秀才とハサミは使いよう『舛添要一』について、考える。(その2) | 『一人暮らしの猫飼い』

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秀才とハサミは使いよう
●『舛添要一』について、考える。(その2)

次から次へと、突っ込まれるネタが出てくる、現東京都知事の舛添要一さん。
毎週金曜日の午後に定例で会見を開いていたが、最近何回かは相次ぐ批判にさらされている。
批判の内容、突っ込みどころは、高額に膨れ上がった海外出張から、(ほぼ)毎週末別荘(神奈川県湯河原町)に通っていた際に使用した公用車について、あるいは宿泊したホテル、回転ずしの飲食代についての領収書の扱い。
政治資金として処理し、
政治資金収支報告書 に記載されている項目の中で、政治活動とは言えないものが含まれているとして避難を浴びている。

政治資金規正法 自体が、"規制"ではなく、"規正"。
申告者(団体)の性善説、政治家が良い人だという前提の上に成り立っているので、"ザルどころかワク"でしかないと言う指摘もある。
過去に、政治資金収支報告書について、誤りを指摘された際に、削除、訂正で済ませた人は何人いただろうか?。
提出先の、各都道府県の選挙管理委員会、総務省(総務大臣)が内容についてチェックらしいチェックをしていない。
"バレたら訂正"で済む状態。
政治家(政治団体)が良い人という前提をやめて、"悪い人"だという前提に改めた方がいい。

舛添要一現東京都知事に話を戻すと、一連の報道で知ったことから思うのは、知れば知るほど"セコい人"。
市民団体から、政治資金規正法違犯として東京地検に告発されるのも仕方がないか。
東京都の有権者(納税者)は、どう判断するのか。
任期満了後2018年の都知事選挙で新たに新自治を選ぶのか、あるいはその前に、リコールを請求するか。

東京都から5年前に引越しした私は部外者だが、勝手に思うのは、舛添要一という秀才、優秀な人材を知事の役職から外すのはもったいないとも思う。
舛添要一さんが、"金にセコイ"(金に汚い)ということが、白日にさらされたのだがから、後は悪い事をしないよう、監視役を付けたうえで、残りの任期約2年を、東京都の有権者の為に働いてもらう。


都知事として海外へ行きたがるのは、極力自粛してもらい、もしも行くのであれば、その際には以前にビジネスクラスより高額のファーストクラスを使って渡航したので、今後は(ビジネスクラスより安い)エコノミークラスを使ってもらう。
本人は今年夏の、リオ五輪へ行きたいと考えているだろうから、その際にもエコノミークラスに乗ってもらう。
当然現地で宿泊するホテルも、極力安いホテルを見つけて泊まってもらう。
"罰ゲーム"か、"辱しめ"かと、舛添さんは反発すると思うが、いやなら自腹から費用を出してファーストクラスに乗ればいい。

どんな名目で行くのか、2020年の夏季オリンピックが東京都で開催される前提になっているが、リオに行くときは、どこかのテレビ局に"密着舛添知事"等の企画で取材してもらい、テレビ局に航空会社のタイアップを見つけてもらえばいい。
(私は今でも、2020年夏季五輪について、東京が返上することになるのを期待している)

舛添さん本人は、東京都知事を自ら辞める意思は今のところ無い様子。
本人は、2020年の東京オリンピックまで知事の座にとどまりたいと考えているのだと想像するが、最初の2年間で、4年分の報酬を受け取っているとして、2018年の任期満了時まで、無報酬で働いてもらえれるのなら、都知事在任中のことは、不問としてもいいと思う。
(そのうえで、2018年の任期満了後の知事選挙で有権者の判断を仰ぐ)

都知事の任期4年間のうち、前半2年間について、不問とする代わりに、後半2年間は、無報酬で働いてもらう。
そんな司法取引は、現実的は絶対無理だが、そうなればいいと思う。
その間、舛添さんは、湯河原の別荘は処分して、そのお金で自宅のふろ場をリフォームすれば、好感度は上がらないだろうが、いずれは周りの見方がかわる。
好感度を上げる方法は、毎週末東京都内の銭湯を回って、有権者と交遊すればいい。
過去の、東京都知事選挙に出馬した人で、マスコミを連れて銭湯で庶民派をアピールした人がいたのだが、私には見え見えのパフォーマンスにしか見えなかった。
最初は、舛添さんも、パフォーマンスとして非難されるかもしれないが、任期満了までの、あと2年弱の間に都内の銭湯をくまなく回る。

今現在の東京都の銭湯の入浴料金は、舛添さんはたぶん把握していないと思う。(2014年6月以降、12歳以上大人 460円)

銭湯の入浴料金は、"お上"による、統制価格で、銭湯は勝手に決められない。
銭湯経営者(代表)だけではなく、利用者、学識経験者、のほか行政からも代表者を出して、皆で検討したうえで、(統制)価格を決めている。
(東京都の場合は、東京都公衆浴場対策協議会から、知事の依頼を受けて、検討した金額を報告する)
実感のわく人は少ないだろうが、公共料金と一緒で、"営利目的の銭湯経営者が好きなように料金を決めると庶民(利用者)が困る" という理屈になっている。
前例に従った慣例だが、東京都の銭湯の入浴料金は、知事が決めていると考えてもいい。

舛添さんが、任期を全うせずに知事を辞めれば、のちのち東国原さんや、橋下さん(あるいは森田さん)ら、知事経験者と比較されるか、知事経験者から辛辣な意見を向けらるだろう。
そんな時に、舛添元知事にも弁明できる余地を残しておいた方がいい。

『私は休みの日に、銭湯で都民の意見を直接聞いていた。』
『行政の長として、形式でハンコをつくのではなく、銭湯の入浴料金だって、実態を把握した上で、利用者の声も聴いて判断していた。』
と。
(万が一、銭湯で領収書を貰っていたら、某週刊誌か東国原さんに突っ込まれ、『"盗っ人にも三分の理"ですか』とオチがついてしまうだろう)


任期半ばで、都知事を辞めるのか、4年分の報酬を受け取り済みとして、これから無報酬で人気を全うするのか。
舛添さんにしたら、どちらも嫌だと思うが、残りの2年間を無報酬で全うすれば、2018年の知事選挙で再選の可能性もある。
2018年で政界から引退した後も、本を書いて(あるいは、講演会で)元をとれるだろう。