夏目友人帳伍 特別編 一夜盃

 

いつもはネタバレ感想書いてますけど、今回は円盤特典ということで極力ネタバレしない方向で書きます。

夏目友人帳伍Blu-ray・DVD4巻に収録された特別編、「一夜盃」の感想です。

 

ある妖怪夫婦の物語。この話の前に収録されている第十話「塔子と滋」と対になるような一編です。

 

受け入れる変化、求める変化

ハツナとヒヅチの妖怪夫婦、夏目史上かつてないくらい、とっても人間くさい妖怪でした。気心知れた遠慮のない、そして温かいやりとりは、聞きながらついニヤニヤしてしまう。

日々を味わって楽しんで過ごしているんだなというのがわかって、長い時間を生きてきた末の、ひとつの理想形なんだなぁ。

 

変化の末に安定した日々にたどり着いて、でもそこにも避けられない変化はあって。そんな時間の流れに対する彼らの向き合い方というのが、このエピソードのテーマなのかな。

こればっかりは、長く生きてみないと実感として分からないことかもしれない。第十話で塔子さんが「いつかいつかあの人を失う日が来たら」「いつか私を失っても」と静かに想いを巡らせていたその境地も、今の私にはちょっと想像がつかないところではあって……そして分からないからこそ、説得力みたいなものを感じる。

 

妖怪たちもまた長い時間の旅人で、変化を惜しむけれども抗わない、流れのままにある、そんな立ち位置にいて……そこに関わっていく夏目くんはまだそこまで達観できていなくて、それゆえの痛みを感じてしまうのを、ニャンコ先生は傍で見守っている。そんな構図が、このエピソードで改めて見えた気がするな。

 

でも、夏目くんも一人で一方的に影響を受けているわけじゃないんだよね。

夏目くんとの関わりは、いずれ来る終わりを受け入れようとしている彼らに、また違った変化を求めさせる。ただ流れを受け入れるよりもでこぼこ道かもしれない、でも前向きな変化を。

藤原夫妻にとって夏目くんを引き取ったことはまさしくそれなんだろうなって思う、そんなラストシーンでした。

 

ニャンコ先生

ニャンコ先生のかわいさがMAX。お酒飲みたくて駄々こねてるのになんでそんな可愛いの。

あと、「ニャンコ先生だ!」って……前から思ってたんだけど名前それでいいの?斑じゃないの?「ニャンコ」部分は夏目くんの命名だよね。気に入ってるの??かわいい。

 

そのほか

「人間は大人にならないとお酒を飲めないの!」レイコさん意外と真面目ね……。

そして、それを納得して夏目くんにお酒を勧めない彼らも真面目。犬の会はあんなにしつこく勧めてるのに。

それから、夫婦の回想シーンで入るカットが切り絵風でとっても綺麗でした。

 

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