Xenon 50mm F1.9 バリエーション | 空は見れど

空は見れど

カメラ、写真の大好きな方寄ってらっしゃい見てらっしゃい、面白い機材も紹介するよ
日本中をスナップした映像を載せて行きます

Xenon 50mm F1.9 というレンズは1眼レフカメラに多く供給されたレンズです。 エキサクタ、アルパ、プラクチカ、M42、レクタフレックス、レチナ などのカメラなどが挙げられます。
Xenon F2よりも評価は高いのです。アルパなんかは最後までリスト化されていたレンズなんです。
Xenon 50mm F1.9は、おおよそシリアル番号から 1950年~1955年頃 に生産されたエキザクタ(Exakta)マウント用のモデルであろうと推測いたします。

一番古いのはALPA Xenon と初期型のEXAKTA のXenon 50mm F1.9におなります。1950年9月に生産されています。シリアルは両方ともに236万台

Retina-Xenon: Kodak Retinaカメラ用のDKLマウント版などは、1959年~1974年 にかけて広く製造されていました。

EXAKTA CAMERA のレンズで1950年制 25台しか作られていない最初期モデルです。 236万台

市場に出てくるとプロトタイプとして出ている場合もあります。

 

1950年−1952年に作られたXENON 50mm F1.9 ALPA シュートマウント 375本製造されている。 236万−238万台

  

トロニエ博士が1944年に去った後、彼が残した設計資産を戦後の最新技術(新しいガラス材や反射防止コーティングなど)に合わせて最適化する必要がありまし 

た。クレムトとマッハーは 1951年 に、5群構成の「Kleinbild-Xenon(小判クセノン)」をベースとした Xenon 50mm F2 の再設計を手掛け、戦後型Xenon

の基礎を築きました。 

この1951年の再設計コンビ(クレムト&マッハー)によって、F2モデルをさらに改良・大口径化したのが Xenon 50mm F1.9 です。 

光学設計: 4群6枚の変形ガウス型(ダブルガウス型)を採用しており、トロニエ時代の設計思想を継承しつつも、実用的な明るさと高い描写性能を両立させた、戦後シュナイダーを代表する銘玉となりました。 

クレムト & マッハー: トロニエの理論を実用的な製品へと昇華させ、1950年代~60年代のカメラ黄金期に適合する高性能な標準レンズとして完成させました。 

このように、Xenon 50mm F1.9は「トロニエの独創性」と「クレムト&マッハーによる戦後の精密な再設計」が融合して生まれたレンズと言えます。

 

 

シュナイダー・クロイツナッハの Xenon 50mm F1.9 は、1950年代から70年代にかけて多くのカメラメーカーに供給されたため、外観やマウントの違いにより非常に多くのバリエーションが存在します。 

主なバージョンと特徴は以下の通りです。 

①マウント・供給先による主な種類 

供給先のカメラシステムに合わせて、外観デザインやマウント規格が異なります。 

  • Exakta(エキザクタ)用:
    • 初期のアルミ白鏡胴(18~20枚の多枚絞り羽根を持つ豪華な仕様)から、後期の黒鏡胴、ゼブラ柄まで存在します。
    • 重厚な作りで、オールドレンズファンに非常に人気があります。
  • M42(Edixa)用:
    • 西ドイツのEdixa一眼レフ用に供給されたモデルで、Edixa-Xenon と刻印されています。
    • ゼブラ柄のデザインが多く見られ、汎用性の高いM42マウントであるため高値で取引される傾向にあります。
  • Retina DKL 用:
    • Kodak Retina Reflexシリーズ用の Retina-Xenon が最も有名です。
    • 1959年~1974年にかけて製造され、絞り環がレンズ側になくカメラ側で制御する構造が特徴です。
 ・Balda 用のXenon 50mm F1.9 LENS
 
 
 
  • ALPA(アルパ)用:
    • スイスの高級カメラALPA用に供給されたモデル。初期の白鏡胴タイプなどは非常に希少で、高額で取引されます。 

 

ALPAアルネラ用のLensとして1953年−1957年まで製造 476本製造

 

  • Robot(ロボット)用:
    • Robot用に供給されたモデル。白鏡胴と黒銅鏡タイプがあるが非常に希少 

Robot用Xenon 50mm F1.9 黒銅鏡LENS

 

Robot用Xenon 50mm F1.9 白銅鏡

 

②外観デザインによる分類 

製造時期によって鏡胴のデザインが大きく3つの世代に分かれます。 

  • 白鏡胴(アルミ・シルバー): 1950年代の初期モデル。多枚絞り羽根を採用しているものが多く、造りが非常に精緻です。
  • ゼブラ鏡胴: 1960年代に流行した、黒とシルバーの縞模様のデザイン。Edixa用などに多く見られます。
  • 黒鏡胴: 1960年代後半から70年代のモデル。よりコンパクトに近代化されたデザインです。 

③ 性能面の違い 

  • 光学設計: ほとんどのモデルで 4群6枚の変形ダブルガウス型 を採用していますが、マウントや製造時期により最短撮影距離(1m、0.5mなど)やコーティングが異なります。
  • 絞り羽根: 初期のエキザクタ用などは18~20枚と非常に多く、円形に近いボケが得られますが、後期のDKL用などは5枚程度に簡略化されています。 

これらのバージョンは光学的な基本設計(クレムト&マッハーによる再設計)を共有しつつも、鏡胴の作り込みや操作感、絞り羽根によるボケ味の個性が異なるため、コレクション性の高いレンズとして知られています。

 

 

 

Xenon 50mm F1.9のバージョンを外観の違いで見ていきましょう。

まず初めは初期型です。

 

A.   白鏡胴(アルミ・シルバー)

 

       1951年製造 初期(前期)モデル。初期はスリムな銅鏡になります

  1950製とは少し形状が異なります。1951年製 249万台

製造本数 役670本弱製造されている。 市場にはかなり稀にしか出てこないバージョンです。

Xenon 50mm F1.9 初期Lens 描写 

場所は 大阪松原 屯倉神社

 

 

 

B.    白鏡胴(アルミ・シルバー)

1953年製 初期後期バージョン。上のLensと違いは少し太めの銅鏡で絞りがオートになっています。

白銅鏡のレンズは、非常に珍しく市場でもなかなか見ることがないバージョンです。

1953年−1954年に製造  製造本数 約2500本程度 

 

Xenon 50mm F1.9 初期(後期)Lens 描写 

場所は 大阪松原 屯倉神社

 

1950年以降にALPA Xenonとして製造されている 製造本数は1006本

 

 

 

C.    ぜブラ鏡胴 

1956年から1960年頃のLensになります。

 

真鍮フレームの素材は、ゆっくりと軽めのアルミニウムへと変化してます。

シュナイダーレンズの比較的高価格である点については、確かに品質が高く、重量にも優れています。

オートマチック絞りに変化してます。シュナイダーは、オートマチック絞り式一眼レフレンズを提供した最初のレンズメーカーでもありました。  

Xenon 1:1,9 / 50 mm ADB - feet-Version。Xenon 1:1,9 / 50 mm ADB - m-Version Xenon 1:1,9 / 50 mm ADB - Version 1958

少し外観の形が変わったものが存在します。

ZEBRA 前期 細身の鏡胴です。

 

Xenon 50mm F1.9 Zebra前期型 Lens 描写 

場所は 大阪松原 屯倉神社

 

 

D.  Xenon 1:1,9 / 50 mm ADB - Serie 1966 
  最終バージョンとなります。ここでも2つのバージョンがあり先端が短いものと長いものがあります。

  

  多分形状が変わるごとに色々な見直しもされており、設計変更、コストダウンもされていると思われます。

  基本のレンズ構成は変わっていませんが素材とかレンズそのものの設計も変わっているかもしれません。

 

Xenon 50mm F1.9 Zebra 後期期型 前期型よりも銅鏡が太めで、絞りが赤で表示されています。

 

Xenon 50mm F1.9 Zebra後期型 Lens 描写 

場所は 大阪松原 屯倉神社

 

 

E.   自動露出トラッキング(NFA)付きレンズ

  レンズのシリーズを取り付けた際に露出計と自動追跡、これは比類のない技術的な珍品でした。

       露出計の結合に加えて、レンズにはもう一つの魅力として自動被写界深度表示です。実物は見たことはありますが、実際に手に取って動

  いているところは見てないので本当に機能したかは不明です。 

  現在経年劣化したレンズも多いので動く個体を探すのは大変でしょうね。

  Xenonには2つのバージョンがありXenon NfA 1.9/50、全自動絞り、自動視野深度表示、1961年。Xenon NfA 1.9/50、完全自動絞り、  被写界深度表示バージョンは1963年のISCOデザインに対応。

  このバージョン上の露出機器が外れたレンズを市場で見受けられます。販売価格が高額だったこともあり希少性のレンズです。

  

 

F.   M42(Edixa)用

  • 西ドイツのEdixa一眼レフ用に供給されたモデルで、Edixa-Xenon と刻印されています。
  • ゼブラ柄のデザインが多く見られ、汎用性の高いM42マウントであるため高値で取引される傾向にあります。

 

Edixa-Xenon 50mm F1,9 Zebra M42

 

Edixa-Xenon 50mm F1,9 Zebra M42 Lens 描写 

場所は 大阪松原 屯倉神社

 

 

G.  Retina-Xenon 50mm F1.9 DKL

  • Kodak Retina Reflexシリーズ用の Retina-Xenon が最も有名です。
  • 1959年~1974年にかけて製造され、絞り環がレンズ側になくカメラ側で制御する構造が特徴です。

Retina-Xenon 50mm F1.9 DKL

 

Retina-Xenon 50mm F1.9 DKL Lens 描写 

場所は 大阪松原 屯倉神社

 

H. Exakta M42 ALPA マウントの黒銅鏡 Xenon 50mm F1.9

 ALPA 黒銅鏡の製造本数は、572本

 

 

上記2枚の写真はM42

 

Exakta Lens

 

 

 

Xenon 50mm F1.9は球面収差の過剰補正で、ボケはザワザワと硬く2線ボケも発生しますが、柔らかさと美しい描画力は、

撮影する人を魅了するレンズだと思います。

ピントピークでも過剰補正型特有のハロがでる(前期ほどハロは、出ますが後期はかなり抑えられています)

各時代のレンズを使ってみて、時代が新しくなって新しいレンズで進化していることがわかります。

またこのレンズの設計にはTronnierは携わっていませんが、Tronnierの設計思想の収差を全て取り除かない考えは、このレンズにも生きいます。Schneider-Kreuznach の凄さかもしれません。

 

 

Xenon 50mm とは少し違いますが

Xenon 40mm F1.9というLensがRobotに搭載されています。

Xenon 50mm F1.9より遥かに古く 数多く生産されているレンズです。

1948年にはすでに量産されていました。

 

 

 

Xenon というレンズを調べて使ってみると奥が深いことがわかります。