こんにちは、
川崎フロンターレU-13監督の大場健史です。
最近大変流行しているインフルエンザのせいで
選手達の集まりが少なくなっています。
選手が感染していなくても学校で
感染者が数名出れば学級閉鎖、学年閉鎖になり
1週間自宅待機でトレーニングも出来ない状態です。
何とかピークが過ぎれば良いのですが、
なかなかそうはいきません。
それでも少ない人数の中、
U-12の選手達も交えながら日々、
努力し目標に向かってがんばっています。
先日、ナビスコカップの決勝を
育成スタッフたちと応援に行きました。
あの国立の舞台は、
私は何度かピッチに立ちプレーしたことがあります。
ピッチに立った時の雰囲気は
本当に心の底から闘志が湧いてきます。
本当に素晴らしいスタジアムです。
私は忘れもしない、92年の天皇杯の決勝で
横浜フリューゲルスに延長の末に敗れました。
私は後半20分辺りで、味方のクリアーミスが相手に渡り、
必死でペナルティーエリアに戻り、
相手がシュートを打つ瞬間にスライディングで
ボールを奪おうとしたがそれがファウルになり、
即PK、そして一発退場となりました。
その瞬間、頭の中は真っ白になり
何をして良いか判らなくなりました。
そしてグランドの外に出て控え室に戻り、椅子に座り、
その瞬間涙が溢れてきました。
「皆に申し訳ないことをしてしまった。」
と心の中で思いました。
そして私はあのロイヤルボックスの前に
立つことが出来なかった。
退場者は当然立つことが出来ない。
本当に悔しかった。
あの舞台に立ちメダルを掛けてもらいたかった。
それ以来、国立では何試合かプレーしたが
決勝の舞台に行くことは出来なかった。
ここに来るといつもそれが頭に浮かびます。
今年のナビスコカップ決勝は非常に
両者共に激しい試合内容だった。
どちらが勝ってもおかしくない内容だ。
しかしサッカーには必ず勝者がいて敗者がいる。
どのような結果になっても
お互いが敬意を払わなければならない。
そして大会を支えてくれているスポンサー、
必死になって応援してくれるサポーターの皆様へ
感謝の意を表さなければならない。
しかし結果は最悪の状態になってしまった。
これはクラブ全体の責任だと感じています。
もう一度、クラブ全員が初心に帰り、
応援してくれる方々のためにも
一から必死になって一生懸命努力し、
みなさまに認めてもらえるように
成長していきたいと思います。
これからも末永く応援宜しくお願いします。
U-13 監督 大場健史[E:impact]