こんにちは。FSD・セックスレス専門カウンセラーの松尾 聡子です。
私も意見を寄せさせていただいている、
週刊文春さんの『夫婦の「セックスレス」を本気で考えた』という連載で
田園調布大学教授の荒木乳根子先生がこんなふうに解説されています。
つまり、ホルモンの違いも性欲の差に関係している、ということです。
もちろん、性欲の強さには個人差があるので、
男女で一律に分けられるものではないと思います。
ただ、こうした身体的な違いがあるからこそ、
女性が行為を拒否したときに
「オレの性欲はどうすればいいんだ!」
「性欲を我慢する苦しみは、女にはわからない!」
「夫の性欲を受け止めるのも妻の仕事だ」
という主張が出てくるのかもしれないですね。

一方、女性には「生理」に伴うさまざまな不調があります。
頭痛や腹痛、めまい、吐き気など身体的な症状が出る人もいれば、
イライラしたり、理由もなく落ち込んだりなど、精神的な症状が出る人もいます。
症状の程度も現れ方も、人それぞれですし、
これこそ、経験していない男性にはわからないものです。
だからといって、妻が夫に
「あなたには生理痛の苦しさなんてわからないでしょう!」
「このイライラ、どうしてくれるのよっ」
「妻のイライラを受け止めるのが夫の仕事でしょ!」
と言って、夫にイライラをぶつけたり、相手を傷つける言葉や態度を取ったりしたら、
どうなるでしょうか。
自分がつらいことと、そのつらさを理由に相手を傷つけていいかどうかは、別の話ですよね。

ホルモンの影響を受けて、自分の気持ちや身体が翻弄されることは、男女ともにあります。
だからといって、周りの人を傷つけてまで自分の事情を最優先していい、
ということではないと思うんです。
大切なのは、そういう時期に
周りを傷つけることなく、自分も心地よく過ごすために
自分の心と身体とどう付き合っていくか、ということです。

たとえば、女性の生理の場合で考えると
「生理休暇」などの制度がある場合は、それを利用したり、
体調が不安定になりそうな時期は余裕のあるスケジュールにしたり、など
自分で対策をしておくこともできます。
また、生理でイライラしそうな時期は前もって家族に伝えておいて、
家事に協力してもらったり、一人になれる時間をつくってもらったり。
そんなふうに、自分の状態を伝えた上で必要な「配慮」を求めることも対策の一つです。

ただし、ここで大切なのは、
配慮を求めることと、相手に自分の事情を押し付けることは違う、
ということです。
自分のつらさを理解してほしい、できる範囲で協力してほしい、
そう伝えることはわがままではありません。
でも、相手の気持ちや事情を無視して、自分の事情や要求だけを押し通そうとすると、
ただただ、相手に負担を強いることになってしまいます。
これは、男性も女性も同じです。
性欲への配慮を求めることが、多くの場合、相手に我慢を強いることになりがちです。

自分の心と、自分の身体は、自分のものです。
だからこそ、自分の心と身体を自分で大切にする方法を考え、
必要な対策をしていく。
その上で、自分一人では難しいことについては、
相手に協力を求めたり、一緒に方法を考えたりする。
そんな関係を作っていけたら、ステキですね。
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