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前回の話


 

 



続きです。

 

 

 

そう、ようやく「頭」を感じて

娘のときの感覚でいよいよ

10センチになったか?と思うも・・

 

 

言われたのは

 


「赤ちゃんの頭はすごく下がってるけど・・

まだ7センチですね」

 


という診断。

 

 



 

気が遠くなりましたチーン

 

 

 

これでまだ7センチ?

 

うそでしょ?

 


って感覚。

 

 

 

かなり前から、

娘のときと比べても

毎回陣痛の強さが

いよいよ生まれる直前でしょ!

(直前じゃなかったとしても

10センチに向けてがんがん

突き進んでるでしょ!)

 

ってほどにバリバリ強くて

 

そしてそれをなかなかの時間

繰り返してきて

(消耗だってすごいよ!)

 

なのに進まないって

何度か言われたりして

 

ついになんか

高位破水して抗生剤飲んで

不安になり

 

でもまだ進まず長くて、今度こそ!?

 

みたいなこのタイミングでの

 


・・まだ7センチ。

 

 

 

また「進んでない」って診断。

 

 

 

もうゲンナリすぎるというか

絶望に近いというか

いまにも泣き言吐きまくって

泣き出すこともできそうなのを

それをやっても

消耗はしても進まなさそうだし

メンタルも負に突き進んで

いいことないって分かるから

しないけど

もう限界こえてるというか

 

そもそもまず体が

限界こえてるっていうか。

 

 

↑5年も前のメンタルを

思い出しながら今の私が

書いているので、

当時実際に思ったことと

少しずれがあるかもだけど、

だいたいこんな感覚だったと思う。

 

 

 

 

 

もうずっと

理性より「体感超優位」の

激しい波の中に居続けてるから

 

そして消耗してるから

 

冷静な思考で分析することも

質問することも

ままならないんだけど

 

 

さっきから言われる、

この「赤ちゃんの頭は

すごく下がってるけど開かない」って

 

 

なんなんだ・・って感じですよ

 

 

 

知識もあまりないし

 

どういうこと?

 

それって

問題が起きてるってこと?

 

それともよくあること?

 

下がってるなら

開くんじゃないの?

 

など、いろいろ分からないですが、

でも本当このときは冷静に質問してみる

余裕がなかったと思います・・泣き笑い

(記憶なし)

 

 

 

そんな、

ほぼ絶望?しながら

波に耐えづづける私に


助産師さんからフォロー?のように

言われたのは、

 

「破水すれば進むんだけど、

赤ちゃんの膜が強い」


ということ・・・

 

 

(これも冷静に考えられる頭なら

「膜が強いってどういうことですか?」

って細かく質問したいところ笑)

 

 

 

もうメンタルも

やられ気味なのもあるのか、

 


「昔だったらどうなってただろう」

 


みたいなことを思いました。

 

 

 

なんというか

 

この「強いのに進まない

(ずっと開かない)」状態や

 

「赤ちゃんの膜が強い」

という謎ワード・・

 

自分の実感から

 

「スムーズじゃない」

 

って分かるし

 

(この時点で私が「おかしい」

「何かが上手くいってない」まで

感じてたかどうかは忘れてしまった)

 

 

 

「先が見えない」

「どうなっちゃうんだろう」

 

みたいな不安からの

 

もし、このあと何か

緊急手術とか

赤ちゃんや私の命の危険

みたいなことになったら!?

 

という怖さも感じていたから

 

 

「もしこれが昔の日本とかで

設備が整った病院もなくて

今私がこの状態だったとして、

そんな危機が降りかかったりしたら

 

(ほぼ)終わりだ・・

 

だから今病院にいて、現代で、

 

私、とりあえずよかった」

 

みたいな気持ちが

まずあったと思うんです。

 

 

 

それか、もしかしたらこの時

「このあとの進み方によっては

膜を人工で破る(ことができる)」

話をされて、

 

あぁ、場合によっては

そういう処置をしてくれる

現代でよかったけど

 

これがそういうことを

してくれない昔だったら・・

と想像したのかもぼけー

 

 

 

それと

 

もし、この整った分娩室も

こうして見守って診断してくれる

助産師さんのサポート体制も

(何かあったときも

たぶん対応してくれる施設も)なくて

 

江戸時代の家(なぜ)とかで

一人耐えながら

自然分娩してて

この状態が続いてたとしたら私、

 

不安と恐怖で

メンタルどうにかなっちゃってたと

思うから

 

あぁ現代で

とりあえず私は今

病院設備と助産師さんと

現代医学に守られていてよかった

 

みたいな感情?ネガティブ

 

 

 

この強さの陣痛で

 

この消耗で

 

この「生まれる直前感の

衝撃としんどさ」が

こんなに長く続いていて

 

なのにまだこれが長く、

永遠のように続く

未来があるのだとしたら

(今それを宣告されたようなもん)

 

 

私、きっと

不安や頼るもののなさ(精神的にも

時間や進み方の目安的にも)・

死の恐怖とかに耐えられなくて

 

精神崩壊しまう気がするな~って

思うから。

 

 

 

今、大変だけど

「何かあったらプロが適切に

処置してくれる心強さ」があるから

私はなんとかメンタルを保てているなって。

 

 

もしこれが昔だったら、

きっと私は

今の私が感じなくて済んでいる

とてつもないストレスを感じて

より大変なことになってたよねコワイ・・

 

みたいな

 

たしか、そんなことを

思ったような気もします不安苦笑

 

 

 

少なくとも

3年前、スムーズで自然だった

娘の出産の後半では

感じなかったような、

 

「昔だったら私、どうなっちゃってたんだろう」

みたいな想像をするほどまでには

不安にやられていました。

 

 

 

 

 

このころには私の個室に、

担当の助産師さん(Sさん)の他に

もう一人ベテラン助産師さんが

見に来てくれていました。

 

 

 

とはいってもあくまでも

Sさんが私の担当で

責任者(主導する人)で

 

ベテランさんは立場的に

サブというかヘルプみたいな

体制のような雰囲気。

 


たぶん病院の役割分担的に

そういうことになってるんでしょうね。

 

(年数関係なく、担当の人が主導、みたいな。

私はベテランさんが

代わってくれるとありがたかったなって

思うけど、これも勝手な想像キョロキョロうずまき

 

 

 

このときの私がもう

「助産師さんが時々のぞきに来るような

段階」をこえていたのか、

 

(実際、呼吸は毎回逃せる経産婦ですが

異常なほど毎回全力使わなきゃ逃せない

陣痛で満身創痍状態がずっと続いていたので

できれば本当ついていてほしい状態!おーっ!

 


たしかもう、

Sさんはほぼずっと

私のそばにいてくれて

 

ベテラン助産師さんが

時々なのか、ある程度の時間なのか

来てくれるような感じでした。

 

 

 

で、Sさんがベテランさんに


「もう毎回体に震えがくるほど強い波が

来ている状態」


って伝えていて

 


横で全身震わせながら

全力で逃してる私は

 

「そう!その通り!それをもっと伝えて!」

 

って心境だったのを覚えてます。笑

 

 

 

なんならSさんがそう伝えるかなり前から

「全身に強い震えがくるほどの強い波」

を何度も何度も乗り越えてたので、

 

「とっくにずっとそうだよ!!」

 

って内心思ったり魂が抜ける

 

 

 

Sさんも、その言い方や雰囲気などから

 

「なのにずっとこの状態で

なかなか進まないんですよ

なんででしょう」

 

「もうお産が十分近いと思うんですが」

 

って思っていて、先輩の判断を

仰ぎたそうなのが感じられる。

 

 

 

続きます。

 


次、いよいよ分娩台へ!

 

 

次の記事


 


・・・ちょっと今回、

「昔だったらどうなってただろう」の内訳(?)

を思い出して書くのに、

たぶん1時間ぐらいかかりました・・

 

5年前で記憶がおぼろげになっている

からこそ&私自身にとって大事な

思い出記録になるこの出産レポだからこそ、

 

当時の自分の感覚にできるだけ

近い書き方をしたいと思って

 

思い出そうとしてみたり、

書いた文を何度も見ながら

「当時の感覚と違和感がない

(と今思える)か」を

自分の中で確認しては書き直してみたり

してるうちに時間が経っていく~・・

 

当たり前ですが、年月が経つほど

この作業に時間が必要ですね。

 

だからこそ早く(でも丁寧に)書き上げたいー!