カウンセリングオフィス・フロンティア公認心理師の小島俊久です。
今週のカウンセリング教室のテーマは「自律的な生き方」。
自立と依存はよくテーマになりますが、心理臨床では自律か他律かが真の主題であることが多いです。
行動だけではなく思考や感情などを含む自分自身を自分がコントロールできる自律性がどれだけ獲得されているか。
自らの意志によらず、他者や周囲によって支配されたり操作されたりする他律的な状態にないか。
自分らしく生きることや、本当の自分がわからないなどが主題になる背景には、この自律的かどうかが問われていると言えます。
依存的だから自立しないと、と行動のみに焦点を当てた取り組みが上手くいかないのは、思考パターンや感情表出パターンが他律的だからでしょう。
その行動や行為は自分自身の自発的行為か外発的要因か。
本心から自分がそうしたいと選択し決断したことか。
なかなか自律的になることは難しいものですが。
私は、カウンセリングにおいてクライエントがどのように変化、成長されているのかの尺度として、どのくらい自律的になられたかを目安にします。
自分の思考、感情、行動に責任を持ち、統制できるかどうか。
自主的、自発的に選択、決定し、その結果に対して生じる思考、感情も自分でどうにでもコントロールできる。
自分の運命を自分で決定していく、という姿勢。
完璧にできる必要などなく、その様な指向性かどうかで、先ずは十分だと思います。
何故、あなたは私を怒らせるの!
と、夫婦や親子で交わされるこの表現は、自分の感情を他者によって操作されている表現です。
自立しない子どもに向けて吐く時、その親御さんは自律していない状態であると解釈できます。
自律的に生きる、はカウンセラーとしても永遠のテーマです。
ではまた。
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