※HONEY.3の続き
予想よりずっと早く、10分も経たないうちにチャーハンはやってきた。
酔っ払いチャーハンとカウンターに並んで座る。
お料理人さんにそれとなくリクルーティング。
裏メニューのゆばピザを頂く。
おじさまが帰って、『H』の店長も来て並ぶ。
結局このメンバーである。
今日はザーサイがいないのが不思議なくらいである。
チャーハンがお料理人さんとばかり喋っているので、
「あのね。この間ね、酔っ払って《チャーちゃんは、あたしのことがうざいのー》とか《チャーちゃんのケータイにあたし、「すいか角煮」って登録してるのー》とかさんざん叫んで寝ちゃったの。うざかったって友達に言われた」
とうざいことを店長に言う。
「へぇえ。すいかちゃんがそういう酔い方するの、珍しいね」
「そうかなぁ・・・」
「そういうの、見たことないよ」
「うーん。でもね。ケータイやなの!」
そう言ってわたしは置いてあったチャーハンのケータイをつっついた。
「何だよ」
「ねぇ。今、直して。《すいか角煮》やめて」
「何だよ。お前そんなちっちゃいこと気にしてんのかよ」
「うん。やだ」
「オレはね、角煮のおかげでお前と知り合えたこと、大事にしたいの」
「はいぃ?」
「何だよ。オレとお前の関係でそんなちっちゃいこと、気にしてんのかよ」
チャーハンは本当にむっとしてるような言い方をした。
「オレとお前の関係?そんなの関係ないよー。」
「女の子だもんね。気になるよね」
横から、店長がフォローしてくれた。
「わかったよ!直せばいいんだろ直せば!」
チャーハンはケータイを持って、わたしの登録を変えようとした。
「何がいい?」
「すいかハニーにして」
「ハニー?」
「うん」
「HONEYねハニー」
チャーハンはそう言って、すいかHONEYと登録を変更した。
「あ、なんかHONEYっていうお店の人みたいになっちゃった。ま、いいか」
ひとしきり飲んで食べて、『健心流』を後に。
エレベーターで抱きついてくるチャーハンをよしよしする。
いつものように3人でタクシー。
わたしが降りるまで思い切りイチャイチャしてチューした。
毎度毎度、店長ごめん。
帰宅してしばらくしたら、『P』に行っていたりんごちゃんからメールが来た。
アフターしていると、ベリーちゃんをゴディバが迎えに来て、二人で消えたまま連絡がないそうだ。
何しちゃってるんでしょう?