Chapter 1634: 音楽は刹那なり | Jet Stream

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夏というとどうしても災害を連想してしまうのって、現代ならではなんでしょうね。

訃報という暗い話題から始まってしまうが、世界のオザちゃんことじゃぱんを代表する指揮者、小澤征爾がお亡くなりになりましたね。

 

2000年代はニューイヤーコンサートや数々のオペラ、音楽の都国立歌劇場音楽監督などなどきらびやかなステージを積みまさに無双の指揮者といえるところだったが、食道癌の手術をしてからというものすっかりと老け込んだ感があったところ。

交響曲を指揮するに当たっても楽章ごとに休憩を入れないといけない状態に陥ったときにはこの御仁の指揮する演奏会を観に行く機会を逃してしまったかとか思ったところだが、ついにいよいよそれは永遠に叶わぬものとなってしまった。一度もこの御仁の指揮を観ずに終わってしまった。

 

今年春くらいにラジオで、確か練習会場での録音だったのか状態のあまり良くない音源が流れてたが、アレはスゴイ演奏でしたね。

直前に録音されたという小澤氏指揮のベートーベンの「エグモント」序曲だったが、あんな文字通り命を削るのを絵に描いたような指揮を感じる音源は聴いたことがなく、在宅勤務中の手が完全に停止した。


…能率悪くてスミマセンねぇ。

※参考動画。先述の音源とは関係ありません。

 

コレで思いましたね、嗚呼この御仁はもう舞台には立てないのだろうと。根拠は無かったものの、ベートーベンくらい前の作曲家の曲にあっても、そして練習においてもひとつひとつあんな重々しい指揮をしているんだと、他など推して知るべし。毎回の指揮にコレだけ死力を尽くしているんだと長くは持たないのではないのか、と。

それから1年経たずにこの訃報ですからね。自宅での心不全だったそうで、無理な延命は避け基本的には静かに生活できるように配慮されていたんでしょうね。

 

それでも88までは生きることができたというんですから、健康寿命かどうかはともかくやはり音楽家は長生きな方が歴史的にも多くいらっしゃるということでもあるんだろう。

謹んでお祈りを申し上げます、合掌。

 

で、話は変わるが同じく音楽の話題。

実は自分、明後日舞台に出るんです。12月にもコラムの話題に書いていたが、コレの本番でして。懐かしの方々との檜舞台。音楽の刹那の楽しみを味わうってわけです。


明日が本番前最後の練習。そして恐らくその後決起飲み会でもあるんだろう。

3連休の最終日というのもあり、本番後は恐らく飲みなどはせず流れ解散になるんだろうと思われる。北陸で被災してお仕事にてんやわんやのSや、まだまだ体調的に不安が残る中関西からやってきて練習指揮者という過激なリハビリをする格好になってしまった2Tなど、地方出身者も多いのでまず夜までは一緒にはならぬだろう。

自分も妻子が会場にやってきて一緒に帰るという流れで想定しているし。

 

自分には本番前は普段酒を飲まない習慣があるんだが、こういう想定がある以上明日の決起飲みは例外中の例外。

楽しみで仕方がないですね。調子こいて飲みすぎないように細心の注意を払わねば。ウコンなんて必需品でしょうね。

そして今月末と来月半ばにTイックの試験を予定しているので、明日夜をもって自分は禁酒期間入りすることにしている。今月末のほうの受験票が届くのは来週初めのはず。

去年秋の試験が終わって以来お留守がちなので、そろそろいい加減この勉強関係でもギア上げないといけないところなんですよね。