樹園が雑木林に・・・・放置スギ・ヒノキ林との違い | 中野瑞樹『5300日フルーツ物語』the Japanese Fruitarian

中野瑞樹『5300日フルーツ物語』the Japanese Fruitarian

元東大教員 体を張るフルーツ研究家
Mizuki Nakano Official Blog
”Let's pass cleaner batons to the next generation by eating fruit!”

高齢化の影響で、大阪の花樹農家さんも減少の一途だとのことです。
かつては見渡す限りの樹園も、今や雑木林になっていました。
そういえば、日本の花粉症の主原因である、手入れされず放置された人工スギ・ヒノキ林とは事情が異なります。
日本の森の約41%、日本国土の約27%が、スギ・ヒノキ・カラマツなど(針葉樹)の人工林です。近畿の森の約50%はスギ・ヒノキです。
これらのうちの半分は、戦後の拡大造林政策で、植えられたものとされています。
針葉樹は葉が細いため、針葉樹だけを密に植樹すると、光が林中にあまり届きません。
問題になっているスギ・ヒノキ林は、密に植えすぎたのと、間伐や枝打ちなど手入れをせず放置されたことが原因で、昼間でも薄暗く、下草がほとんど見られません。そのため、100年以上経っても細々しいスギ・ヒノキのままです。
薄暗いため花が少ないため、虫も少なくなります。
スギやヒノキの実は、動物たちの食糧にあまりならないため鳥や小動物もほとんど見られません。
遠目には濃い緑でも、中は生物多様性が著しく低いため、”緑の沙漠”と言われます。
しかし、同じ放置でも、樹園や果樹園だと異なります。
放置され10年もしないうちに雑木林です。
雑木林では実のなる樹木もあるので、それらは小動物のえさになります。





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