ダノンネーションズカップ 2010 U-13大会 | 川崎フロンターレ カテゴリーコーチ オフィシャルブログ Powered by Ameba

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≪主催≫



ダノングループ

≪日時≫
2010/9/28~10/5

 



≪場所≫  
予選リーグ プレトリア大学構内グランド(9/30~10/2)



決勝トーナメント オーランスタジアム (10/3)



≪予選グループH≫
日本・モロッコ・カナダ・ベルギー・ブルガリア



≪試合結果≫



◆予選リーグ◆

 



10/1(金)
[E:impact]第1試合目 
10:00キックオフ  プレトリア大学ピッチ6
VS
 ベルギー (2-0)
[E:soccer]得点者
前4分 岸 晃司、 前9分 三笘 薫


        
[E:impact]第2試合目 
11:20キックオフ  プレトリア大学ピッチ8
VS カナダ   (2-1)
[E:soccer]得点者  
前2分 岸 晃司、前6分 岸 晃司



[E:impact]第3試合目 
14:20キックオフ  プレトリア大学ピッチ8
VS
 ブルガリア (0-1)



[E:impact]第4試合目 
17:00キックオフ  プレトリア大学ピッチ6
VS
 モロッコ  (2-0)
[E:soccer]得点者 
前10分 瀬川ヤーシャ、前14分 岸 晃司



予選リーグ3勝1敗 勝ち点9でグループリーグ1位通過

   
 
10/2(土)
◆決勝トーナメント◆

[E:impact]1回戦 
10:40キックオフ   プレトリア大学ピッチ8
VS アゼルバイジャン (1-0) 
[E:soccer]得点者 
前9分 瀬川ヤーシャ

[E:impact]2回戦         
12:45キックオフ  プレトリア大学ピッチ8
VS
 ウクライナ (0-0)PK3-2
[E:soccer]得点者 
岸 晃司、大場飛明、九島克成

[E:impact]3回戦         
16:30キックオフ  プレトリア大学ピッチ5
VS
 スイス (3-4)
[E:soccer]得点者 
前16分 瀬川 ヤーシャ、前18分 三笘 薫、前20分 岸 晃司

ベスト4で敗退 3位決定に進出

10/3(日)
[E:impact]3位決定戦       
12:15キックオフ  オーランスタジアム
VS
 ブラジル (0-2)

結果 40チーム中4位で大会を終了。 


≪総評≫
この大会を通して、選手達、クラブ関係者、保護者の方々、
フロンターレを熱く支えてくれているサポーターの皆様に、
感謝の意を表したい。

本当にありがとうございました。



グループリーグを1位で通過したことで、
選手達の勝ちにこだわる意識が非常に強くなってきました。

国際経験の無い選手達に非常に将来に向け
すばらしい刺激になったと思います。
ピッチ内は一瞬の判断ミスが失点に繋がる狭いコートなので、
いつも彼らに伝えている(観て・考えて・行動を起こす)
3つのテーマをよりスピーディーに求めなければ世界と戦えない。
それでも彼らの中で声を掛け合い勝利したゲーム、
負けたゲームから学び次への勝利のために勝ち取ったゲーム。
その結果がグループリーグ1位でありました。



そしてこの勝利は彼らのサッカー人生の中で
価値のある物だと思っています。

決勝トーナメント1回戦はアゼルバイジャンとのゲーム。
ゲームは非常に激しい内容でした。
少しでも球際を緩めれば、一気にゴールまで行ってしまう。
その中でも11人が強い意志で集中し、
相手の挑発にもめげずに戦った。
世界と戦うには絶対に球際は緩めてはいけない、
そして日本人の特徴である俊敏性を活かし
うまくゲームを支配したことが勝利に結びついたと思います。

決勝トーナメント2回戦目はウクライナとのゲーム。
ゲームは支配しているのだがゴール前でのウクライナ選手達の
身体を張ったプレーは見事でした。
いつもの感覚でプレーをしていたら絶対にゴールを決めることが出来ない、
もっと判断を速くし相手を揺さぶり、質の高いクロス、ゴール前への入り方を
もっと上げていかなければ得点することができない。
そして引き分けのままPK合戦に持ち込まれました。
PKは運とは言うものの1人1人が強い意志がなければ
運は向いて来ないと思います。
そしてチームの意志が1つになったから勝利したと思います。
本当に素晴らしいゲーム内容でした。

選手達に感謝しています。


決勝進出を懸けるスイスとのゲーム。
試合への意気込みは非常に高かったです。
しかしゲーム内容は相手の高さ、フィジカルの強さに圧倒され
10分までは奮闘していたが、徐々にマークのずれがあり、
アプローチも遅く、相手に自由にさせるシーンが多くなり、
連続4点を失いました。
しかし選手達は諦めることなく1点差まで縮めたがここで力がつきました。
このゲームは世界との差を肌で感じた事だと思います。

最終日の3位決定戦は、強豪ブラジルとの対戦。
場所はワールドカップの開幕戦が行われたオーランスタジアム。
いざグランドに入るとスタジアムの大きさとブブゼラの大音響で
選手達は非常に緊張し口数も少なくなってきました。
過緊張にならなければ良いのだが。



ウォーミングアップも終了し、いざピッチへ。
本当にコーチングの声が届かないくらい
ブブゼラの音が凄まじかったです。

選手に伝えたことは、
「とにかくプレスを速くし、奪ったボールをシンプルに
ゴールを狙い後は激しく、そして楽しめ」
と伝えました。

しかし試合が始まってみると、ブラジルの選手達が
もの凄く闘争心があり、立ち上がり数分に失点、
セカンドボールへの反応はあるのだがそれ以上に
ブラジルの選手達の方が速かった。
2失点目もセットプレーからGKDFの判断ミスで失点。
ボールを繋ぐことは出来るのだが相手のゴール前では
何もさせてくれませんでした。

これが世界との差だと感じました。

結果は4位で大会を終えました。

サッカーはゴールを決める、そしてゴールを守るスポーツ、
この二つの定義をブラジルの選手達は非常に貪欲にプレーしていました。
上手さも非常に大切だが、それだけでは世界と戦えない。
もっと攻守にわたりゴール前での個の強さを
追求していかなければならないと感じました。

フロンターレの選手達は非常にすばらしい経験をしました。
しかしこれはあくまでもサッカー人生において
1つの通過点に過ぎません。

ここからどうやって将来に向け自分でシナリオを作っていくか、
それは本人次第です。

われわれも彼らのために日々努力し世界で通用する選手を
育てなければならないと強く感じました。 




U-13監督 大場 健史[E:impact]