秀才とハサミは使いよう『舛添要一』について、考える。(その1) | 『一人暮らしの猫飼い』

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秀才とハサミは使いよう
●『舛添要一』について、考える。(その1)

このブログ記事を書いている時点で、東京都知事を務めている、舛添要一さんについて、私が初めて認識したのは、田舎の高校生だった20数年前のこと。
東京大学助教授を辞任した直後に出演した紳助・ケントの世界がお呼びです!(日曜日23時~毎日放送制作TBS系列にて放送 出演者は島田紳助、ケント・デリカット、飯干恵子)で、東大を退職後に出演した最初の番組だったと記憶している。

元東京大学助教授、政治学者の舛添氏は、(当たり前だが私より)頭のいい人で、本人も自覚しているはずで、言動について、快く思わない人は多かったと思う。
たとえ、『態度が偉そう』と思われたとしても、舛添さんは気にしなかっただろうと思う。
大学の教員から、タレントとして活動するようになり、世間から見られている、イメージを自覚して、そのイメージ通りの姿を演じていたのだと考えている。

その当時、テレビ番組の中、明治大学の教授を務めていた栗本慎一郎氏と共演する機会が何度か有ったと記憶している。
舛添、栗本両氏がお互いをライバル視していたのか分からないが、番組制作者は二人を競わせた方が視聴者が喜ぶと考えていたのだろう。
はっきりとは覚えていないが、二人で期待に応えていた。

よく見かけていたのは、テレビ朝日で放送されていた
ビートたけしのTVタックル
の中、政治問題のほか多くのテーマについて出演し、当時法政大学教授だった田嶋陽子氏と、毎週のように論戦となった。
約1時間の放送時間、実際の収録時間のなかから、スタッフが編集する際に、どうすれば視聴者の受けがいいと考えて編集するはずで、実際に視聴者としてテレビ画面から見た舛添対田嶋の対決は、実際の論戦より誇張されていたのか、あるいはあまりに激しい部分はカットされていたのか。
ここでも私は、舛添氏は視聴者が喜ぶだろうことを予想して発言していたのではと思う。
直接、放送に乗らない場面で、共演者や知合いについて、自身の出身大学東京大学と比較していたという。
比較された側は、東京大学が比較対象なら、反論することもなかっただろう。
TVタックルの放送の中で、新人アナウンサーとして出演した丸川珠代 氏が同じく東京大学卒業だと知らされて、すかさず学部を聴く場面があった。

経済学部だと知った舛添氏は、自身が卒業した法学部に比べ、『じゃあ、ちょっと落ちるね』と、言い放つ。
その当時TVタックルには、(ドリフ大爆笑同様の)笑い屋のおばちゃんが起用されており、その場面では、おばちゃん達の笑い声が入っていたはず。

そんな舛添さんは、のちに参議院選挙に自民党から出馬し、国会議員となったが、敵は多かっただろうと想像する。
優秀な人だから、当選回数1回で、厚生労働大臣に抜擢され、内閣が交代した後も大臣を続ける。
自民党から民主党に政権交代時に大臣の座を降りるが、そのあたりから、自民党執行部を非難する発言が目立ってきたように感じていた。
ついにか、あるいはようやくか、自民党を離党し新党改革に、代表として参加する。
自民党を離党する際に、ケンカ別れとみていたのだが、新党改革の代表を降り、参議院選挙で自身の改選時に不出馬を発表し、国政から降りる形になった。
当選の見込みのない選挙には出馬しない、という判断は、計算高くもあり、舛添さんらしい。

諸般の事情から、東京都都知事が辞任し、都知事選挙となった2014年。
知名度の高い舛添氏を、自民党が推薦し当選を果たしている。
自民党(および公明党)内で、舛添氏を推薦することに反対意見もだたが、選挙に勝てる候補者として認められたのだろう。
自民党だけではなく、公明党内からも、離婚歴、婚姻期間中の愛人と認知した子供の存在等について、不安視する声があったと聞く。
私は、タレント活動としてテレビ出演していた、EXテレビ (日本テレビ系23時55分~)内での、発言を知る有権者は投票しないだろうろ思っていた。
(果たして本気だったのか、冗談だったのか、共演した某女性タレントに、『月●●万の手当で、愛人にどうだ』と言ったという)

EXテレビは、長らく続いた、11PMの後継番組で東京の日本テレビ(月水金)と大阪の読売テレビ(火木)が曜日ごとに制作していた。
東京、日本テレビ制作の際に、司会を務めていた三宅裕司は、新聞のテレビ欄に『EXテレビの前に、ステレオ放送の"S"が付くと"SEX"テレビとなる』と喜々として喜んでいたのを覚えている。
EXテレビを知らない人は、(舛添さんが出演していた東京制作の月、水、金は)そんな軽い番組だと思えば良い。