「春期講習」の真っ只中ですね。

やはり疲れますが、好きな仕事なので良い疲れです。

この時期は塾に初めて入ってくる生徒や、塾間の移動をする生徒が多いです。

塾では最初に必ず保護者と生徒の三者で面談を行って詳しい状況を聞きますが、

「塾選びで迷っている」という相談を受けることが結構あります。

 

ということで、今回は「塾選びのポイント」について述べてみたいと思います。

いくつかありますが、今回は重要な2点に絞って触れます。

 

<ポイント①「集団授業タイプ」なのか「個別指導タイプ」なのか

まず塾は大きく分けて「集団授業」と、「個別指導」の2つのタイプがあります。

どちらを選ぶにしても、当然生徒や保護者は成績を上げたいから塾に来ます。

ですが、残念ながらどんな塾でも成績が上がらない生徒は一定数います

これが現実です。

では一体この原因は何でしょうか?

まずハッキリ言ってしまえば、一番は生徒側のやる気の問題が大きいです。

元も子もない話で、塾や講師として責任回避をする気もありませんが、

結局のところ一番の原因はここにあります。

講師がいくら頑張っても、受ける側の生徒のやる気がなければ伸びません

ただ、これは集団授業か個別指導のどちらを選ぶかでも変えられます

例えば集団授業では、講師はどの生徒に対しても全く同じ内容の授業

提供します。

にもかかわらず、生徒の間で成績の差が出てしまう理由は、

やはり授業を受けている生徒側の授業を聞く姿勢にあります。

傾向として前の席で一生懸命聞こうとしている生徒は伸びやすいですし、

後ろの方で退屈そうに聞いている生徒は伸びません。

集団授業ではこれが現実問題としてあると思います。

そして集団授業では全体のカリキュラムが優先されるので、

聞いていなくてついてこれない生徒は基本的に放置するしかないです。

したがって、集団授業は自分でも自主的に頑張れる生徒向きと言えるでしょう。

 

逆に個別指導になると、寝ている生徒でも放置することは出来ません。

また、集団授業と違ってそれぞれの生徒用にカリキュラムを作るので、

集団授業のように置いていかれてしまうことがありません

ただし、学校よりも遅れがちにならないように気を付ける必要はあります。

また、生徒の反応を見て教え方を変えることも出来るので、

そこで授業がハマると一気に伸びる生徒もいます

集団授業では伸びなかった生徒が、個別に変えて伸びることはよくあります。

講師としても、個別指導の授業が面白いのはここですね。

生徒一人ひとりの性格などに合わせて、工夫した授業が行えるところは

講師としては腕が試されるところで、難しくもあり面白いところでもあります。

そこで大きく伸びる生徒がいると大きなやりがいを感じます。

 

結論としては、まず自分が集団授業に向いているタイプなのか、

個別指導に向いているタイプなのかを考えて塾を選ぶと良いです。

 

<ポイント②  復習したいのか予習したいのか

先に結論から言います。

成績を上げたいのであれば、塾では「予習」をした方が良いです。

成績が良い生徒の共通している特徴は、「塾で学校の予習をしている生徒」です。

なぜ予習の方が良いのかと言うと、まず学校の授業を復習に使えるからです。

塾で予習をしている内容であれば、学校の授業は余裕で理解出来ます。

そして、先生から指名されても堂々と答えることも出来ます

これが周りからの評価にもつながって、自尊心にもつながります。

この自尊心を持つというのは子供にとっては特に大事で、

それが自信につながって自分で積極的に勉強する意欲にもつながってきます。

私自身の経験で言えば、勉強というよりはピアノや運動が出来たことによって、

周りのクラスメイトや先生からの評価が上がって自尊心も高まりました。

そうなると、ピアノや運動をもっと頑張って評価を上げようと努力するわけです。

勉強でも同じことが言えると思います。

元々成績が悪く、勉強に対して自信がなかった生徒でも、この良いサイクルが

作れるようになった結果、どんどん成績が伸びた生徒を何人も見てきました

この良いサイクルに乗せるのも、講師の仕事だと考えています。

 

集団授業と個別指導について述べると、予習は集団の方が得意です。

集団授業は基本的に学校の予習を目的にしています。

ですが、集団授業はクラス全体が優先されるために進度が決められています

そのスピードについていける生徒は成績も上がりますが、

逆についていけない生徒は落ちこぼれていってしまいます

差は開いていく一方になってしまい、やる気もドンドン落ちてしまい

悪い流れが作られてしまいます

 

その悪い流れを断ち切るのが得意なのが個別指導の方です。

つまりどちらかと言うと個別指導は復習向きです。

学校の授業についていけなくなった生徒が復習をするという方に適しています。

したがって、相対的に勉強が苦手な生徒が多いのが個別指導です。

ただし最初にも触れたように、成績を上げるためにはどうしても

「学校の予習をすること」が必要です。

常に学校の復習に追われているような状態では、当然なかなか上がりません。

これは個別指導であっても同じです。

したがって、苦手分野の復習は速やかに終わらせて、予習に入らないといけません。

最初は時間はかかりますが、予習の軌道に乗せることが出来れば

集団授業と同じように成績は上がっていきます。

私自身は勉強が苦手な生徒に対して、あれこれ工夫して教えることによって

勉強の楽しさを伝えて成績を上げていくのが好きです。

段々勉強に対する自信を持つようになって、成績も上がって成長していく姿

見るのが講師として嬉しいです。

この経験は当然ながら個別指導の方に多い傾向にあります。

生徒一人ひとりとの関係も近くなるので、感情も乗りやすいです。

塾選びの結論としては、「学校の授業に余裕でついて行ける人は集団授業」

「学校の授業についていけない人は個別指導」を選ぶと良いのではないでしょうか。

以上です。

 

この時期は塾間の移動も多く、集団か個別かで迷っている人も多いと思うので、

参考にしていただければと思います。

講師としてはどちらも違った面白さがあります。

ただ、思い出深いのはどうしても個別の方になりますね。

今でもつながっている過去の生徒も何人かいますが、

やはり個別で見ていた生徒の方が多いです。

会う度に「先生もおじさんになりましたね」などと言われるので嫌ですが(苦笑)

それでも学生から大人に成長した姿を見るのも感慨深くて嬉しいものです。