※興ざめ。3の続き
《もう、すいかの嫌味には疲れたわ。自分のやりたいように、好きにどこにでも行ったらええわ! ごちそうさま》
どんなに怒っていても、ごちそうさまは言う。
それが営業っぽさ全開で更に腹が立つ。
《それはどうもお疲れさまでした。嫌味ですみません。疲れない、いいお客さまだけ相手になさってください》
嫌味ですまん。という嫌味を言う。
今までのケンカと全然違う。
なぜなら、あまり感情がない。
大きなケンカしたときに、かなりの確率でわたしは泣きながら帰っていた。
でもケンカの瞬間は「むかつく」とは思ったけど、その後来るはずのに「悲しい」という感情がない。
全く嫌いになった訳じゃない。
まだ少しは好き。
でも、強い思いはもうない。
たぶん、客としてはすごくいいコンディションだ。
ここのところ本当に穏やかだった。
今月は1回しか一緒に食事していない。
しかもラーメン。
お店に行ったのは週1。
全然、ゆっくり話をしていない。
さみしいような気もするが、このくらいがきっといい。
できればお店に行くのも、もう少し減らしたい。
あれだけ好きな時期があったからこそ思う。
嘘でも受け止めてもらえなかったからこそ思う。
感情が穏やかな今だからこそわかる。
ハンバーグくんに振り回されないで、わたしはわたしのペースをつくった方がいい。
で、他店に行くときは黙っていればいい。
わかってて、怒らせたくて今日は言ってしまった。
ハンバーグくんのプロっぽくないところが好きだったけど、これからは違う。
嘘でも受け止めてくれなかった人に、お金なんか使えない。
わたしはあの瞬間に「興ざめ」したはずだった。
わたしは客のプロになりつつある。
それはとても残念なことだ。
わたしたちは少し学習して、今回のケンカでは「さよなら」を言わなかった。
プロの客として、今まで回りにいなかったプロのホストに興味を持ったのかも知れない。
チャーハンが勝手に決めた1週間のリミットが近づく中、『C』はもうすぐ旅行休みに入る。