気だったんで、夕食にペタペタとハンバーグ作って。

その日の夜、38度9分まで上がりましたが、その後3日くらいで平熱に戻りました。


今はもう全く平気です。咳は時々出るけど、のどは痛くないんでずいぶん楽かな?


熱が高かったわりには、身体はそれほど辛くなかった不思議な風邪でした。

風邪だと思う。たぶん・・・



皆さんも体調には十分お気を付け下さい。



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