Carl lZeiss Planar 35mm F3.5
1950年代の西ドイツ製レンジファインダーカメラ「コンタックス(Contax)IIa / IIIa」用の交換レンズとして、1954年に発売されました。
このレンズは、戦後のツァイス・オプトン(Zeiss Opton / 西独ツァイス)が展開したコンタックスCマウント用レンズ群の最後発モデルの一つです。
廉価版としての登場: 当時の主力広角レンズであった「Biogon(ビオゴン)35mm F2.8」よりも安価な選択肢として投入されました。
設計: 4群5枚のレンズ構成を採用しており、全ての個体にコーティングが施されています。
希少性: 生産期間が短かったこともあり、中古市場では比較的希少なレンズ(特に「Carl Zeiss」銘のモデル)とされています。
上位モデルのBiogonが「歪みの少なさ」で名を馳せたのに対し、このPlanar 35mm F3.5は以下のような評価を受けています。
- シャープネス: 中心部だけでなく、周辺部まで非常に高い解像度を持つと評されています。
- 色再現: 現代の視点からも「パンチのある、鮮やかな色乗り」が特徴的とされています。
- 歪曲収差: 歪みがほとんど感じられない優れた光学設計です。
「Planar 35mm F3.5」が35mmという焦点距離で、かつ「Planar(プラナー)」の名を冠して登場したのには、当時のツァイスの戦略的な理由がありました。 一言で言えば、「主力広角レンズ(Biogon)の安価な代替品(廉価版)を作るため」です。
- ライバルに対抗する広角の標準化: 1950年代当時、ライカなどの競合他社において「35mm」は広角レンズの標準的な焦点距離として定着していました。ツァイスもこの市場をカバーする必要がありました。
- Biogon 35mm F2.8の補完: 当時のツァイスには最高峰の広角レンズ「Biogon 35mm F2.8」がありましたが、これは非常に高価でした。より多くのユーザーが購入できるよう、明るさをF3.5に抑えた「廉価版」として開発されました。
- 設計上の制約と選択: 当時の技術では、明るい広角レンズ(Biogonなど)は複雑な構成が必要でした。一方、F3.5程度であれば、比較的シンプルな4群5枚のプラナー型設計でも、歪みが少なく周辺まで安定した画質を確保できたため、このスペックが選ばれました。
RF Contax IIa Planar 35mm F3.5 とBiogon 35mm F2.8
Planarというと4群6枚のレンズ構成なのですがこのレンズは35mmなのか4群5枚なんですね。
奈良郡山城の門から撮影 バックの情景が何かスクリーンで映し出されたような感じで撮影してみました。
大和文華館の梅
数十年前にうちの兄がこのPlanar を購入したときにはあまり特徴のない描写というイメージしかなかったのですが。
久しぶり(何十年ぶり)に友人から譲り受けたレンズを撮影して、かなり鮮やかな描写をするレンズだと再認識しました。
Bigon35mmよりも軽いしコンパクトなレンズなので携帯製には良いです。







